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2024.02.15

【2024年最新】MAツール10社比較・選び方<目的別>

【2024年最新】MAツール10社比較・選び方<目的別>

どのマーケティングオートメーション(MA)ツールを選べばいいか悩んでいる方のために、MAツール10社の特徴や機能、費用などを比較表でわかりやすくまとめました。

MAツールの導入にあたっては、自社のマーケティング活動において注力したい施策に適した機能を備えたものを選ぶことが大切です。この記事を参考にしながら自社に合ったMAツールを選定してみてください。

MAツール10社比較表(2024年版)

代表的なMAツール10社を選定し、比較表でまとめました。

ツール名月額費用目安※1対象※2導入社数※3特徴・強み
1)SATORI148,000円~BtoB中心1,500アンノウン育成に強い国産ツール
2)BowNow無料あり
12,000円~
BtoB中心13,000はじめてのMA導入におすすめのシンプル設計
3)Account Engagement150,000円~BtoB中心非公開「Salesforce」との連携によりマーケティングとセールスの融合を実現
4)HubSpot無料あり96,000円~BtoB・BtoCどちらも194,000以上無料から始められる海外シェアNo.1ツール
5)Adobe Marketo Engage非公開BtoB・BtoCどちらも非公開リード管理からアカウントベースドマーケティング(ABM)まで対応
6)List Finder無料あり39,800円~BtoB中心1,800以上BtoBマーケティングに必要な機能だけを厳選して搭載
7)Kairos315,000円~BtoB・BtoCどちらも非公開中小規模の企業にマッチ度が高いシンプルで低価格な国産ツール
8)b→dash非公開BtoC中心600以上データマーケティングに必要なデータの統合・加工をノーコードで実現
9)SHANON MARKETING PLATFORM120,000円~BtoB・BtoCどちらも900以上豊富な機能とデジタル・アナログでの多チャネル管理が可能な国産ツール
10)Oracle Eloqua Marketing Automation非公開BtoB中心非公開高度なセグメンテーションや膨大な量のデータ処理に優れた多機能ツール

※1:2023年12月時点
※2:機能・事例企業から推定
※3:公式サイトで公表されている導入社数
※4:掲載順不同

ひとくちにMAツールといっても、いくつかのタイプに分けられます。

「BowNow」や「List Finder」、「Kairos3」はシンプルな機能と操作性にこだわっており、比較的低価格で利用を開始できます。対照的に「Account Engagement」や「Oracle Eloqua Marketing Automation」は利用料が少し高価になる分、マーケティングオートメーションで必要とされる機能をほぼ一通り備えています。

「HubSpot」や「SATORI」、「SHANON MARKETING PLATFORM」は上記2タイプの中間に位置し、低価格ながらも多くの機能が搭載されているので、特に見込み顧客の育成(リードナーチャリング)に注力できるツールと言えます。

MAツールの国内シェア

DataSignのWebサービス調査レポートによると、MAツールの国内シェア第1位は国産ツールの「BowNow」、第2位は「Marketing Cloud Account Engagement」、第3位は「Hub Spot」、第4位は「Adobe Marketo Engage」、第5位は国産ツールの「SATORI」と続いています。

MAツールの国内シェアのイメージ

出典:Webサービス調査レポート2023年11月

1位の「BowNow」は、シンプルな操作性と低価格な利用料に加え、国産ツールならではのサポートの充実などが人気の理由です。2位~4位の「Account Engagement」「Hub Spot」、「Adobe Marketo Engage」は海外製ツールであるため、国産ツールと比べてサポートが劣るものの、多機能で幅広い業務を自動化できる理由から導入数が多い傾向にあります。

MAツール導入を検討する際には各ツールの特徴を調査するとともに、自社の課題を正しく把握し、やりたいことが実現できるツールを選定するようにしましょう。

MAツール10社の特徴を比較解説

ここからは、各ツールの特徴と機能、費用について解説していきます。

1)SATORI(SATORI株式会社)

「SATORI」は通常のMAツール機能に加え、問い合わせ前の匿名客へもアプローチする「アンノウンマーケティング」に強みを持っています。さらに、既存の見込み顧客に対してもWebサイト内の行動履歴を把握し、最適なタイミングでアプローチすることで商談機会を創出することが可能です。

