株式会社Faber Company主催「2017年最新マーケティング事例を120分でひとまとめ。~集客・育成・データ分析まで~」に参加して参りました。今回は、SEOで有名な株式会社Faber Company、MAツールのSATORI株式会社、そしてDMPサービスを提供しているトレジャーデータ株式会社の3社合同セミナーでした。業界最先端をいく3社による貴重なセミナーのイベントレポートをお届けします。
第一部【集客編】 検索意図を把握したコンテンツマーケティングで集客力を高める方法 ~MIERUCAを活用したコンテンツ施策事例~【講師】 株式会社Faber Company エグゼクティブマーケティング・ディレクター 月岡 克博 氏
「ユーザーのインテント(検索意図)に沿ったコンテンツを提供することが重要」と説くのは、株式会社Faber Companyの月岡氏。検索は終わったのか?という問いに対し、コンテンツマーケティングの重要性を事例から解説、特に検索クエリ全体の80%以上を占めるとされるインフォメーショナルクエリ(情報収集検索)を把握する重要性について語りました。
具体的には、サジェストキーワードからユーザーの“検索意図”を読み解くことで、ユーザーの抱える課題やニーズを把握する方法などを紹介しました。また「どこを熟読しているか」などのユーザー行動を把握し、改善することでパフォーマンスを大きく変えることができた事例も行い、ユーザーエクスペリエンス(UX)が重要であるとのこと。マーケティング担当者さんが明日からすぐに実践できるコンテンツ施策のヒントが多く学べる内容となりました。
第二部【育成編】 ウェブアクセス履歴を活用した顧客育成手法「マーケティングオートメーション(MA)」事例紹介 ~トップ企業は始めている。たった担当者2名で年間1000商談を生み出す2017年MA最新事例ご紹介~ 【講師】 SATORI株式会社 代表取締役 植山 浩介
SATORIは、直近すぐにはコンバージョンに至らない「そのうち客」へのリーチを得意とするMAツールです。今回は、「今すぐ客(直近で成約見込みのあるユーザー)」と「そのうち客」のそれぞれの顧客フェーズにいるユーザーに対し、さらに匿名・実名という切り口から適切なアプローチ手法をご紹介しました。また、「そのうち客」を増やす方法や、「そのうち客」を「今すぐ客」へ育成させるための具体的な手法について、植山の経験談やSATORI株式会社の事例を用いて紹介しました。
具体的には、実名客向けのアプローチとして、同社ではインサイドセールスを強化しており、メルマガ、電話、セミナー開催等を行っていることに言及しました。一方、匿名客向けには、コンテンツマーケティングとの相性の良さを指摘した上で、リターゲティング広告、ポップアップ、プッシュ通知、リコメンド等のアプローチ手法をとっていることに言及しました。また、「そのうち客」の多く集まる展示会で、どのようなコンテンツを用意すれば良いかなどを植山の体験談をもって解説しました。
第三部【データ分析編】 デジタルマーケティングでの「プライベートDMP」の活用事例 ~ログデータ収集によるユーザーの行動分析とそれによる事業改善の事例~ 【講師】 トレジャーデータ株式会社 マーケティング ディレクター 堀内 健后 氏
顧客データのパーソナライゼーションの重要性を指摘した上で、各マーケティング施策においてパーソナライズしていくことの必要性を説いたのは、トレジャーデータ株式会社の堀内氏です。現在のデジタルマーケティングの課題として、同一人物が複数ドメインのサイトを閲覧した際、ドメインをまたいだ閲覧データを正確に把握できない課題などを取り上げ、同社のサービスが共通IDを発行することにより、複数ドメインへのアクセスを、認知をするアクセス解析を得意とすることを解説しました。さらに、デバイス特定技術やデバイスマッチング技術とも連携することにより、オーディエンスへの深い理解をサポートすることも検討しているとのこと。
また、異業種間のデータ連携について、BtoC企業間のデータ連携によるライフスタイル情報のデータ補完を支援していることを紹介しました。コンセプトとして、「広告主・メディア・小売をデータでつなげる」CDP(Customer Data Platform)について紹介がありました。顧客や見込み顧客の思考や行動を知り、購買まで至ったのかを知りたい広告主に対し、メディアのログデータを連携する仕組みや、メディアの記事を見た生活者が小売で購買するに至ったのかをID POSとデータ連携して測るしくみなどを得意としているようです。加えて、生活者が購読した記事についた「いいね」に応じてレコメンデーションを出す仕組みや、インバウンドマーケティングにおいてGPS機能を活用し、海外からの顧客が日本に入国した際に察知するなど、同社が得意とするCDPサービスについて、具体的な事例を用いて紹介しました。
また、異業種間のデータ連携について、BtoC企業間のデータ連携によるライフスタイル情報のデータ補完を支援していることを紹介しました。コンセプトとして、「広告主・メディア・小売をデータでつなげる」CDP(Customer Data Platform)について紹介がありました。顧客や見込み顧客の思考や行動を知り、購買まで至ったのかを知りたい広告主に対し、メディアのログデータを連携する仕組みや、メディアの記事を見た生活者が小売で購買するに至ったのかをID POSとデータ連携して測るしくみなどを得意としているようです。加えて、生活者が購読した記事についた「いいね」に応じてレコメンデーションを出す仕組みや、インバウンドマーケティングにおいてGPS機能を活用し、海外からの顧客が日本に入国した際に察知するなど、同社が得意とするCDPサービスについて、具体的な事例を用いて紹介しました。
コンテンツマーケティング, MAツール、そしてDMPサービスと、異なる強みを持つ3社による合同セミナーでは、デジタルマーケティング領域における最新動向や最新事例について、効率的に情報収集を行うことのできる内容となっています。企業のマーケティング担当者の方にとって、ここまで最新情報を網羅したイベントは、他になかなかありません。2017年最新マーケティング事例セミナーの今後の開催予定、SATORI株式会社のセミナー情報はこちらからご確認ください。
「マーケティングの教科書」ダウンロード

鈴木あゆみ
デジタルマーケティング・コンサルタント
グリー株式会社、複数の外資系企業を経て、独立。海外企業におけるデジタルマーケティング施策の戦略立案を得意とし、日本市場へのローカライゼーションを幅広く手がける。スタートアップ企業のブランドマーケティングにも関心があり、デジタルマーケティング支援を広く行っている。慶應義塾大学法学部卒。
グリー株式会社、複数の外資系企業を経て、独立。海外企業におけるデジタルマーケティング施策の戦略立案を得意とし、日本市場へのローカライゼーションを幅広く手がける。スタートアップ企業のブランドマーケティングにも関心があり、デジタルマーケティング支援を広く行っている。慶應義塾大学法学部卒。