メルマガ配信などのメールマーケティングを強化したいけれど、どのメール配信システムを選べばいいか悩んでいる方のために、代表的な10社の特徴や機能、費用を比較表でわかりやすくまとめました。
メール配信システムを導入する際は、自社の配信規模や目的に合ったものを選ぶことが重要です。この記事を参考にしながら、自社に最適なメール配信システムを選定してみてください。
メール配信システムとは?
メール配信システムとは、複数の宛先に対して一斉にメールを配信できるツールです。主にメルマガやお知らせ、販促メールなどの配信業務を効率化するために活用されます。
配信リストの管理や送信スケジュールの設定、エラーメールの処理などが自動化され、配信作業にかかる手間や時間を大幅に削減できます。また、ターゲットの属性や行動に応じた配信にも対応しており、開封率やクリック率の計測・分析も可能です。
関連記事:メルマガとは?配信の基礎知識・効果的な作り方と成功事例
メール配信システムの主な機能
メール配信システムには、メールを活用したマーケティング活動を支援する多彩な機能が備わっています。ここでは、主な機能を4つのカテゴリーに分けてご紹介します。
1)メール配信先管理
効果的なメールマーケティングを行うためには、配信リストを適切に管理することが不可欠です。メール配信システムには、以下のような機能が備わっており、配信対象の精度を高めながら、信頼性の高い運用を実現できます。
機能名 | 概要 | メリット |
---|---|---|
ターゲットの絞り込み | 属性や行動履歴などの条件で、特定のユーザーにだけメールを配信 | 無駄な配信を避け、効果的なマーケティングが可能 |
オプトアウト | ユーザーが自ら配信停止できる仕組み | ユーザーとの信頼関係の維持、法令遵守(特定電子メール法など) |
エラーメール管理 | 配信エラーを自動で検知・処理し、無効アドレスをリストから除外 | スパム判定リスクの軽減、無駄な配信コストの削減 |
関連記事:オプトアウトとは?2つの意味と具体例
2)メール配信
メール配信システムは、配信のタイミングや内容をターゲットごとに出し分けるなど、マーケティング施策の効果を高める多様な手法に対応しています。メルマガ配信にとどまらず、以下のようなメールマーケティング手法にも幅広く活用できます。
機能名 | 概要 | メリット |
---|---|---|
配信予約 | 配信日時を事前に指定し、自動でメールを配信 | 業務効率化、ターゲットの行動時間に合わせた配信が可能 |
ターゲティングメール | 特定の条件(属性・行動履歴など)を満たすユーザーに対して個別にメールを配信 | 関心の高いユーザーへの的確なアプローチが可能 |
ステップメール | ユーザーの登録日や行動に応じて、あらかじめ設計したシナリオに沿って段階的にメールを配信 | 自動化による効率化、ユーザーごとの最適なタイミングでのコミュニケーション |
リターゲティングメール | サイト訪問やカート放棄など、特定の行動を起こしたユーザーに再アプローチするためのメール | コンバージョンの取りこぼしを防ぎ、顧客化率を高める |

