取材にご協力いただいた皆様 ※向かって左から
浅井 良太 氏 メディア事業本部 転職メディア事業部 メディアBITA部 転職メディアBITAグループ
齋藤 裕美子 氏 プラットフォーム事業本部 法人企画統括部 法人企画部 マーケティンググループ
西野 佳子 氏 プラットフォーム事業本部 法人企画統括部 法人企画部 マーケティンググループ
田中 進 氏 メディア事業本部 転職メディア事業部 メディアBITA部 転職メディアBITAグループ
企業プロフィール
- 会社名:パーソルキャリア株式会社
- 創業:1989年6月15日
- 業種:求める人材に直接アプローチできる企業向けのダイレクト・ソーシングサービス「doda Recruiters」をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供しています。
- 利用目的:オウンドメディアの再訪促進と回遊性向上によって、コンバージョン数を増やすこと
本事例の内容は、取材日時点の情報です。
オウンドメディアを立ち上げて検索流入が増加。それを、いかにコンバージョン数増へとつなげるか?
幅広い人材サービスを提供するパーソルキャリア。数年前から、企業や人事担当者側が同社の会員データベースにアクセスし、求める人材に企業が直接アプローチできる「doda Recruiters」というサービスを提供している。このサービスの根幹にはダイレクト・ソーシングと呼ばれている採用手法があるが、提供を開始した当時、国内ではほとんど認知されていなかった。そのため、まずはダイレクト・ソーシングという採用手法と「doda Recruiters」の認知を広げるために、「ダイレクト・ソーシングジャーナル(以下DSJ)」というオウンドメディアを開設した。
そして、長年にわたって様々な人材サービスを提供してきた知見と適切なSEO施策を組み合わせて作り上げた良質な記事によって、DSJは着実に流入数・ユーザー数を増やしてきた。
「編集を担当している齋藤の努力もあり、自然検索による流入をかなりの数、獲得できるようになりました。一方で、流入数が増えてきたものの、なかなかコンバージョンが増えないという課題に直面していました」と西野氏は語る。
同社では、以前からマーケティング活動において、無料で利用可能なオープンソースツールを活用して、メールを定期配信していた。また、資料ダウンロードにより、コンバージョンポイントを拡充させたいと考えていたが、設定が難しく、実装には至っていなかった。
「企業からのリード獲得を増やしていくためには、資料ダウンロードページの作成1つをとっても、もっとスピード感をもって実施したいと感じていました。さらに、一度離脱したとしても再度訪れていただいたり、1つのコンテンツだけではなく、関連するコンテンツも見ていただいたりしながら、コンバージョンへと至るような導線は必要不可欠でした。そして、こうした仕組みを1つのツールで実現できると考えたのが、MAツールだったんです」(齋藤氏)
フォーム作成、ポップアップなど、4つの軸でMAツールを選定。使い勝手やサポートも考慮して「SATORI」を導入
MAツールの選定にあたって、同社が必須の機能としたのは、資料ダウンロードなどのフォームを作成できること、クロスドメイン環境において遷移先で発生したコンバージョンをカウントできること、コンバージョン前のサイト訪問者に対してもポップアップ表示でアプローチできること、という3項目だった。
「必須と考えた3つの機能を軸に、『SATORI』と他社の2つのMAツール、さらにすでに利用しているオープンソースツールも加えて、合計4つのツールに絞り込んで選定しました」と浅井氏は語る。
そして、3項目すべてを兼ね備えていたことから、最終的には「SATORI」を導入した同社。さらに、UIのわかりやすさや操作性といった使い勝手、サポートの手厚さも導入に至る決め手になったと齋藤氏は補足する。
「どんなに優れたツールでも、使いこなせなくては意味がありません。選定段階では、主に私と西野がデモ画面を確認したのですが、わかりやすさと使いやすさでは『SATORI』が群を抜いていると感じましたね」(齋藤氏)
「導入決定前からのやり取りを通して、SATORIさんのサポートには好感がもてました。実際、導入前後の営業担当の方によるサポートは素晴らしかったです。導入後には、不明点があったときに質問のメールを送ると、カスタマーサクセスの方から驚くほど早く丁寧なフィードバックをいただけました。しかも、問題が解決するまで、徹底的に付き合ってくれましたしね。MAツールの活用経験も限られていたので、本当にありがたかったです。SATORIさんが定期開催している利活用セミナーにも参加しましたが、内容がわかりやすいうえに、ツールを使いこなせるよう丁寧にサポートしていただけたことにも感謝しています」(浅井氏)
プッシュ通知とポップアップで、コンバージョンへの誘導を強化
「SATORI」導入に踏み切った同社では、2018年9月中旬から運用を開始。コンバージョン数増に向けて、特に活用しているのがプッシュ通知とポップアップだ。
まず、プッシュ通知については、ブラウザ上で許可を得たサイト訪問者に対して、新規コンテンツの公開にあわせて通知して再訪を促している。
「通知を許可してもらえれば、まだコンバージョンには至っていない方に対してもアプローチできますからね。タイトルや写真などの違いによるクリック率の差がわかるので、色々と試行錯誤するのが楽しいです」(西野氏)
そして、ポップアップについては、訪問者がランディングしたページの内容にあったダウンロード資料をポップアップとしてページ内に表示させることで、離脱を防ぎつつ、コンバージョンへと誘導している。
さらに、各種フォームは、テンプレートを利用すればノンプログラミングで作成できるので、資料ダウンロードページなどのコンバージョンポイントの拡充も加速させることができた。
「MAツールを本格的に使うのは初めてでしたが、『SATORI』はUIが非常にわかりやすく、使いやすいと思いました。ヘルプページの充実ぶりもありがたい限りです」(齋藤氏)
「すでに使っているシステムやツールを大きく改修する必要なく、既存のものをうまく活かしながら、自分たちがやりたいことを実現するために、『SATORI』はベストな選択でした」と田中氏も語る。
「SATORI」導入から5ヶ月経った今、すでに資料ダウンロードで獲得したコンバージョン数が毎月200件を超えるまでになっている。
「プッシュ通知とポップアップを積極的に活用することはもちろん、分析・検証していくことで、PV数だけではなく、コンバージョン数も右肩上がりで伸びています」(田中氏)
「SATORI」+ステップ広告で、さらなるコンバージョン数増を目指していく
「SATORI」導入後、コンバージョン数が着実に増加している同社。さらなる成果向上に向けた今後の展望を西野氏に伺った。
「今後は、『SATORI』とステップ広告を組み合わせた活用を考えています。まずは顧客課題に即した内容の広告で興味関心を喚起する。その後、もう少しサービス寄りの広告を表示する。そこに、関連するブログやダウンロード資料へのポップアップ誘導や、プッシュ通知を組み合わせるといった形で、ステップ広告と『SATORI』を組み合わせて活用していきたいですね。その結果、広告経由でのコンバージョン数を増やしつつ、広告費の削減も果たせればと思っています」(西野氏)
最後に、ツールの開発元であるSATORI株式会社の印象を伺った。
「『SATORI』を導入したことで、想定以上の成果をあげることができ、DSJに対する社内評価も上がっているのを感じます。他部署のメンバーも『SATORI』のことが気になるようで、私どもへの問い合わせが増えています。SATORIさんがすばらしいと思うのは、どこまでもユーザーに寄り添い、ユーザーのことをとことん考え、ともに成長していこうとされている姿勢です。そんなSATORIさんとともに私どもも、ますます社会に有益なサービスを提供していきたいと考えています」(齋藤氏)