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5分で理解「E-E-A-T」とは?SEOで重要視されるGoogle品質評価基準とできる対策

5分で理解「E-E-A-T」とは?SEOで重要視されるGoogle品質評価基準とできる対策

E-E-A-T(旧E-A-T)はGoogleの「検索品質評価ガイドライン」に提示されているコンテンツの品質評価基準「Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)」のことです。
E-E-A-TはSEOにおけるランキング評価基準ではないため、具体的な施策として取り組みにくいところもあります。ここでは、E-E-A-Tの意味や具体的な対策について解説します。

E-E-A-Tとは?E-A-Tからの追加事項

E-E-A-Tの4つの指標の説明

E-E-A-Tとは、Googleがサイトやコンテンツを評価するための基準です。信頼性と質の高い情報を提供するために、コンテンツ制作者が意識しておくべき重要な要素です。読み方は、「イー・イー・エー・ティー」または「ダブル・イー・エー・ティー」どちらでも間違いではありません。

参考:Google品質評価ガイドライン

2022年に「Experience(経験)」が追加2022年12月、Googleは新しい検索品質評価ガイドラインを発表。これまでのE-A-Tに加えて、新たに「Experience(経験)」という評価軸が追加され、「E-E-A-T」となりました。コンテンツにおいて筆者が実際にその製品を使用している、またはその場所を訪問しているなど、筆者の「経験」が織り込まれているかが評価の対象となるということです。つまり、誰かが発信した情報を基に作られる二次情報ではなく、筆者の体験から生み出される一次情報に大きな価値がつくということになります。
参考:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加


それでは、それぞれの頭文字の意味について解説していきます。

Experience(経験)

サイトやコンテンツに掲載されるトピックに関して、実際の経験を持っているかどうかを指します。たとえば、確定申告ソフトの評価であれば、実際にそのソフトを使った人の評価が述べられているコンテンツが高く評価されることになります。

Expertise(専門性)

サイトやコンテンツがそのトピックや業界で精通した知識や経験・スキルを持っているかどうかを指します。医者であれば病気に対しての専門知識、販売員であれば商品に対しての専門知識などが挙げられます。

Authoritativeness(権威性)

サイトやコンテンツがそのトピックや業界でどれくらい認められているかを指します。業界内で有名な賞を受賞している、著名な人物に認められている、などが挙げられます。

Trustworthiness(信頼性)

サイトやコンテンツが信頼に足るものかどうかを指します。多くの人からの評判が良い場合、信頼性が高いと考えることができます。

SEOにおけるE-E-A-Tの重要性

前提として知っておくべきこととして、E-E-A-Tはあくまで検索品質評価ガイドライン内における概念であり、検索ランキングにおけるアルゴリズムが存在しているわけではありません。E-E-A-Tがランキング要素でないということは、検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドにも明記されています。

ただし、多くのアルゴリズムの結果として、E-E-A-Tを意識して作られた質の高いコンテンツが検索結果にて上位表示されやすくなる可能性はあります。この概念をしっかり理解したうえで、訪問者に信頼されるサイトやコンテンツを制作することが重要です。

YMYLとE-E-A-Tの関係

YMYL領域は特にE-E-A-Tが重要視されるような検索結果になる傾向にあります。

Topic:YMYLとは
YMYLとはYour Money Your Lifeの頭文字を取った言葉で、お金や生活に関わるジャンルのことを指します。E-E-A-Tと同じく検索品質評価ガイドラインに掲載されている概念です。
関連記事:【解説】YMYLとは?Google検索品質ガイドラインと対象ジャンル、対策法

YMYL領域の検索結果は、人の人生を左右してしまう可能性のあるジャンルのため、より信頼できる情報を検索結果に表示するように調整されています。

E-E-A-Tを高めるための対策5つ

前述の通り、E-E-A-T個別のスコアがあるわけではないので具体的に「こうすれば対策できる」といった類のものではありません。
ただし「ユーザーが初めて自分のサイトに訪問した際に信頼してくれるか?」といったことを指標に考えるとその対策も考えやすいでしょう。いくつか例を挙げてみます。
※あくまで「ユーザーに信頼性が高まる」方法の例となります。対策すると絶対に効果があるというものではないのでご注意ください。

1) 良いサービス提供をする

まず大前提として必要なのは良いサービスを提供すること。良いサービスがあって、ユーザーに満足してもらうことがもっとも重要です。一昔前とは異なり、良いサービスを提供せずに検索結果だけで良い評価を獲得するのは非常に困難になっています。

2) 良い評判を獲得する

良いサービスを提供して、良い評判を獲得できるようにしましょう。SEOには「サイテーション」という概念があります。サイテーションとは企業やブランド、サービス名などがインターネット上で言及されることを指し、これらに専門性やポジティブな内容が含まれることが重要となります。

たとえば、「「SATORI」というMAツール使いやすくて良い」という発言が活発に行われると、「MAツール」の検索結果に「SATORI」が表示されやすくなる可能性があるということ。外部サイトでポジティブな言及をしてもらうには、ブランドやサービスに対する評価・レビューを積極的に行ってもらえる仕組みづくりが必要となります。

ただし、サイテーション対策を目的として、良い評価を発信してもらうよう働きかけるような不正行為を行うと、それが発覚した際には大きく評判を落とす結果になりかねません。あくまでユーザーと真摯に向き合って評判を獲得していきましょう。

3) サイトの情報や目的を明確にする

意外に多くのサイトでできていないのが運営情報や目的の記載です。「このサイトは何を目的として運営されているのか」「どういう会社(人物)が運営しているのか」「どういう方針で運営しているのか」など細かに記述することで、初めてサイトに来たユーザーに向けて信頼できるかどうかを判断してもらうことが可能です。「私達はこのようにサイトを運営しているので信頼できますよ」ということをユーザーにどうやって示すかを考えるとサイト情報も構成しやすいでしょう。

4) 著者情報など情報の出自を明確にする

記事や提供しているコンテンツの出自をわかりやすく示すことも重要です。たとえば、誰が書いたのかわからない匿名記事よりも、きちんと著者情報がある記事の方が信頼されるのは容易に想像できるでしょう。その著者が信頼に足る人物なのかどうかも重要です。全然知られていない人が書いた記事よりも、その業界において著名な人が書いている方が信頼できますよね。さらに、その著者のサイトからリンクがあると、紛れもなく「その人が書いた」(名前だけを騙っているものではない)ということが第三者からも判断できるでしょう。著名な人に書いてもらうことが困難な場合は、専門家として監修に入ってもらい、監修情報を掲載するようにしましょう。

5)実際の経験や体験に基づいたコンテンツを制作する

インターネットで調べてまとめたコンテンツを作るのではなく、実際の体験をコンテンツにしましょう。たとえば「確定申告のやり方」であれば、会計士が何度も経験した情報から重要なトピックをまとめられていると、読み手にとって有用ですよね。マーケティングオートメーションツール「SATORI」の使用感についても、レビューサイトの評判がまとめられた二次情報のコンテンツより、実際に「SATORI」を使っているユーザーの生の声を知りたいはず。経験から作られる一次情報は大きな価値を持つといえるでしょう。

重要なのはユーザーに信頼してもらうこと

E-E-A-Tは具体的にこうすれば結果が出るというものではなく、効果測定も難しいです。ましてや「E-E-A-Tを対策して検索順位を上げる」という考え方は本末転倒といえます。考え方の根幹は、「ユーザーにとって信頼できる情報か」という点なので、どうやったら信頼してもらえるかを考え、少しずつできることから取り組んでみましょう。

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