いま話題の「コンテンツマーケティング」と「SEO」の結びつきについて説明できますか?成功に導くための秘訣を3つのポイントと共にご紹介します。
SEO視点からみるコンテンツマーケティング
ユーザーが求めているのは検索キーワードに対する「回答」です。
自らの疑問や悩みの回答となる的確な情報を求めてユーザーは「検索」をします。
そのため、ユーザーの抱えている問題点をしっかりと解決できるコンテンツが検索エンジンからも好まれると言いえます。
Googleのアルゴリズムが日々進化している一方で、こういった根本的な「考え」は不変であるため、昨今ではコンテンツマーケティングとSEOとの関係性に再注目されていると言えます。
しかし、この基本的な考えを理解していないと誤った方向に進んでしまうこともあります。
SEO×コンテンツマーケティングでやってはいけないこと
①企業が一方的に伝えたい情報を書く
例えば企業側が新製品をリリースし、その製品がいかに優れているか、どういったコンセプトで製品を作ったのかなど、企業側が伝えたい情報で埋め尽くされたコンテンツを公開しても、消費者との関係性をよりよいものにし、深めていくことはできません。
消費者はその製品が知りたいわけではなく、それぞれが抱えている問題点や疑問点を解決する方法を知りたいのだからです。
最終的に自社の製品を購入してもらうことが目的なら、消費者の行動を促す設計を緻密に練ったコンテンツが必要になってきます。
②コンテンツの多くが画像になっている
写真や図などは視覚的に分かりやすく、企業イメージに沿ったレギュレーションで統一できるという利点はありますが、デメリットとなる点もあります。
画像を多く利用したコンテンツの場合、通信環境によっては読み込みに時間がかかりストレスを与える、また検索エンジンは画像を読み取ることができないため、SEO的にも不利に働きます。
いかにコンテンツのクオリティが高くても、同じ情報を提供している他サイトよりテキストコンテンツの量が少なければ検索順位で劣ってしまうケースもありえます。
③誤植、誤字や脱字がある
消費者がそのコンテンツを見たときに、誤植や誤字脱字を発見したら、どういったことが起きるでしょうか。
よほど知れ渡っている大企業やナショナルブランドでなければ、一気に情報の価値が下がり、そのコンテンツを受け取った消費者の印象やモチベーションを下げてしまうことに繋がります。
企業として発信しているコンテンツであるからこそ、こういったクオリティコントロールやそれを実現できる体制作りも必要です。
検索データから読み取るコンテンツマーケティングの重要性
出典:「Adobe Marketing Discovery」調査概要
せっかく検索にヒットしてユーザーが自社サイトに訪問してくれても、ユーザーの期待にWebサイトが応えられなければ、ユーザーは情報収集そのものを中止してしまうと回答しています。では、ユーザーの期待に応えるWebサイトにするため、コンテンツはどのように検討すればよいのでしょうか。次に、検索キーワードからユーザーニーズをくみ取るために利用すべきツールや方法をご紹介します。
検索キーワードから読み取る「コンテンツ」
コンテンツを自分視点で考えていませんか?
コンテンツを読むのは検索者であるユーザーです。
価値のあるコンテンツとは、その検索者のニーズを掴み、抱えている課題や疑問点を解決できるコンテンツです。
では検索者のニーズを掴むにはどのような方法があるのでしょうか。
Google Analyticsで訪問者の検索キーワードを知る
多くの企業が運用するWebサイトではGoogle Analyticsというアクセス解析ツールを導入していると思いますが、このツールではユーザーがどういったキーワードで訪問したのかということ分析することができます。
サイト訪問に至ったきっかけである検索キーワードを知ることで、どういったコンテンツを用意するべきかという問題のヒントになります。
Google Analyticsでサイト内検索のキーワードを知る
サイト内でユーザーが欲しい情報を探せるように、サイト内検索の機能を持っているサイトも少なくないと思います。
ここにもコンテンツを考える上でのヒントが隠されています。
実際にサイトを閲覧しているユーザーが起こした検索というアクションなので、信頼度が高く、どういった情報を求めているのかを知ることができる、コンテンツを考える上で活用できるデータです。
Googleサジェスト(入力支援)機能からキーワードを知る
検索窓にキーワードを入れる際に表示されるキーワードサジェスト機能はユーザーの検索意図を知るための宝庫といっても過言ではありません。
例えば「コンテンツマーケティング」と検索窓に入れると「とは」や「事例」「セミナー」などが表示されます。
コンテンツマーケティングを語る上で、その手法や事例は外せないということが分かります。
Google AdWordsのキーワードプランナーで検索キーワードの市場性を知る
キーワードプランナーではWeb上でユーザーがどういったキーワードで検索しているか、そしてそのキーワードの人気度(月間何回検索されているか)を、過去に遡って調査することができます。
キーワードがダウントレンドにあるのかどうか、言い回しが異なるキーワードではどの程度検索回数が違うのかなどを調査することで、コンテンツの決定に役立てることができ来ます。
このように「検索キーワード=ユーザーニーズ」であるためそれを調査・分析することで、検索者や読み手視点でのコンテンツを展開していくことが重要であると言えます。
基本的な考え「読み手視点」に立ち戻ることが大事
「SEOとは、ユーザーのための「回答」となる記事(コンテンツ)を用意し、検索でヒットしやすい状態を作ること」にあります。
そのため、SEO視点でコンテンツマーケティングを実践する際は、こういった基本を理解すると同時に、以下の基本的な3点を満たすよう実施してください。
①他のサイトよりも優れた情報を掲載し、ユーザーをひきつける
②コンテンツは量よりも質を重視する(濃・狭・深)
③常に読み手の視点に立ち考える
いくら読み手に必要な情報が書かれていても、他サイトと比較して情報量が少ない。
内容が薄く広いコンテンツになってしまっている。
情報量が多く専門的であるが、その検索キーワードにニーズがない。
など、どれかが欠けてしまうと成功への道のりは遠ざかってしまいます。
成果に導く次の施策も
検索からの流入を増やすコンテンツマーケティング施策ですが、その後の成果へのシナリオを考えなければアクセスが増えるだけで終わってしまします。
コンテンツを読んだユーザーがすぐに購買などの行動に移ることは考えられないため、会員化に向けたホワイトペーパーの配布や、次の行動を促すための追跡型広告(リターゲティング広告)の配信など、いかにサイトとの関係性を繋げていくかが重要になってきます。
またその先の施策として、サイト訪問者の行動やアクションに応じて施策を自動で打ち分けるようなマーケティングオートメーションのツールも必要となる機会が出てくるでしょう。
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