関連記事:メールマーケティングとは?効果は?具体的な手法と流れ・コツを紹介
ターゲティングメールの基礎知識と配信方法
ステップメールの仕組みとは?配信回数や間隔など運用方法も解説
3)メール作成
メールの内容だけでなくデザインも成果を左右する重要な要素です。特にURLのクリック率を高めるには、情報をわかりやすく、魅力的に伝えることが求められます。そのため、メール配信システムには、以下のような機能が備わっているのが一般的です。
機能名 | 概要 | メリット |
---|---|---|
HTMLメール作成 | 画像・ボタン・リンクを含む、デザイン性の高いメールを作成可能 | 視覚的訴求力が高まり、ブランドの印象付けやクリック率向上に貢献 |
レスポンシブデザイン対応 | 閲覧デバイスに応じてメールのレイアウトを自動調整 | スマホでの閲覧でも表示崩れすることなく、ユーザー体験を損なわない |
氏名の自動差し込み | 氏名や会社名など、受信者の情報を自動で本文に反映 | 受信者に対して特別感や親しみを演出し、反応率の向上が期待できる |
関連記事:HTML/テキストメールの違いとは?メリットデメリットや作り方・使い分け
4)効果測定
メール配信後の効果を可視化することは、メールマーケティング施策の精度を高めるうえで非常に重要です。メール配信システムには、配信の成果を数値で確認し、次回以降の改善に役立てるための効果測定機能が備わっています。
機能名 | 概要 | メリット |
---|---|---|
開封率測定 | 配信したメールがどのくらい開封されたかを計測 | 件名や配信時間の改善に役立ち、全体の配信効果を見直す指標となる |
URLクリック率測定 | メール内のリンクがどの程度クリックされたかを計測 | コンテンツの魅力やリンク配置の効果を検証できる |
A/Bテスト | 複数のパターンで配信し、最も効果の高いものを特定 | 段階的な改善施策の実行が可能 |
関連記事:メルマガの開封率はどれくらい?平均から見るKPI設定について
メール配信システム10社比較表
代表的なメール配信システム10社を選定し、比較しやすいように一覧表でまとめました。
システム名※1 | 月額費用目安※2 | 配信対象※3 | 特徴・強み |
1)SATORI | 148,000円~ | BtoB中心 | メール配信+見込み顧客の育成に強い国産MAツール |
2)Account Engagement | 150,000円~ | BtoB中心 | メール配信+「Salesforce」との連携に強みを持つMAツール |
3)HubSpot | 無料あり2,400円~ | BtoB・BtoCどちらも | メール配信+無料から始められる海外シェアNo.1のMAツール |
4)Adobe Marketo Engage | 非公開 | BtoB・BtoCどちらも | メール配信+高度な自動化・スコアリングが可能なMAツール |
5)配配メール | 非公開 | BtoB中心 | 初心者でも使いやすい国産ツール |
6)blastmail | 4,000円~ | BtoB・BtoCどちらも | コスパに優れたシンプルな配信特化型 |
7)WiLL Mail | 4,000円~ | BtoB中心 | HTMLメール作成が簡単で高機能 |
8)WEBCAS e-mail | 10,000円~ | BtoB・BtoCどちらも | 大量配信・高セキュリティに対応 |
9)める配くん | 1,980円~ | BtoC中心 | 操作が簡単で低価格 |
10)Benchmark Email | 無料あり1,964円~ | BtoB・BtoCどちらも | 無料でも多機能な海外製ツール |
※1:掲載順不同
※2:2025年7月時点
※3:機能・事例企業から推定
1)〜4)は、メール配信に加えて、見込み顧客の獲得・管理・育成や、顧客の属性や行動に基づいたアプローチの自動化など、マーケティング全体を効率化する機能を備えたマーケティングオートメーション(MA)ツールです。見込み顧客の獲得から育成、営業との連携までを一元化したい企業におすすめです。
5)~8)は、メールマーケティングに特化した配信システムです。直感的な操作性と導入のしやすさが特長で、中小企業やマーケティング専任担当者がいない企業でも扱いやすい設計になっています。
9)と10)は、比較的低価格で導入できるライトユーザー向けの配信システムです。メールマーケティングを初めて行う企業や、小規模な配信業務からスタートしたい事業者に適しています。
関連記事:マーケティングオートメーション(MA)で何ができるの?基本と機能・導入をわかりやすく解説
メール配信システム10社の特徴を比較解説
ここからは、各システムの特徴と機能、費用について解説していきます。それぞれの強みや用途を踏まえ、自社に最適なシステムを選ぶ際の参考にしてください。
1)SATORI(SATORI株式会社)
「SATORI」は、メール配信機能も備えている国産のマーケティングオートメーション(MA)ツールです。見込み顧客のWebサイト内の行動履歴を把握し、ターゲットごとに最適なタイミング・内容でアプローチが可能です。特に、問い合わせ前の匿名客へもアプローチする「アンノウンマーケティング」に強みを持っています。