マーケティングオートメーションツール「SATORI」のサイトTOP

サービスサイト:https://satori.marketing/

費用初期費用:300,000円
基本料金:148,000円~/月
機能・ アクセス企業リスト
・ セグメント
・ ポップアップ表示
・ パーソナライズ
・ ウェブページ制作
・ フォーム作成
・ メール配信
・ プッシュ通知
・ スコアリング
・ ホットアラート通知
・ カスタマー情報閲覧
・ 商談情報管理
・ タグ管理
・ ダッシュボード
・ 目標設定・管理
・ キャンペーン作成・管理

参考サイト:

2)BowNow(クラウドサーカス株式会社)

BowNowは国内シェアNo.1のツールで、低価格かつシンプル設計で使いやすい点が特徴です。無料プランもあるため、ツールをはじめて導入する・ツールに慣れていない企業でも安心して導入・運用できます。さらに、見込み顧客リストへのアプローチを自動化できる点も魅力の一つです。

BowNowのサイトTOP

サービスサイト:https://bow-now.jp/

費用初期費用:0円~
基本料金:フリープラン0円、エントリープラン12,000円/月、(別途、用途や目的によって最適なプランの案内あり)
機能・ 企業情報分析
・ アクセスログ解析
・ フォーム作成
・ 条件検索
・ メール配信
・ ABMテンプレート
・ 追客アラート
・ 商談履歴管理

参考サイト:

3)Account Engagement(株式会社セールスフォース・ジャパン)

Account Engagement(旧Pardot)は、世界でトップシェアを誇るSalesforceのMAツールです。Salesforceが提供する関連ツールとシームレスに連携でき、商談管理までをワンストップでカバーできる点が強みといえるでしょう。

Account EngagementのサイトTOP

サービスサイト:https://www.salesforce.com/jp/products/marketing-cloud/marketing-automation/

費用初期費用:0円
基本料金:Growth150,000円/月、Plus300,000円/月、Advanced528,000円/月、Premium1,800,000円/月
機能・ Webトラッキング
・ アクティビティのスコアリング
・ 見込み顧客のグレーディング
・ メールのシナリオ作成
・ フォーム作成
・ ランディングページ作成
・ レポート

参考サイト:

4)HubSpot(HubSpot Japan株式会社)

HubSpotはいくつかのツールを組み合わせることで、より効果を発揮できるプラットフォームです。特にインバウンドマーケティングに強いのが特徴で、マーケティング活動に必要な「ホームページの作成」「ブログの作成」「メール配信」「各種フォームの作成」などを1つのソフトで実施することができます。

HubSpotのサイトTOP

サービスサイト:https://www.hubspot.jp/

費用初期費用:0円
基本料金:フリー0円、Starter2,160円/月、Professional96,000円/月、Enterprise432,000円/月
機能・ 広告の運用・管理
・ WebサイトやLP、ブログの作成
・ マーケティング施策の分析
・ ソーシャルメディアの管理
・ メール配信
・ SEOの分析・改善
・ スコアリング
・ ABM
・ チャットボット作成
・ Webトラッキング

参考サイト:

5)Adobe Marketo Engage(アドビ株式会社)

Adobe Marketo Engageは、コンテンツ配信の自動化やリード開発、アカウントベースドマーケティングなど多機能で大手企業の導入が多いマーケティングオートメーションです。2018年Adobe社が買収し、Adobe Marketing Cloudの一部となっています。

Adobe Marketo EngageのサイトTOP

サービスサイト:https://business.adobe.com/jp/products/marketo/adobe-marketo.html

費用非公開(要問い合わせ)
機能・ クロスチャネルマーケティング(SNS、メールマーケティング等)
・ セミナー配信
・ ダイナミックチャット
・ リード管理
・ アカウント管理(アカウントベースドマーケティング)
・ セグメンテーション
・ ターゲティング
・ コンテンツ・Webページ パーソナライゼーション
・ マーケティング分析
・ ジャーニー分析

参考サイト:

6)List Finder(株式会社Innovation X Solutions)

