About Client
社名 | jinjer株式会社 |
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業種 | IT・情報ソフトウェア, 人材 |
業態 | BtoB |
事業規模 | 101~500人以下 |
課題 | リード獲得, 顧客管理 |
取材にご協力いただいた方
事業戦略本部 マーケティング部 久保田 裕也 氏
企業プロフィール
・会社名:jinjer株式会社 https://jinjer.co.jp/
・設立:2021年10月1日
・業種:バックオフィスクラウドサービス(IT、メディア)事業他
・利用目的:新規顧客の獲得/見込み顧客の一元管理
本事例の内容は、取材日(2021年4月)時点の情報となります
2021年10月に「jinjer株式会社」を設立の上、「株式会社ネオキャリア」からjinjer事業の事業譲受後、当該事業開始に伴い、記事内の社名を「株式会社ネオキャリア」から「jinjer株式会社」に記載変更しております。
「人事の成長から企業の成長を」をテーマに掲げる人事メディア「HR NOTE」
jinjer株式会社 久保田様
「人事の成長から企業の成長を」をテーマに掲げ、採用、組織、労務、最先端のHRテクノロジー事例などを発信するメディア、「HR NOTE」。2021年2月で開設5周年を迎え、これまでに約1,500本もの記事を公開。大手からベンチャーまで、現場で活躍する人事担当者が普段の業務で活用でき、なにより「面白い」と思えるコンテンツ作りにこだわりを持って運営されています。同メディアを運営するjinjer株式会社の久保田 裕也氏にお話を伺った。
「メディアの目的に『自社サービスへの送客』も当然ありますが、見失ってはいけない原点に『人事担当者にとって、とにかく役に立つメディアであるべき』という考えがあり、それに沿ってこれまで運営してきました。収益ももちろん大事ですが、大前提として顧客第一であることが編集部のカルチャーです。」(久保田 氏)
人事メディアとして順調に成長してきた結果、メディアからのマネタイズも期待されるようになった。2021年6月下旬には、課金型のセミナー動員サービスがスタートする予定だ。HR NOTE内に顧客のセミナー情報を掲載することができ、費用は成果報酬型だという。
「HR NOTEでは『HR-Study』という人事向けのウェビナーをこれまで11回に渡り開催してきました。新しくローンチするセミナー動員課金サービスでは、この『HR-Study』で蓄積されたノウハウが存分に活かされています。」(久保田 氏)
※過去の開催実績 HR-Study#8 / HR-Study#9 / HR=Study#10
メディアの成長とコロナ禍を機に、新しいチャレンジに取り組むHR NOTE
jinjer株式会社 久保田様
HR NOTEの運営では、これまで大きく2つのKPIを指標としていたという。
- UU数(ユニークユーザー数)
- 自社プロダクトへの送客数
しかし、メディアの成長に加えてコロナ禍の影響を考慮し、メディアで売上を作っていくという経営判断があったという。
「メディアでのマネタイズを行なっていくと決まり、KPIにも変化がありました。UU数と自社プロダクトへの送客数に加えて、収益やメルマガ会員数を新たなKPIとして設定していくことになったのです。
しかし、より収益を上げ、またメルマガ会員数を増やしていくためにはマーケティング視点のカスタマージャーニーをしっかり描く必要がでてきました」(久保田 氏)
1リード、つまり1人の顧客情報は非常に価値がある。HR NOTEは、100万人が閲覧している大きなメディアにも関わらず、個人情報としてリードを集めていく施策に注力していなかった。多くの閲覧者がいるにも関わらず、個人情報の管理に力を入れていなかったことは、とても大きな課題だった
MAの基本的な機能に加え、アンノウンマーケティングも魅力
jinjer株式会社 久保田様
HR NOTEが収益化・メルマガ獲得に注力していくことが決定されるとほぼ同時に、MAツールの活用も再検討され始めた。検討にあたり、必要とされた機能は以下の3つだ。
- リード管理
- メルマガ配信
- フォーム作成
ただ、ほとんどのMAツールでこれらの機能は備わっているため、誰でも使えるUIであること、そして導入事例で他社メディアでも活用されていることが、比較検討の評価軸に設定された。
「HR NOTEのようなオウンドメディアでの活用事例があるかどうかは特に調べました。その中でも、『SATORI』で紹介されていた事例は再現性も高く、実際に自分たちで活用するイメージが湧きました。実は「SATORI」の話を聞く前に、最低限の機能が搭載されている他社ツールの導入へ心を決めていました。