サービスサイト:https://satori.marketing/
費用 | 初期費用:300,000円 基本料金:148,000円~/月 ※無料トライアルあり |
登録アドレス数 | 要問い合わせ(※) |
配信数 | 要問い合わせ(※) |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・メール送信ステータスの反映 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・リターゲティングメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み・開封率、クリック率の効果測定 ・A/Bテスト ▼MAツールとしての機能 ・アクセス企業リスト ・ポップアップ表示 ・パーソナライズ ・ウェブページ制作 ・フォーム作成 ・プッシュ通知 ・スコアリング ・ホットアラート通知 ・カスタマー情報閲覧 ・商談情報管理 ・目標設定・管理 ・キャンペーン作成・管理 |
(※)具体的な登録アドレス数や配信数の詳細は、お問い合わせにて確認が必要ですが、一般的なメールマーケティングに必要な範囲であれば十分に対応可能です。さらに、メールマーケティングからその先の見込み顧客の育成まで、一貫して対応できる充実した機能が基本プランから提供されているので、安心して運用を開始できます。
参考サイト:
料金 – マーケティングオートメーションツール SATORI
機能紹介 – マーケティングオートメーションツール SATORI
2)Account Engagement(株式会社セールスフォース・ジャパン)
Account Engagementは、Salesforce社が提供するBtoB企業向けのMAツールです。メール配信機能をはじめ、同社が提供する関連ツールとの連携機能が充実しており、営業プロセスと密接に連動したマーケティング施策を展開できます。

サービスサイト:https://www.salesforce.com/jp/marketing/automation/
費用 | 初期費用:非公開(要問い合わせ) 基本料金:Growth150,000円/月、Plus330,000円/月、Advanced528,000円/年、Premium1,800,000円/年 |
登録アドレス数 | 10,000件まで |
配信数 | 月あたりの制限なし |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・リターゲティングメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・A/Bテスト ▼MAツールとしての機能 ・Webトラッキング ・アクティビティのスコアリング ・見込み顧客のグレーディング ・フォーム作成 ・ランディングページ作成 ・レポート |
参考サイト:
Marketing Cloud Account Engagementの価格 – セールスフォース・ジャパン
3)HubSpot(HubSpot Japan株式会社)
HubSpotは、顧客管理・営業・カスタマーサポート・マーケティングを統合的に提供する、オールインワン型のインバウンドマーケティングプラットフォームです。メール配信システムとしての機能も非常に充実しており、無料プランから使い始められる手軽さと、必要に応じて機能を拡張できる柔軟性が魅力です。

サービスサイト:https://www.hubspot.jp/
費用 | 初期費用:0円 基本料金:無料プラン、Starter2,400円/月、Professional106,800円/月、Enterprise432,000円/月 |
登録アドレス数 | Starter1,000件、Professional2,000件、Enterprise10,000件まで (追加料金を支払えば増やすことも可) |
配信数 | Starter5,000通/月、Professional20,000通/月、Enterprise200,000通/月まで |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・リターゲティングメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・A/Bテスト ▼MAツールとしての機能 ・広告の運用・管理 ・WebサイトやLP、ブログの作成 ・マーケティング施策の分析 ・ソーシャルメディアの管理 ・メール配信 ・SEOの分析・改善 ・スコアリング ・ABM ・チャットボット作成 ・Webトラッキング |
参考サイト:
Marketing Hub | MA、LPやフォーム作成の一元管理を実現するマーケティング ツール – HubSpot(ハブスポット)
マーケティングソフトウェアの価格表|HubSpot(ハブスポット)
全ての製品と機能 | HubSpot(ハブスポット)
4)Adobe Marketo Engage(アドビ株式会社)
Adobe Marketo Engageは、Adobeが提供するエンタープライズ企業向けのMAツールです。高度な顧客管理・メールマーケティング・ABM(アカウントベースドマーケティング)など、複雑かつ多段階の施策を必要とする組織に特化した機能が揃っています。特に、柔軟なシナリオ設計や膨大なデータを活用したパーソナライズに定評があります。

サービスサイト:https://business.adobe.com/jp/products/marketo.html
費用 | 非公開(要問い合わせ) |
登録アドレス数 | 非公開(要問い合わせ) |
配信数 | 非公開(要問い合わせ) |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・リターゲティングメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・開封率、クリック率の効果測定 ・A/Bテスト ▼MAツールとしての機能 ・クロスチャネルマーケティング(SNS、メールマーケティングなど) ・セミナー配信 ・ダイナミックチャット ・リード管理 ・アカウント管理(アカウントベースドマーケティング) ・セグメンテーション ・ターゲティング ・コンテンツ・Webページ パーソナライゼーション ・マーケティング分析 ・ジャーニー分析 |
参考サイト:
Adobe Marketo Engageの価格とパッケージ
Adobe Marketo Engageの機能
5)配配メール(株式会社ラクス)
配配メールは、メールマーケティングに特化した国産のメール配信システムで、操作のしやすさとサポート体制に定評があります。ステップメールや効果測定など基本機能をしっかり備えつつ、初めてでも安心して運用できるのが魅力です。リスト管理もわかりやすく、配信業務を効率化しながらマーケティング効果を高めたい企業に最適です。