List FinderはBtoBマーケティングに必要な機能だけを厳選して搭載しているため、「機能が多すぎてどれを使えばいいか分からない」といった悩みを抱える心配がありません。また、誰でも使えるシンプルな操作性とスモールスタートに最適な価格設定が魅力の一つです。

List FinderのサイトTOP

サービスサイト:https://promote.list-finder.jp/

費用初期費用:フリー0円、ライト・スタンダード・プレミアム100,000円
基本料金:フリー0円、ライト39,800円/月、スタンダード59,800円/月、プレミアム79,800円/月
機能・ 名刺データ化代行
・ 企業属性付与
・ フォーム作成
・ メール配信
・ アクセス解析
・ PDF閲覧解析
・ セミナー管理
・ スコアリング
・ 優先リード通知
・ アプローチ管理

参考サイト:

7)Kairos3(カイロスマーケティング株式会社)

Kairos3は中小規模の企業にマッチ度が高く、シンプルな操作性とリーズナブルな価格設定が特徴です。導入から6ヶ月間はサポートチームが活用支援をしてくれるなど、始めやすく続けやすいのが魅力です。また、ホットリードを自動で検出してくれる点も注目されています。

Kairos3のサイトTOP

サービスサイト:https://www.kairosmarketing.net/kairos3

費用初期費用:10,000円
基本料金:15,000円〜/月(従量課金制)
機能・ リード管理
・ フォーム作成
・ Webページの作成
・ セミナー管理
・ メール配信
・ イベント管理
・ マーケティング分析
・ スコアリング
・ ホットリード通知

参考サイト:

Kairos3 Marketing -マーケティングオートメーション(MAツール)

8)b→dash(株式会社データX)

b→dashは、データマーケティングに必要なデータ基盤の構築やデータの統合・加工・分析をノーコードで行えるのが特徴です。さらに、MAやCDP、BI、Web接客などの10の機能がオールインワンで搭載されているため、b→dash一つでデータマーケティングを実現することができます。

b→dashのサイトTOP

サービスサイト:https://bdash-marketing.com/

費用非公開(要問い合わせ)
機能・ データパレット(CDP)
・ メール配信
・ BI
・ Web接客
・ LINE連携
・ レコメンド
・ プッシュ通知
・ フォーム作成

参考サイト:

9)SHANON MARKETING PLATFORM(株式会社シャノン)

SHANON MARKETING PLATFORMは、多様なマーケティングチャネルに対応できることに加え、デジタル・アナログ問わずリードの行動履歴を蓄積できることが特徴です。特にセミナーの運営や管理の効率化に強みを持っており、セミナー終了後のお礼メールや資料配布などのフォローアップも自動で配信できます。

SHANON MARKETING PLATFORMのサイトTOP

サービスサイト:https://www.shanon.co.jp/marketingautomation/

費用初期費用:不明(要問い合わせ)
基本料金:120,000円〜/月
機能・ リード管理
・ シナリオ作成
・ スコアリング
・ メール配信
・ Webパーソナライズ
・ Webトラッキング
・ セグメンテーション
・ 企業管理
・ LPやフォームの作成
・ 動画管理
・ DM配信
・ セミナー管理
・ バーチャル展示会

参考サイト:

10)Oracle Eloqua Marketing Automation(日本オラクル株式会社)

Oracle Eloqua Marketing Automationは、高度なセグメンテーションや膨大な量のデータ処理に優れた多機能ツールです。ユーザーに対してアクセス権を個別に設定できる機能や顧客情報の閲覧制限をかける機能、そしてセキュリティユーザーグループを構成できる機能などが特徴として挙げられます。

Oracle Eloqua Marketing AutomationのサイトTOP

サービスサイト:https://www.oracle.com/jp/cx/marketing/automation/

費用不明(要問い合せ)
機能・ リード管理
・ LPやブログ、フォームの作成
・ キャンペーン管理
・ スコアリング
・ シナリオ作成
・ メール配信

参考サイト:

目的に合ったMAツール選びの重要ポイント

マーケティングにおける一連の作業を統合管理できるのがMAツールのメリットだといえますが、一方でそうした多様性がMAツールの選択を難しくしている側面もあります。

実施したい施策によって必要となるツールは変わってきます。その点をきちんと踏まえた上で、もっとも適したMAツールを比較・選定することが大切です。

マーケティングの3つのフェーズと主な施策

はじめに、マーケティングの3つのフェーズと、各フェーズで行う主な施策についてご説明します。
マーケティングにおいては、以下の図に示すように、全体を「獲得」「育成」「商談」の3つのフェーズに焦点を当てて施策を展開していくのが一般的です。

マーケティングの3つのフェーズと主な施策のイメージ

1.獲得フェーズ

獲得フェーズでは、自社製品の見込み顧客(リード)を獲得します。

このフェーズの主要な目的は、見込み顧客とのつながりを作ることです。
まずは広告出稿やセミナー・イベント開催、オンライン展示会への出展などを通じて自社のターゲットとなりうる見込み顧客を集め、資料請求や問い合わせ、アンケート収集などを通じて、名前やメールアドレス、電話番号といった連絡先を取得します。こうして個別に識別可能となったユーザーがリードリストに加えられます。

関連記事:リードジェネレーションとは?具体的な手法と事例も紹介

MAにおけるリードジェネレーション(見込顧客獲得方法)

2.育成フェーズ

育成フェーズでは、獲得したリードに対する興味喚起を行います。具体的にはメールや電話を活用し、自社の商品・サービスに関する情報を適切なタイミングで提供することで、見込み顧客の興味・関心を引き上げていきます。

また、スコアリングなどの手法を用いて顧客の育成状況を可視化し、十分に購入意欲の高まったホットなリードを適切なタイミングで営業部門に引き渡すための作業もこのフェーズで行います。

関連記事:リードナーチャリングとは?基本の手法と成功事例

リードナーチャリングに有効なコンテンツとは?制作のコツと施策事例

3.商談フェーズ

商談フェーズでは、十分購入意欲が高まったリードに対して営業的アプローチをかけ、成約に繋げるための活動を展開します

一般的に、このフェーズの前半をマーケティング部門が、後半を営業部門が担当することが多く、両部門間のスムーズな連携が重要なポイントとなります。

注力フェーズに合ったMAツールを選択しよう

BtoBのマーケティングでは、原則として前述の3つのフェーズの活動を順に実行していくことになりますが、扱う商品やサービス、自社の抱える課題などにより、特定のフェーズに厚みを持たせたい場合も少なくありません。そして、注力したいフェーズによって、行う施策の内容は変化します。

MAツールを選択する際にはこの点を念頭に置き、注力したい施策に適した機能を備えたものを選ぶことが大切です。

フェーズ状態施策テクノロジー
獲得連絡先(メールアドレス等)が分からない自社サイトに誘導し、連絡先を取得する・広告(アドテクノロジー)
・ソーシャルメディアマーケティング
・MA(拡張)
育成連絡先(メールアドレス等)が分かるが購入意欲が低い商談アポにつなげる・MA
・メールマーケティング
商談購入意欲は高いが、いつ買うかわからない成約につなげる・セールスフォースオートメーション

関連記事:マーケティングオートメーション(MA)で何ができるの?基本と機能・導入をわかりやすく解説

マーケティングオートメーションツールとしての「SATORI」の強み

昨今は個人情報を取得する前の「顔の見えないリード」を対象とした「アンノウンマーケティング」に注目が集まりつつあります。

Webサイトに訪れてはいるが、まだ資料請求などの具体的なアクションを起こしておらず、名前やメールアドレスは分からない」というユーザーは思いのほか多く、Webサイトの全訪問者中、アンノウンリードの占める割合は97%ともいわれています。このアンノウン層に対して適切なアプローチをかけていくことで、マーケティングオートメーションツールの効果をより高められる可能性があります。 

「SATORI」はこうしたアンノウンリードに対して、効果的なアプローチを行うのが得意なMAツールです。アンノウンマーケティングの手法や「SATORI」の機能についてご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ下記より資料をダウンロードしてみてください。
参考記事:「アンノウンマーケティング」とは?リードジェネレーションを効率化する3つのステップ

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