しかし、アンノウンマーケティングのご提案がすごく魅力的且つ、必要性を感じたことから、リードを管理するだけではなく、コンバージョンを増やすためのツールとしてもMAツールを活用していこうと考えるようになりました。『SATORI』であれば、私たちが叶えたい未来を実現できそうであり、かつ集客を加速させるドライブになりえると感じたのです。」(久保田 氏)
動画セミナーとサポートで、未経験でもスムーズに導入
jinjer株式会社 久保田様
久保田氏にとって、MAツールの概念は大きく理解していたが、実際に触れることは初めてで、まさに手探りの状態であったという。当初は分からないことが多かったが、動画によるセミナーの活用と直感的なUIで、業務に馴染むまでにそう時間はかからなかったという。
「圧倒的に使いやすかったです。また、カスタマーサクセスの方に導入をサポートいただいたこと、そして動画による利活用セミナーによって、スムーズに導入できました。動画を見て、知識を付け、分からないことはお打ち合わせ時に聞く。こうしたサイクルで導入は進みました。」(久保田 氏)
「SATORI」の導入から3ヶ月が経ち、現在は主に4つの機能を活用している。
- リード管理
- メール配信機能:週に1回メルマガを配信。ツール内に用意されているメールテンプレートを活用
- ポップアップ機能:主にメルマガ会員の登録への導線と、自社の他サービスへの送客への導線に活用
- ウェブページ機能:ホワイトペーパーダウンロードのためのLPを作成
「これまで使っていた海外製ツールでは、ツール内で定義されているメニューの用語を理解している人にわざわざ方法を聞かないと分からないことが多かったのです。そのため、やりたいことを実現するにも時間がかかっていました。しかし、『SATORI』では担当者レベルでも直感的に扱うことができたため、MAツールの操作に関する社内の会話を減らすことができました。
それにより、本質的な取り組みに注力できる時間が確保でき、会員獲得のマーケティング施策を始めることができました。施策をリリースした後に、定期的に『SATORI』の管理画面を見て、効果のモニタリングをしています。ポップアップの表示回数や資料のDL数などが可視化できており、マーケティング施策の効果を実感できるようになりました。その他にも、記事の読者ごとに刺さるコンテンツの傾向が分かるようになり、効果測定の習慣がついたことで改善活動もまわせています。」(久保田 氏)
導入後、メルマガ登録のコンバージョン率が242%の効果改善
jinjer株式会社 久保田様
資料のダウンロード・メルマガ登録を促すポップアップ
「『SATORI』の導入前と導入後、2021年2月と3月でメルマガ登録へのコンバージョン率を比較しました。その結果、242%の効果改善が見られました。
『SATORI』の導入前は1ヶ月50人くらいの新規登録者数だったのですが、現在ではおよそ200人近くまで増加しています。また、弊社主催のウェビナー集客や、自社プロダクトのLPへの導線も設計したのですが、そこへの送客にも貢献できています。導入後の一番の変化として、『SATORI』で記事ごとにポップアップを出し、セミナーへの導線を作ることだと感じています。
というのも、HR NOTEでは新規流入の8割以上がSEOによるオーガニック検索からであるため、読んでいる記事コンテンツに関連性が低いセミナーをポップアップで表示してもユーザーには関心を持たれません。その状況で画一的にセミナー導線のバナーを置いたとしてもクリックされないため、意味がありませんでした。
しかし、セグメントによってセミナーのポップアップの出し分けができるようになったことで、セミナーを必要としているユーザーに情報が届くようになり、今後のセミナー動員サービスの展開も進めやすくなりました。」(久保田 氏)
「SATORIは『夢を叶えるツール』です」
jinjer株式会社 久保田様
「営業ドリブンの会社から、マーケドリブンの会社へ」を掲げるjinjerの事業戦略本部では今後テレアポを中心とした新規案件獲得からマーケ施策による新規リード獲得に力を入れたいという。
「マンパワーに頼ったテレアポでは、獲得できるリード数は頭打ちになります。テレアポの方が確かに短期的に成果は出ます。しかし、中長期的に見るとマーケティングで自動的にインバウンドのリードが入ってくる仕組み作りを整えていくことが大事です。だからこそ、アウトバウンドからインバウンドによるリード獲得を狙っていきたいです」(久保田 氏)
取材の最後に久保田氏へ、HR NOTEにとって「SATORI」はどのような存在と感じているのか、伺った。
「HR NOTEが描くビジョンを実現させる、『夢を叶えるツール』です。新しい目標にも注力することになりましたが、それを実現するためには、『SATORI』の力は不可欠だと感じます。」(久保田 氏)