サービスサイト:https://www.hai2mail.jp/
費用 | 初期費用と基本料金は、プランや登録アドレス数によって変動(要問い合わせ)※無料トライアルあり |
登録アドレス数 | 上限なし |
配信数 | 月あたりの制限なし |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・リターゲティングメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・開封されやすい時間や曜日の分析 ・A/Bテスト ・ホットリード抽出 |
参考サイト:
【公式】配配メールの料金 – メルマガ・メール配信システム「配配メール」
目的・用途に合わせて選べるプラン – メルマガ配信・一斉メール配信サービス「配配メール」
6)blastmail(株式会社ラクスライトクラウド)
blastmailは、コストパフォーマンスに優れた国産のメール配信システムで、月額4,000円から利用できる点が大きな魅力です。最短即日で利用を開始できる手軽さに加え、必要十分な機能が備わっていることから、中小企業や個人事業主、各種団体などにも広く支持されています。

サービスサイト:https://blastmail.jp/
費用 | 初期費用:LightプランとStandardプラン10,000円、Proプラン50,000円 基本料金:Lightプラン4,000円/月、Standardプラン8,000円~/月、Proプラン30,000円~/月 ※無料トライアルあり |
登録アドレス数 | Lightプラン5,000件まで、Standardプラン10,000件まで (追加料金を支払えば50,000件まで拡張可能) |
配信数 | 月あたりの制限なし |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・A/Bテスト |
参考サイト:
価格|まずは無料トライアルを
機能一覧|メール配信に本当に必要な機能だけを厳選
7)WiLL Mail(株式会社サパナ)
WiLL Mailは、HTMLメールを簡単に作成できるドラッグ&ドロップエディタが特長のメール配信システムです。デザイン性に優れており、ビジュアルを重視したメルマガやキャンペーンメールを送りたい企業に適しています。また、スマホ表示にも対応したレスポンシブ設計で、視認性の高いメールを手軽に作成できます。

サービスサイト:https://willcloud.jp/
費用 | 初期費用:0円 基本料金:シンプルプラン4,000円~/月、プレミアムプラン12,000円~/月 ※無料トライアルあり |
登録アドレス数 | 上限なし |
配信数 | 契約するプランによる(プレミアムプランの場合、10,000通/月~1,000,000通/月の範囲で選択できる) |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・ヒートマップ機能 ・開封されやすい時間や曜日の分析 ・コンバージョン分析 ・A/Bテスト |
参考サイト:
料金プラン | 次世代メール配信システム WiLL Mail
機能一覧 | 次世代メール配信システム WiLL Mail
8)WEBCAS e-mail(株式会社WOW WORLD)
WEBCAS e-mailは、大規模配信に強みを持つ国産のメール配信システムで、自治体・金融機関・大手企業などへの豊富な導入実績を誇る信頼性の高いツールです。クラウド型とオンプレミス型の両方に対応しており、セキュリティやカスタマイズ性が重視される企業にも適しています。大量かつ高速な配信処理、柔軟な機能設計、堅牢な運用体制が特長です。

サービスサイト:https://www.webcas.jp/email/
費用 | 初期費用:シンプルプラン30,000円、スタンダードプラン(ASP型)50,000円、スタンダードプラン(SaaS型)200,000円 基本料金:シンプルプラン10,000円~/月、スタンダードプラン(ASP型)10,000円~/月、スタンダードプラン(SaaS型)100,000円~/月 ※無料トライアルあり |
登録アドレス数 | 上限なし(スタンダードプランは登録アドレス数に応じた課金体系) |
配信数 | 月あたりの制限なし(シンプルプランは月間の配信通数による課金体系 |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・リターゲティングメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・コンバージョン分析 ・A/Bテスト |
参考サイト:
メール配信システム提供形式・価格 | メール配信システムWEBCAS e-mail
メール配信システム機能一覧 | メール配信システムWEBCAS e-mail
9)める配くん(株式会社ディライトフル)
める配くんは、低価格でシンプルに使えるメール配信システムとして、個人事業主や小規模事業者に人気があります。複雑な設定や機能はなく、直感的なインターフェースで「とにかく手軽にメルマガを送りたい」というニーズに応える設計です。基本的な配信機能は一通り備えており、メールマーケティングを初めて導入する方にも適しています。

