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マーケティングオートメーションの成功事例10選を業種別で紹介

マーケティングオートメーションの成功事例10選を業種別で紹介

MAとは「Marketing Automation(マーケティングオートメーション)」の略で、マーケティングに関する業務を効率化・自動化するためのツールです。顧客に対して最適なマーケティング施策を検討及び実施するのに役立つため、多くの企業が導入しています。

本記事ではMAツール「SATORI」を活用した10の成功事例を、業種別に取り上げました。また、導入時に考えられる失敗例、成功のためのポイントもご紹介します。これからMAツールの導入を検討されている方はもちろん、すでに導入済みで成果を実感できていない方も、ぜひ参考にご覧ください。

なお、以下の記事も合わせてお読みいただくことで、MAツールへの理解をさらに深めていただけます。

関連記事:マーケティングオートメーション(MA)で何ができるの?基本と機能・導入をわかりやすく解説

マーケティングオートメーションを活用した成功事例10選

MAツール「SATORI」を活用した成功事例を、以下の業種別でご紹介します。

IT・情報ソフトウエア

1)パナソニック株式会社

1)パナソニック株式会社
  • 顧客リストが属人化していた
  • わずか2か月で導入が完了
  • リード獲得数が4倍に増加

パナソニック株式会社では、画像解析ができるAIカメラ「Vieureka(ビューレカ)カメラ」を提供していましたが、Excelで管理されていた顧客リストが属人化。リード情報が把握し切れておらず、リードナーチャリング(見込み顧客の育成)に手が回っていませんでした。そこで、営業フローをデジタル化するためにMAツールを検討し、アンノウンマーケティング機能(匿名ユーザーへのアプローチ)のある「SATORI」の導入を決めました。

「SATORI」の導入は、わずか2か月という短期間で完了。まずはマーケティング施策の改善から着手し、初めてポップアップ施策やメルマガ配信にも取り組みました。その結果、オンライン上でのリード獲得数が約4倍に増加。さらに集客数は1.5倍、商談化率は5ポイントも上昇したという事例です。

リンク: 0からのマーケ立ち上げ、3ヶ月でリード獲得4倍に!「SATORI」を起爆剤にマーケ・営業の意識改革へ

2)株式会社ラフール

2)株式会社ラフール
  • 営業活動がブラックボックス化していた
  • リード情報を数値で見える化
  • リード件数と商談件数が3~4倍に増加

メンタルヘルステック事業やスリープテック事業を展開する株式会社ラフールは、情報発信やコンテンツマーケティングに力を入れています。しかし、以前は個々人の力量に頼ったフィールドセールスが中心で、その活動がブラックボックス化してしまっていました。

当初は他ツールを利用していたものの、リード情報を数値で把握したいと考えて「SATORI」を導入。導入後は、リード件数と商談件数がいずれも3~4倍にまで増加しました。さらに、社内のマーケティングに対する理解も深まり、組織全体の変化も生み出した事例です。

リンク: リード獲得&商談数が3〜4倍に成長!営業中心の組織にMAを浸透させた秘訣に迫る

広告・マーケティング

3)株式会社ジェイアール東日本企画

3)株式会社ジェイアール東日本企画
  • コロナ禍で営業機会が激減
  • 新規リードの獲得に着手
  • 100件以上のオンライン相談と2.5倍のリード件数を獲得

株式会社ジェイアール東日本企画は駅や電車、駅ビルなどのコミュニケーションゾーンを活用するほか、Webやマス広告をはじめとした媒体を駆使し、広告主のマーケティング課題の解決に取り組んでいます。しかし、コロナ禍で対面での営業機会が激減し、ビジネスチャンスも減少しました。これを受け、2021年1月にオンライン営業局編集部を新設し、新規リードの獲得に向けて自社のインバウンドマーケティングを展開しています。

