メルマガ登録フォームを設置予定の方に、自社サイトでの作成方法・ASPの紹介に加え、登録数を増やすための最適化方法をまとめました。
フォームの設置方法
メルマガ(メールマガジン)読者を集客する方法のほとんどは、運営サイトに設置した「メルマガ登録フォーム」を通して行われます。お客様から取得した、名前・アドレス・性別・生年月日などの個人情報リストは、データベース化し、メルマガの配信、アドレス変更、解除をするときに引き出すとよいでしょう。自社サイトでメルマガ配信をお考えの方は、登録フォーム設置と配信システムをワンセットとして考え準備をしてください。方法としては、大きく3つに分けられます。
入力フォームをHTMLで作成し、独自にシステムを開発する。
入力フォームは自社で作成し、その内容を自社サーバーのデータベースに登録するプログラムを開発する方法です。当たり前ですが既成にはない自由なデザインのフォーム画面が作成できます。また、取得したデータの管理も自由に設計ができるので、細かくセグメント分けしたメルマガ配信が可能になります。ただし、開発にはプログラム開発に関する技術と知識が必要なため、Wordpressのようなブログ作成アプリケーションを使って、メールマガジンの登録、配信が行えるプラグインを利用するのも一つの手です。いずれにしても昨今問題になっている個人情報漏洩を防ぐため、インターネットの通信はSSLを導入し、万全なセキュリティ対策をしましょう。
メール配信ASPサービスの利用
ASPとは、インターネット上で利用できるアプリケーションソフトの機能をレンタルサービスする業者のことです。登録フォームを提供しているメール配信ツールを利用すれば、フォーム作成やシステム開発をすることなく運用可能です。通常月額費を支払いますが、配信通数、機能によって費用も様々です。
無料配信スタンドを利用
メール配信に「まぐまぐ」や「melma!」といった配信スタンドを利用する方法です。これらの配信スタンドは、メルマガ登録フォームのソースを公開していて、自社サイトのページに貼り付けて利用できます。作成したメルマガを配信スタンド側がある程度宣伝してくれるので、読者が集めやすいというメリットがあります。また、配信成功しなかったメールリストの処理や管理もしてもらえるので、手間やコストがかかりません。ただし、メールに広告が入るという制限や、運用側は読者のメールアドレスを知ることできないので、顧客情報を二次活用しようと考える企業には不向きです。
メルマガ登録フォーム最適化
あなたが他社の企業メルマガを登録したとき、入力項目が多いことに気付きませんでしたか?メルマガ配信が目的なのですから、必須項目はメールアドレスと名前くらいで十分でしょう。実際に入力項目が多いフォームは、登録完了までされにくい傾向があります。しかし、ある程度の個人情報を得られれば、ターゲティングメールを配信するときに役立ちます。たとえば、メルマガの目的が東京での催事を知らせることであれば、住所「東京」でアドレスを抽出、紳士服に関する内容であれば性別「男性」でアドレスを抽出、といった具合です。入力項目は、後々のターゲティングメール配信を考慮して設計しましょう。
メルマガ登録フォームの項目例
- 姓、名
- メルマガ登録のハードルを下げるためにニックネームでもよいでしょう。
- 生年月日
- 年代でのターゲティングに必要です。パスワードリマインダーにも使われることがあります。
- 性別
- 名前では判断できないので入れるとよいでしょう。
- メールアドレス
- 必須項目です。複数持っている人も多いので、複数枠用意してもよいでしょう。
- 住まいの地域
- 住所を聞くよりハードルが下がります。
- パスワード
- 配信解除をするとき必要です。
- アンケート
- このメルマガをどこで知ったのか、趣味、興味あるものなどのアンケートを入れてもよいでしょう。
先に述べたように、PCのファーストビューを超えるような長さの登録フォームでは、ユーザーは面倒と感じ、進んで登録されにくいです。なるべく10項目以内にして、まずはメルマガを登録してもらうことに専念しましょう。
また、登録されるかどうかは、項目の数だけでなくフォームの入力のしやすさも関わっています。「EFO」という言葉を聞いたことがありますか?フォームに対して、入力の手間を最小限に抑え、エラーを少なく短時間で登録完了できるように最適化することです。サイトの部分的な最適化として、効果的な施策の一つです。
たとえば、名前の欄をクリックしたら、日本語入力がONに切り替わる、郵便番号を入力したら住所が自動で表示される、といった操作性、必須項目欄に目立つ色を付け、未入力があればポップアップで知らせるといった視認性を高めることです。スマートフォンではそれにプラスして、画面が小さいので表組みを使用しない、迷わないようにフォーム画面を固定にする、といったテクニックがあげられます。フォームを作り直さず手軽に導入できるEFOツールやASP型サービスもありますので、ぜひ活用してみてください。
登録フォームを作らずに、メルマガ登録させる方法
メルマガ読者が思うように集まらない例として、メルマガ登録フォームを置いている自社ページへの誘導のみに力を注いでいる場合です。メルマガ独自の魅力で勝負したいところですが、「わざわざ登録してくれる」お客様は少数派です。しかし、思わず「メルマガ登録させてしまう」方法がありますので、いくつかご紹介していきます。
企業セミナーや交流会を利用して、アンケートにてアドレスを集める方法
もともとあなたの企業に興味があるお客様が参加するわけですから、角度の高い見込み客なのです。イベントを実施しているにも関わらず、アドレス情報を取得していないようでしたらぜひ始めてみてください。その際、メルマガ配信の許諾は忘れずに。
企業が作成した無料レポートをダウンロードする際にアドレスを集める方法
いわゆる「ホワイトペーパーマーケティング」と言われる手法で、コンテンツマーケティングと併用して行われることが多いです。企業が無料のレポートを提供し、ユーザーはそのレポートをダウンロードするのと引き換えに、メールアドレスを登録します。ダウンロードされた電子データには、お客様が熟読したエリアを追跡できる機能もあります。それをもとに、お客様が興味ありそうなコンテンツを継続的に配信することで、見込み客を優良顧客へと育てることができます。ホワイトペーパーマーケティングを行うにあたって、単に企業紹介や、サービス内容をレポートにするのではなく、お客様が興味のあるコンテンツや問題解決に役立つサービスを提供するようにしましょう。それがあなたのビジネスにとって有益な潜在顧客を得られる第一歩となります。
会員登録・購入と同時にアドレスを集める方法
ECサイトで商品を購入するとき、会員登録をすることがほとんどですが、会員登録フローの完了時にメルマガ許諾を入れます。eコマースではほとんどがこの手法を取り入れています。また、会員登録はユーザー1人につき1回限りですが、購入時のフローにもメルマガ許諾を入れると、登録の機会がぐんとアップします。許諾の欄に「メルマガだけのお得な情報を配信します」といった、思わず登録したくなるようなラベルを入れる工夫をしてみてください。
いかがでしたでしょうか?メルマガ登録フォームは、ユーザーにとってメルマガを登録する初めてのステップ。ここでつまずくと、せっかく興味を持ってもらえた将来のお客様を失いかねません。十分検討してから設置することはもちろんですが、運用する中でどの項目で離脱したのかを調査し、最適化していくようにしましょう。
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