Facebook企業アカウント(ビジネスアカウント)を活用して企業情報を発信したいとお考えでしょうか?まずはFacebook企業ページの作り方について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
「Facebookページ」と「個人アカウント」
“ページ”なのか”アカウント”なのか、混乱するところではありますが、「Facebookページ」は企業や団体が運営するアカウントと同義であるとともに、企業や団体がファンとの交流を図るための場の名称でもあります。「Facebookページ(アカウント)」を利用するには、既に登録済みの「個人アカウント」が必要で、その「個人アカウント」でログインした状態で「Facebookページ」の作成に進むことで、その「個人アカウント」が管理者として紐づけられるという流れになります。詳しくは後述をご覧ください。
なお、Facebookページと、個人ページとでは、タイムラインの見た目は同じですが、それぞれの提供されている機能は大きく異なりますので下記の表で確認しておきます。
(※:2015年4月現在の情報になります)
機能 | 個人アカウント | Facebookページ |
---|---|---|
登録内容 | 実名(本名必須) | 会社名・サービス名など |
友達リクエスト申請機能 | あり | なし |
ページの公開範囲 | Facebook登録ユーザー | 一般公開(Facebook登録ユーザでなくとも閲覧可能) |
広告配信機能 | なし | あり |
ウォールへの投稿機能 | あり | あり |
予約投稿機能 | なし | あり |
つながり方法 | 承認制 | いいね!のみ |
管理者 | 1人 | 複数 |
※Facebookページの利用規約は頻繁に変更されますのでご注意ください。
Facebookページとは違う?「Facebookビジネスアカウント」とは
Facebookには「ビジネスアカウント」という言い方も残っていますが実際はFacebookページのことになります。2013年以前は「ビジネスアカウント」と呼んでいた経緯もあり、そのような言い方が一部残っています。呼び方は違っていますが、同じFacebookページを指すと知っておきましょう。
Facebookビジネスアカウントの作成に関しては、2013年11月末時点で仕様変更が行われたようです。具体的には、ビジネスアカウントの作成途中 で表示されるはずの “Create a new business account” のリンクが表示されず個人アカウントでのログインを求められ、Facebookページを1つ作るだけのことになってしまうというものです。
参照:ニイハチヨンサン
Facebookページを開設しよう
ステップ1:開設
(1)自分の個人アカウントでFacebookにログインしましょう
右側に表示されている▼から「ページを作成」をクリックします。
(2)続いてカテゴリを選択します
企業の場合、「地域ビジネスまたは場所」「会社名または団体名」「ブランドまたは製品」を選択する場合が多いようです。選択するとさらに詳しいカテゴリが出てきますので各当項目の選択をしてください。
※こちらは後からでも変更は可能です。
(3)名前を作成します
Facebookページ名は「ファン数」が200数を超えると変更出来なくなるので検討してつけるようにしてください。作成後に公開設定を行うとFacebookページが公開されます。ユーザーの目に留まる前に準備段階としてテスト用のFacebookページ名で設定しても問題ありません。名前を設定しなければページを開設できませんので、一旦仮のFacebookページ名で作り、最終的な名前を決めてから再設定すれば、作業進行は可能です。
Facebookページが作成されると、ページ右上メニューは「設定」と「ヘルプ」になっています。ここで個人アカウントではなく作成したFacebookページ管理者としてログインしていることがわかるようになっています。
まずはFacebookページ→設定>公開範囲>「ページを非公開」にすることをおすすめします。
ステップ2:基本設定
(1)基本データを編集しましょう
Facebookページより「基本データ」をクリック。必要内容を選択し、項目に詳細を入力、続いて「変更を保存」、さらにその他のページ情報も入力していきましょう。必ず登録しておいて欲しいのが「住所」。住所を入力することで位置情報を表示した地図が表示されます。
企業の場合は、「簡単な説明」。事業内容や理念・経営方針など、簡単な会社概要を登録しましょう。
ショップやレストランは、「営業時間」「価格帯」など多くの情報を登録すればするほど、閲覧ユーザーが情報を得やすくなり、顧客獲得につながります。できるかぎり多くの項目を入れましょう。
(2)プロフィール画像を設定しましょう
写真を追加よりアップロードします。下記の大きさでページに表示されます。プロフィール写真は、会社の顔になります。商品写真などではなく、ロゴや公式キャラクターなど企業の顔としてふさわしいものにしましょう。カバー写真はタイムラインに表示されませんが、ユーザーがFacebookページに訪れた際の背景画像になります。サービスをイメージさせるものや、季節の背景・イラスト、キャンペーン・新発売商品などの素材から作成しましょう。