同年5月には無料オンライン相談サービス「キクコト」を立ち上げ、コンテンツによる情報提供のほか、オンライン相談やメールでの問い合わせが無料で行える体制に。しかし、新規プラットフォームのため、サイトへの来訪者が匿名状態になる懸念があります。そこで、匿名の相手でもアプローチ可能な「SATORI」を導入し、「キクコト」のローンチと同時に運用開始。すると、約1年で100社以上のオンライン相談、そして2.5倍のリード件数を獲得しました。

リンク: 0からのスタートで100社以上のオンライン相談を実施!コロナ禍で自社インバウンドマーケティングを始めたjekiの「SATORI」活用術

製造・小売

4)株式会社関東製作所

4)株式会社関東製作所
  • 未経験でマーケティング課を立ち上げ
  • 最初に導入した海外のMAツールは合わなかった
  • 約1年7か月で新規問い合わせ件数が年間3.5倍以上に増加

メカトロ事業や射出成形事業、海外展開などを手がける株式会社関東製作所では、2020年に名古屋支店でマーケティング課を新設。しかし、担当者に抜擢されたのは営業職として入社した社員であり、ほとんどマーケティングの実務経験はありません。

製造業では古くからの取引先との関係性が重視されるため、ターゲットを製品開発の上流部分とすることに。そして、新規問い合わせの獲得を目的に、Webサイトのリニューアルやメルマガ配信を開始しました。初のMAツールとして海外製を導入したものの、対応や仕様面で課題があり、「SATORI」への切り替えを決定しました。

導入後は6か月で運用体制を構築し、オウンドメディアも開設。記事内に設置したポップアップから関連記事への回遊を促し、問い合わせにつなげる設計を実現しました。その結果、年間3件だった新規問い合わせが導入直後に約100件、1年7か月後には3.5倍の350件まで増加しています。

リンク: ポップアップ機能をフル活用!マーケティング未経験の「1人マーケター」が、年間の新規問い合わせ件数約100件を350件超に増加させるまで

不動産

5)リストインターナショナルリアルティ株式会社

5)リストインターナショナルリアルティ株式会社
  • 他社MAツールが使いこなせずコストに無駄があった
  • 他社からの切り替えで1/3以上のコスト削減
  • リードからの案件獲得率が3~4倍に改善

不動産仲介業を軸に事業展開するリストインターナショナルリアリティ株式会社には、リードへのアプローチを担うMAセールス課があります。熱量があまり高くない、あるいは長期的な視野で検討している顧客へのアプローチが手薄という課題があり、MAツールを導入してマーケティング施策に取り組んでいました。

しかし、機能を使いこなせておらず、ランニングコストの無駄が生じていたため、契約更新のタイミングで「SATORI」に切り替えることに。すると、以前と比べて1/3以上のコスト削減が実現。さらに、導入から約4か月でリードからの案件獲得率が3~4倍に改善され、営業全体としてMAツールを活用しようという意識変化も生まれました。

リンク: 他社MAツールからの乗り換えで運用コストを1/3以上削減し、案件獲得率は3~4倍に!顧客一人ひとりにあわせた最適なアプローチを目指して

教育

6)ビジネス・ブレークスルー大学

6)ビジネス・ブレークスルー大学
  • ミスマッチによる中途退学者が出てしまっていた
  • 匿名の見込み顧客層へのアプローチが課題
  • MAツールを切り替えてポップアップとプッシュ通知を活用

2010年4月に開学したビジネス・ブレークスルー大学では、新入学生獲得の最大化を最重要項目としてマーケティング活動を行っています。その一環として、以前はWeb広告を活用していましたが、入学後のミスマッチによる中途退学が課題に。そこで、現在はWeb広告を減らし、説明会後の個別面談や来場者との懇談など、一人ひとりとの接点を増やす施策へと方針を転換しています。

こうした取り組みによって一定の成果は得られたものの、更なる課題として匿名の見込み顧客へのアプローチが浮上しました。そこで、匿名段階から説明会への申し込みなどのアクションにつなげるべく、説明会や授業体験の告知をポップアップで配信する施策を検討。しかし、従来のMAツールでは対応に限界があり、匿名の見込み顧客へのアプローチが可能な「SATORI」への切り替えを決定しました。ポップアップとプッシュ通知を活用することで、匿名の見込み顧客への効果的なアプローチを実現しています。

