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2021.09.09

【サンプル付き】メルマガ件名のテクニックを知って開封率UP!

【サンプル付き】メルマガ件名のテクニックを知って開封率UP!

マーケティングにおいて、自社と顧客を結び付ける重要な要素となるメールマガジン(以下、メルマガ)。どのような場面でどんなメルマガを送るべきかを見極めるのは言うまでもなく大切なことですが、同時に重要なポイントとなるのがメルマガの件名(タイトル/Subject)です。

せっかく送ったメルマガも、読者に開封してもらえなければ意味がありません。この記事では、思わず開封したくなるようなメルマガ件名の作り方を、BtoB、BtoCそれぞれの例文とあわせてご紹介します。

メルマガ件名の重要性

メルマガの件名が重要なポイントである最大の理由は、それがメルマガ読者との「ファースト・コンタクト・ポイント」となるためです。

顧客であるメルマガ読者は、メールソフトに表示される件名を見て開封するかどうかを判断します。つまり、件名次第でメルマガの開封率が大きく変わってきてしまうのです。

開封率はメルマガの効果をはかる数字の一つ

開封率とは配信されたメルマガが開封された割合を示す指標で、以下のような式で算出されます。

メルマガ開封率 = 開封された件数 ÷ メルマガ総配信数

メルマガの総配信数、開封率、クリック率、コンバージョン率は図1に示すとおり徐々に減少していく傾向がありますが、開封率はそれ以降の行動(クリック、コンバージョン)の母数となるため、非常に重要な指標と考えられています。というのも、どれだけ大量のメルマガを送信しても、開封率が悪ければそこで母数がぐんと減ってしまうためです。

メルマガのファネル基本構造
メルマガのファネル基本構造

参考記事>>メルマガの開封率はどれくらい?平均から見るKPI設定について

クリックしたくなるメルマガ件名を作るコツ

では、思わずクリックして開封したくなるメルマガ件名を作るためには、どのような点に注意すればよいのでしょう?以下、重要なポイントをご紹介していきます。

文字数は30文字前後で簡潔に

メールユーザーが一日に受信するメールの数は50件程度※1にもなると言われています。メルマガ読者はこうした大量の受信メールの件名から、それが自分に必要なものかどうか、すなわち「開封すべきメールなのかどうか」を瞬時に判断しています。

この、読者による「瞬時の判断」で生き残るためには、メルマガの件名は「一瞬で内容が理解できる」ものにすることが大切です。Yahoo!トピックスのタイトルは12~14文字程度で構成されていますが、これは人間が瞬時に捕捉・理解できる文字の長さがこの程度であるためです。

メルマガ件名の場合はこれより多少長い30文字前後が理想であるとされていますが、冒頭の15文字の中に必要なキーワードを含めることで、必要な事柄を瞬時に伝えられるものにすることができます。

※1:参考 ビジネスメール実態調査2021

メルマガ件名作成における「4Uの原則」

文字数に加えて意識すると良いといわれているのが、「4Uの原則」です。4Uの原則とは、Useful(有益性)、Urgent(緊急性)、Ultra specific(超具体性)、Unique(独自性)の4つの特性を意識したキーワードを含めると読み手の関心を捉えやすくなる」という考え方で、メルマガ件名だけでなく広告文やコンテンツタイトルの作成など、マーケティングの様々な場面において活用されています。

4Uの要素 説明
Useful(有益性) 読み手にとっての「利益」が伝わること
Urgent(緊急性) 「急いで読まなければ」と思わせること
Ultra-Specific(超具体性) 数値やデータを交えて具体的に表現すること
Unique(独自性) ありきたりではない独自の表現を使うこと

表1:メルマガ件名作成の「4U」

なお、この「4Uの原則」は、常にすべての「U」を件名に含めなければならないわけではありません。伝えたい内容に応じて必要な「U」を選び、うまく組み合わせて使いましょう。

メルマガ件名の作り方・例文紹介

以上を踏まえ、メルマガ件名について具体的な作成のコツや例文をご紹介していきましょう。上記でご紹介した「4Uの原則」がどのように活用されているのかを念頭に置きつつ、読み進めてみてください。

「誰がターゲットなのか」を明確に伝える

メルマガの読者は、「自分に関係のあるメールなのかどうか=有益性」を、タイトルを見て瞬時に判断します。そのメルマガが「誰」に充てたものなのかをズバリ件名に含めることで、ターゲット層に該当する読者の目を惹きつけることができます。

■BtoB向け例文■

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■BtoC向け例文■

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読み手のメリット(有益性)を強調する

メルマガを読むことで読者が得られる「メリット=有益性」を強調することで、「読み手の関心を惹きつけるテクニックです。前述の4Uのうち、「Useful(有益性)」の原則を活用しています。