サービスサイト:https://www.meruhaikun.com/
費用 | 初期費用:アタッチ・ライト・スタンダード8,000円、エンタープライズ30,000円 基本料金:アタッチ3,150円~/月、ライト1,980円~/月、スタンダード2,880円~/月、エンタープライズ25,000円~/月 ※無料トライアルあり |
登録アドレス数 | アタッチ500件、ライト5,000件、スタンダード7,000~40,000件までエンタープライズ50,000件~ |
配信数 | アタッチ6,000通、ライト30,000通、スタンダード42,000~240,000通までエンタープライズ300,000通~ |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・A/Bテスト |
参考サイト:
料金プラン|メール配信システム『める配くん』
機能一覧|メール配信システム『める配くん』
10)Benchmark Email(株式会社ベンチマークジャパン)
Benchmark Emailは、アメリカ発のメール配信システムですが、日本語に完全対応しており、国内のユーザーでも安心して利用できます。無料プランでも、HTMLメールの作成や効果測定、ステップメールの配信に対応しているため、コストを抑えながら本格的なメールマーケティングを始めたい方に最適です。ノーコードで操作できるエディタや豊富なテンプレートが用意されており、デザイン面にも強みがあります。

サービスサイト:https://www.benchmarkemail.com/jp/
費用 | 初期費用:0円 基本料金:無料プラン、Proプラン1,964円~/月 |
登録アドレス数 | 無料プラン500件、Proプラン500~150,000件まで |
配信数 | 無料プラン3,500通/月、Proプラン7,500~2,250,000通/月まで |
機能 | ▼メール配信機能 ・オプトアウト ・エラーメール管理 ・配信予約 ・メルマガ配信 ・ターゲティングメール配信 ・ステップメール配信 ・HTMLメール作成 ・レスポンシブデザイン対応 ・氏名の自動差し込み ・開封率、クリック率の効果測定 ・A/Bテスト ・ホットリード抽出 |
参考サイト:
料金プラン|メール配信・メルマガ配信サービス – Benchmark Email
選び方のポイント4つ
どのメール配信システムを選べばよいか迷ってしまう方に向けて、導入時にチェックすべき4つのポイントをご紹介します。自社の規模や目的に合ったシステムを選ぶことで、メールマーケティングの効果を最大化できます。
1)自社のメール配信ボリュームに合うか
まず重視すべきなのは、「自社が月にどれくらいの件数を配信するか」といった配信ボリュームの把握です。多くのシステムでは、料金プランが「月間配信通数」や「登録アドレス数」によって区分されているため、自社の運用に合った上限設定があるかを事前に確認しておく必要があります。
- 月に1,000通程度までであれば、無料プランや低価格帯のツールでも十分に対応可能
- 月に数万〜数十万通の配信を予定している場合は、従量課金制や大容量対応のプランを備えたシステムを選ぶ必要がある
配信数に合わないシステムを選んでしまうと、コストが割高になったり、配信エラーが頻発したり、配信速度が遅くなったりする可能性があります。こうしたリスクを避けるためにも、将来的な配信規模の拡大を見据えたシステム選定がおすすめです。
2)HTMLメールは手軽に作成できるか
メールの見た目やレイアウトは、開封率やクリック率に大きな影響を与える重要な要素です。そのため、誰でも簡単に魅力的なHTMLメールを作成できるかどうかは、配信システムを選定する際の重要なポイントとなります。
特に注目したいのは以下の機能です。
ドラッグ&ドロップ式エディタ | 専門知識がなくても直感的にレイアウトを作成でき、画像やボタンの挿入も簡単に行える。 |
テンプレート | あらかじめデザインされたテンプレートを活用することで、毎回ゼロから作成する必要がなくなり、作業時間の短縮とデザインの統一が可能になる。 |
レスポンシブ対応 | スマートフォン・パソコン・タブレットなど、閲覧デバイスに応じてレイアウトが最適化されるかどうかも重要。特にモバイルユーザーの多いBtoC配信では必須の機能といえる。 |