リンク: “匿名見込み客”のタイミングから適切なアプローチ実現により“ミスマッチのない入学”を増やす

人材

7)株式会社アスマーク

7)株式会社アスマーク
  • 営業力のみでは限界を感じ始めた
  • SFA(営業支援システム)など他ツールとの連携が必須
  • リードナーチャリングが月数百件から約1,500件まで増加

オンラインリクルーティングのパイオニアとして知られる株式会社アスマークは、マーケティングや営業、事業計画の策定など、企業活動に欠かせない「市場調査」を手がけています。

営業力を強みとする同社では、かつてマーケティングにはあまり注力していませんでした。しかし、足を使った営業に限界を感じ、顧客分析を基にデータを活用したマーケティングへの転換を図ることに。受注・失注したリート情報と見込み顧客の情報を連携し、詳細な分析に基づく施策で受注効率を高められないかと考え、SFAと同時に「SATORI」を導入しました。

自社開発の顧客管理ツール、SFA、「SATORI」の3つを連携させることで、細かな効果検証が可能となり、改善スピードも向上。現在ではインサイドセールスなどの分野でも「SATORI」を活用しています。導入後、リードナーチャリング件数は月数百件から約1,500件へと増加し、顕在化した顧客数も1年で2倍以上に拡大しました。

リンク: 高確度のリード件数が1年で2倍以上に!MA活用で顧客管理からウェビナー施策までを成功させた裏側

金融・保険

8)三井住友DSアセットマネジメント株式会社

8)三井住友DSアセットマネジメント株式会社
  • オンボーディング(顧客への導入支援)が不十分
  • 自分たちだけで使いこなせるMAツールを導入したい
  • セミナー申し込み件数が9.2倍、セミナー参加率が1.9倍に増加

資産運用サービスを提供する三井住友DSアセットマネジメント株式会社は、2015年4月にインターネット経由の投資信託直接販売サービス「三井住友DS投信直販ネット」を開始しました。大手運用会社としては初の取り組みでしたが、開始から4年が経過し、顧客とのコミュニケーションに課題を感じていました。特に、セミナー開催前後や口座開設後のオンボーディングが不十分だったといいます。そこで、顧客一人ひとりに個別最適化されたOne to Oneマーケティングの実現を目指し、MAツールの導入を検討しました。

約10製品を比較検討した結果、自社で導入・運用が可能な「SATORI」の導入を決定。既存顧客だけでなく新規顧客の獲得にも課題があったことから、匿名ユーザーへのポップアップやプッシュ通知によるアプローチが可能であり、プライベートDMPを内蔵している点も導入の決め手となりました。特にセミナーの集客と申し込み後のフォローで大きな効果を発揮し、セミナー申し込み数は最大で9.2倍、参加率は最大で1.9倍にまで増加しました。

リンク: 「SATORI」導入からわずか半年で セミナー申込数が9.2倍/参加率が1.9倍に大幅UP!

放送・通信

9)千葉テレビ放送株式会社

9)千葉テレビ放送株式会社
  • 未経験からマーケティングを開始
  • セミナーへの集客が課題
  • メルマガを活用して効率的にセミナーを開催できるように

千葉テレビ放送株式会社は、千葉エリアを中心とした情報番組のほか、地域の魅力を発信するなど、幅広い番組制作を手がけています。また、放送事業を通じて広報・プロモーション事業も展開し、千葉県内外の中小企業をサポートしています。そして、開局50周年を迎えた2021年には、経営課題の解決に役立つヒントを伝える教育プラットフォーム「稼ぐ力養成講座」を開始しました。

そのなかで大きな課題となったのが、セミナーへの集客です。しかし、マーケティング担当者は事業会社におけるマーケティング実務の経験がなく、過去の人脈や名刺情報を活用し、許可を得た顧客にメルマガを配信することにしました。