表示サイズは下記になります。
- ページプロフィール写真
- PC:160×160ピクセル
SP:140×140ピクセル
MB:50×50ピクセル - ページカバー写真
- PC:幅851ピクセルx高さ315ピクセル
SP:幅640ピクセルx高さ360ピクセル
MB:表示されません
(3)以下5つの管理人追加と権限設定をしましょう
上手に設定することで、作業分担や投稿に間違いが少なくなります。例えば、アクセス解析担当やデータサイエンティストには「インサイトアナリスト」権限だけにしておくと、誤って投稿してしまったり広告を配信してしまったりすることはありません。
- 管理者(マネージャー)
- 編集者(コンテンツ作成者)
- モデレータ
- 広告管理者
- インサイトアナリスト
管理者 | 編集者 | モデレータ | 広告 | アナリスト | |
---|---|---|---|---|---|
ページの役割と 設定管理 | ○ | ||||
ページとしてメッセージ送信 | ○ | ○ | ○ | ||
広告作成 | ○ | ○ | ○ | ○ | |
インサイトを見る | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ページとして投稿した人を見る | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ページの編集・アプリを追加する | ○ | ○ |
(縦)それぞれの役割でできること(横)ページの役割
(4)詳細の設定を行いましょう
Facebookページのメニューから「設定」をクリックして詳細の設定を行いましょう。たくさん項目がありますが、特に設定が必須のものをピックアップしました。
- 投稿の設定
- Facebookページに管理者以外の方が投稿できるかどうかを決めます。企業ページはおおむねNGとし、管理者のみの投稿にすることが多いようですが、ショップやレストランは来店のお客様が投稿することで宣伝にもなります。その場合は、公開前に確認できるよう設定しましょう。
- メッセージの受信
- Facebookページを閲覧したユーザーから、非公開メッセージを受ける設定にしましょう。そうすることで、お問い合わせなどのアクションを受けやすくなります。
- お知らせ設定
- 運営しているFacebookページにどれくらいのアクションがあったか監視するために必要な機能です。「いいね」が増えた、新規メッセージがあったなど知りたい項目をオンにしておくことで、お知らせしてくれます。
(5)最後に投稿するにあたり企業の紹介、ブランドストーリーを説明しましょう
ポイントは下記のとおりになります。投稿する際にはぜひご参考にしてください。
- テキストは短め
- 100~250文字にまとめると読みやすく、60%以上の「コメント」「いいね!」「シェア」を獲得したという事例があります。
- 視覚を利用する
- テキストのみより、写真アルバム・写真・動画は反応が良いという結果が出ています。
- 宣伝と告知ばかりでは盛り上がらない
- 割引セール情報や商品紹介のみでは広告と同じになってしまいます。ときには社内の様子やブランドストーリーを入れるのも良いでしょう。
- 最適化
- ページインサイト機能でコンテンツをユーザーが使用しているときに投稿しましょう。 多くのファンがオンライン状態にしているときを把握して投稿時間帯を決め 予約投稿を利用するのも良いでしょう。
Facebook企業ページ作成の際の注意点
Facebook企業ページを始める際には、企業ならではの注意点があります
カバー写真に広告はNG
カバー写真は割引やダウンロードはこちらなどの営利目的の写真は認められていません。
価格及び購入情報並びに連絡先情報等、さらに「いいね!」ボタンのアクションを促すテキストや言及も禁止されています。
使えないページ名
- 販促・広告とも思える「日本で1番の~」のような表現の名前
- フェイスブック(Facebook)はNG
- 商標マークや過度の句読点等の記号など・・・
Facebookアカウントで行うことは、ページ・広告の作成管理が主体です。
Facebook企業ページファン数を集めるにはFacebook広告を使用したりweb媒体やメルマガ等での露出が必要になるでしょう。それにはコストがかかることもあります。
Facebook企業ページも個人アカウントと同様に、コミュニケーションを図る目的として作成する必要があります。個人アカウントと違ってルールが多い企業アカウントですが、活用することで広告とは違う宣伝効果があると考えられています。
これから立ち上げようとしている企業の方々、すでに運営している方たちに今回ご紹介した内容をご活用いただき、「ファン数」が増えることを願っています。
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