■BtoB向け例文■

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■BtoC向け例文■

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限定感/緊急性を打ち出す

「残り少ない」「期限が迫っている」といったニュアンスを前面に出す事で、読み手に「これを逃しては損をする=すぐ動かなくては」という気持ちを抱いてもらうテクニックです。
こちらは前述の4Uのうちの「Urgent(緊急性)」の原則を活用しています。

■BtoB向け例文■

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■BtoC向け例文■

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具体的なデータで目を引く

「〇%」「〇人」「あと〇時間」というように具体的な数値などを盛り込むことで、読み手の関心を惹きつけるテクニックです。前述の4Uのうち、「Ultra-Specific(超具体性)」の原則を活用しています。

■BtoB向け例文■

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■BtoC向け例文■

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これはNG!メルマガ件名作成における注意点

前述のような作成のコツがある一方で、メルマガ件名でやってはいけないNGパターンも存在します。以下、いくつかの事例・例文をご紹介していきます。

必要以上に読み手を煽る

メルマガ件名においては一目で重要性を認識してもらえるようなインパクトが重要ですが、そうはいってもやりすぎは禁物です。あきらかに嘘だと分かるデータ、大げさな表現を使うのは避けましょう。

■NG例文■

<BtoB>
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<BtoC>
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複数の訴求ポイントを入れてしまう

メルマガ件名は「ひと目見てすぐに理解できる」ことが重要です。したがって、件名に複数の訴求ポイントを含めるのは極力避けた方が良いでしょう。というのも、複数の訴求ポイントを含めることで件名の示す内容がぶれるとともに、文字数自体も長くなり、可読性が落ちてしまうためです。

一通のメルマガ内に複数の内容が含まれている場合であっても、もっとも訴求したいポイントのみを件名として切り出しましょう。

■NG例文■

<BtoB>
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<BtoC>
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件名に媒体名や送信元の名前を入れる

件名に送信元企業や媒体の名前を含めるのも、あまりお勧めできません。「多くても30文字前後」の貴重な文字数は、メルマガの訴求ポイントを伝えるためにあますところなく活用したいところです。

もちろん、媒体名や送信者名が訴求ポイントの一つとなりうるのであれば、それを件名に含めても問題はありません。ただし、冒頭15文字のゴールデンエリアは「本当に伝えたいメッセージ」に割りあて、媒体名・送信者名は件名の末尾に記載する程度に留めましょう。

■NG例文■

<BtoB>
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<BtoC>
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メルマガの内容とかけ離れた件名をつける

メルマガ施策の重要な指標の一つに開封率があるという話をしましたが、開封率を上げたいばかりに、メルマガの内容とかけ離れた件名をつけてしまうのもNGです。「開封してもらわなければ始まらない」のは事実ですが、開封した結果、件名から期待した内容とかけ離れたメルマガが展開されては、却って読者の不興を買ってしまいかねません。

たとえば、ブログの新着記事を紹介するのが本来の目的であるにもかかわらず、「先着〇名様にギフトカードプレゼント!」というような、オマケで読者を釣るようなタイトルをむやみにつけるのは考えものです。

メールマーケティングの本質を理解し、件名・開封率アップの施策を

以上、メルマガ件名作成のポイント、および作成時のコツやNGパターンなどを、具体的な例文を交えてご紹介しました。この記事でご紹介したコツ・ポイントはすべて実際のマーケティング現場で活用できるものですが、その一方で、これらをそのまま流用すれば必ず成果があがるのかというと、そういうわけではありません。

重要なのは、これらのコツやNGパターンから浮かび上がる本質的な部分を理解し、自社のマーケティング施策に応用するという姿勢です。はじめから完璧なメルマガ件名を作るのは難しいかもしれませんが、トライ&エラーを繰り返し、その都度開封率のデータを取って検証を重ねて、自社のベストパターンを見つけていただければと思います。

なお、この記事ではメルマガ件名の作り方にフォーカスして話を進めてまいりましたが、件名以前にメルマガ本体の内容が大切であることはいうまでもありません。メルマガは読み手に情報を伝えるツールの一つですが、その本来の目的は、送り手(企業)と読み手(顧客)の間の関係性を構築することにあります。
「誰に」「どのような情報」を届け、それによって「どんな効果を出したいのか」を明確にした上でメルマガを設計し、そのメルマガの訴求ポイントを的確に伝えられるような件名作りを心がけましょう。

メールマーケティングの全体像は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
参考記事>>メールマーケティングの基本~シナリオ設計・メール原稿・効果測定~

また、読み手に寄り添う「ターゲティングメール」を設計するコツは、下記の記事でご紹介しています。
参考記事>>ターゲティングメールの基礎知識と配信方法

本記事とあわせて、ぜひこちらの記事もご一読ください。

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