このメルマガ配信にはMAツールが必要と判断し、ランディングページの作成など必要な機能を備えており、サポート体制も充実していたことから「SATORI」の導入を決定しました。導入後は、Webページや申し込みフォームの作成、セミナー案内のメルマガ配信、さらには参加者へのフォローメール送信などに「SATORI」を活用。セミナーの効率的な運営を実現するだけでなく、これまで接点が途絶えていた顧客との関係が再構築され、新たな取り組みへとつながっています。

リンク: セミナーのWebページ作成から、フォローメールまで。新規のセミナー事業を「SATORI」で構築した、千葉テレビ放送50年目の挑戦とは

サービス

10)株式会社翻訳センター

10)株式会社翻訳センター
  • コロナ禍で対面営業が難しくなった
  • 顧客との継続的なコミュニケーションに課題
  • 詳細な効果測定や精度の高い顧客分析が可能に

産業翻訳サービスを扱う株式会社翻訳センターは、数年前から機械翻訳や翻訳支援ツールを導入してきました。コロナ禍で対面営業が難しくなったことをきっかけに、顧客との継続的なコミュニケーション方法に課題が生じ、デジタルマーケティングに注力する方針を決定。そのなかで、顧客がどのような情報を求めているのかを理解し、適切に提供するために必要だと考えたのがMAツールでした。

現在は、マーケティンググループがインサイドセールスチームと連携し、「SATORI」を活用しています。特に評価が高いのは、「カスタマー詳細ページ」と「アクセス企業一覧リスト」です。顧客と直接会うことが難しくても、どのような情報に関心を持っているかを把握しやすく、社内でのMAツール活用に対するモチベーション向上にもつながりました。

さらに、フォーム機能やメール配信機能の活用により、マーケティング業務の工数を削減。メールの開封率や問い合わせ数などを管理画面で可視化できるようになったことで、効果測定がより詳細に行えるようになり、精度の高い顧客分析が可能となりました。

リンク: コロナ禍でもお客様とのコミュニケーションを継続するために。高精度な顧客分析を実現し、リードジェネレーションへつなげていく

ここまで、10の導入事例をご紹介しました。このほかにも、「SATORI」はさまざまな業界や企業で導入いただいています。そのほかの事例については、以下のリンクよりご覧ください。

リンク: 「SATORI」を活用したマーケティングオートメーションの成功事例一覧

導入における失敗例と成功のためのポイント

MAツールは大きな成果を上げられる一方、以下のように失敗してしまう例もあります。

  • 導入後の運用体制が整っておらず、ツールを使いこなせなかった
  • コンテンツが不足しており、ユーザーのニーズに合わせた情報発信ができなかった
  • 明確な目標設定をせずに運用を開始し、成果を測定できなかった

成功のためには、導入前に運用フローを明確化し、専任の担当者を配置することが重要です。また、ターゲットの明確化も欠かせません。顧客をニーズや特性に応じてグループ化する「セグメンテーション」を行うことで、より適切なアプローチが可能になります。

さらに、パーソナライズされたコンテンツを用意し、コンテンツ戦略を構築しましょう。適切なKGI(重要目標達成指標)・KPI(重要業績評価指標)を設定し、定期的にデータ分析と改善を繰り返すことで、より高い成果を目指すことができます。

以下の記事も参考になりますので、ぜひ合わせてご覧ください。

関連記事:

【図解】セグメンテーションの概念とは?ターゲティングとの違いや分類例を解説!

パーソナライズとは?仕組み・具体例やメリット、活用方法と事例

KPIとは?指標の設定例や方法

事例を参考に自社に適したツールを選ぼう

MAツール「SATORI」を活用した10の成功事例を業種別にご紹介しました。導入の背景や当初の課題などは、企業によって異なります。また、MAツールと一口に言っても、機能やコストなどはさまざまです。事例を参考にしながら、自社の課題解決に適したツールを選びましょう。

なお、「SATORI」を含む主要なMAツール10社の比較については、以下の記事にまとめています。MAツールの基礎知識や導入時のポイントを知りたい方は、その下にある資料もぜひダウンロードしてご活用ください。

関連記事:MAツール10社比較・選び方<目的別>

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