ノーコードで操作できるかどうかは、制作工数や仕上がりのクオリティに直結します。デザインに不慣れな担当者でも安心して使えるシステムを選びましょう。
3)精度高く多角的に分析できるか
メールマーケティングの成果を高めるには、「配信して終わり」ではなく、効果測定に基づいて改善を繰り返すことが欠かせません。そのため、配信システムにどの程度の分析機能が備わっているかは非常に重要なポイントです。
以下の観点から、精度の高い分析が可能なシステムを選びましょう。
開封率やクリック率の測定 | 基本的な指標として、自社の件名やコンテンツがどれだけ響いているかを確認する基準になる。 |
URL別クリックデータの測定 | メール内のどのリンクがクリックされたかを確認できることで、ユーザーの関心ポイントや動線設計の見直しに役立つ。 |
コンバージョンへの貢献度や行動履歴の把握 | Google Analyticsや自社のコンバージョン管理ツールと連携できれば、メール配信の結果が最終的な成果にどれだけつながったかを定量的に分析できる。 |
特に、ステップ配信やセグメント配信のように複雑な施策を行う場合は、詳細な分析機能を備えたシステムを選ぶことで、より効果的なPDCAサイクルが回せます。複数の角度から分析できる環境を整えることで、「なんとなくの配信」から「戦略的で成果の出る配信」へとレベルアップできるでしょう。
4)マーケティング施策全体での活用も視野に入れるか
メール配信システムを単なる一斉送信ツールとしてではなく、マーケティング施策全体の一部としてどう活用するかを考えることも重要です。たとえば、MAツールを兼ね備えたメール配信システムや、MAツールと連携可能なシステムを導入すれば、一斉配信にとどまらない戦略的なアプローチが実現できます。
MAツールを活用することで、メール配信結果に基づいた見込み顧客のリスト化や、Webサイトへの来訪ユーザーの行動に応じたシナリオ配信など、タイミングや内容を最適化した施策が可能になります。
特にBtoBや高単価商材を扱うビジネスでは、メールを起点とした見込み顧客の育成(リードナーチャリング)から営業連携へとつなげる仕組みが、大きな効果を発揮します。
関連記事:マーケティングオートメーション(MA)とは?基本とツールの選び方をわかりやすく解説
メール配信も含めたマーケティング全体の効率化を目指すなら「SATORI」
ここまで紹介してきたように、メール配信システムには、メールマーケティングに特化したものから、マーケティングオートメーション(MA)まで対応する多機能なものまで、さまざまな種類があります。
そのなかでも、見込み顧客の獲得から、メール配信を起点とした育成、さらに営業連携までを一気通貫で実現したい方におすすめなのが、国産MAツールの「SATORI」です。「SATORI」には以下のような特長があります。
- メール配信機能はもちろん、見込み顧客の獲得や育成にも対応
- ユーザーのWeb行動に応じて、最適なタイミングと内容でのアプローチが可能
- 購買意欲の高い見込み顧客を絞り込み、営業部門へのスムーズな引き渡しが可能
- 国産ツールならではの手厚いサポート体制で、導入から活用まで安心
マーケティングの成果を効率的かつ本質的に高めたいとお考えであれば、メール配信システムの枠を超えた戦略的なツールとして、「SATORI」の導入をぜひご検討ください。
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ナレッジ・リンクス(株)代表、NPO法人HASHIRU理事。大学在学中に人材ベンチャーでRA/CAとして勤務し、新卒で医療系人材会社に就職。RAとして主に医薬品業界を担当し、トップセールスを達成した後に営業企画職を兼務。Webマーケティングに従事し、その後はITサービスの新規事業にも携わる。IT系企業に営業企画職として転職し、数値分析および戦略立案を担う。その後にナレッジ・リンクスとして独立し、約3年後に事業を法人化。多くのフリーライターとパートナーシップを構築し、幅広いコンテンツ制作を担う。個人でもライターや編集者として、主にスポーツ・ビジネス関連の分野で活動する。その他、ランニングクラブ運営やメディア編集長など。趣味はマラソン、4人の子を持つ大家族フリーランス。