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2023.06.15

【総まとめ】全16種類の広告を解説!効果・費用・運用方法

【総まとめ】全16種類の広告を解説!効果・費用・運用方法

見込み顧客獲得のための重要な手段である広告ですが、一口に広告と言っても実際には様々な種類のものが存在します。

広告戦略においては、こうした様々な種類の中から目的に合ったものを選択し、うまく組み合わせて活用することが大切です。この記事では主要な16種類の広告について分かりやすく解説します。

広告はオンライン広告とオフライン広告に大別できる

近年の広告は、オンライン広告とオフライン広告の二種類に大別できます。

オンライン広告はWeb上で展開される広告で、リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などがこのタイプに含まれます。これに対してオフライン広告は、テレビや雑誌、新聞、看板などの媒体を利用してオフラインで展開される広告です。

メリットデメリット
オンライン広告・手軽に始められる
・効果測定が可能
・ターゲティングしやすい
・運用にスキルが必要
・競合が多い
オフライン広告・露出が保証される
・エリアターゲティングがしやすい
・費用が高額な場合が多い
・明確な効果測定が難しい

オンライン広告のメリットとしては、効果測定が可能であることと、狙った相手にピンポイントで広告を表示させやすい、つまりターゲティングがしやすいという点を上げることができるでしょう。また、広告会社等を通じて出稿することの多いオフライン広告と比べると、比較的手軽に始められるのもメリットの一つだといえそうです。逆にいうと始めやすいだけに競合も多く、うまく運用して結果を出していくためにはそれなりの運用スキルが求められるという一面があります。

対して、オフライン広告はエリアを絞り込んだ配信や露出量に長けていると言えます。新聞やテレビ・屋外広告、交通広告といった広告では広告を出すエリアを絞り込むことができるため、店舗の位置を重要とするサービスの集客を目的とした広告として非常に強力な手段となります。

オンライン広告11種類

オンライン広告は、1)純広告、2)タイアップ記事広告、3)動画広告、4)ネイティブ広告、5)SNS広告、6)リスティング広告、7)ディスプレイ広告、8)リターゲティング広告、9)アフィリエイト広告、10)リワード広告、11)デジタル音声広告の11種類に分類でき、ユーザー数やユーザーのフェーズ(検討状況)などに応じて適切なものを使い分けます。以下ではオンライン広告の概要や課金形態、参考費用等を順にご紹介します。

広告の種類(フェーズごとの分類)のイメージ

1)純広告

純広告は、Yahoo! Japanのような大手ポータルサイトや新聞社、雑誌社といった集客力のあるサイトの枠を買い取る形で掲載する広告です(純広告はオンライン広告に限らずオフライン広告でも展開されますが、ここではオンライン広告に絞って解説します)。

広告の種類(純広告)のイメージ
広告クリエイティブの種類テキスト、バナー、動画など多種
課金形態インプレッション保証、期間保証が多い
参考媒体と費用Yahoo! ディスプレイ広告(予約型) ブランドパネル:500万円〜(1.0円/1imp)

※インプレッション保証:表示回数の保証のこと

純広告は比較的費用が高額になる傾向があり、かつ同じ場所に一定期間掲載しつづける形のため、後述するリスティング広告等と比べて細かいチューニングが難しいというデメリットがあります。その一方で多くの人にリーチできるため、ターゲット層にマッチしたメディアを選定できれば高い集客効果を得られます。また、Yahoo! Japanのように様々な層のユーザーが訪れるメディアに純広告を出せば、幅広い層に対してリーチすることも可能です。

事例)純広告の例

純広告の事例

上記はYahoo! Japanに掲載された広告です。ネスカフェドルチェグストで使用するスターバックスのカプセルをPRするサイトへの集客を目的としています。性別、年齢を問わず広い層に愛されるコーヒーというアイテムをアピールするのに、Yahoo! Japanは非常に適したメディアだといえるでしょう。

2)タイアップ広告

タイアップ広告は、名前の通り自社以外の「誰か」とタイアップする形で出稿される広告です。「誰か」は新聞、雑誌、大手ポータルサイトなどのメディアの場合もありますし、芸能人やYouTuber、人気ブロガーなどの著名人の場合もあります。たとえば大手ポータルサイトとタイアップして、あたかもそのサイトの記事であるかのような広告を出稿したりします。漫画や映画などと企業がコラボするようなタイアップ広告も見られます。

広告クリエイティブの種類テキスト、動画
課金形態タイアップ先により異なる(期間固定料金、CPM方式、CPC方式等)
参考媒体と費用NewsPicks、日経電子版タイアップ記事広告:1,000,000円~

※CPM:Cost Per Milleの略で、掲載回数1000ごとの料金。
※CPC:Cost Per Clickの略で、1クリックごとの料金。

タイアップ広告のメリットは、タイアップ先の持つブランド力や影響力の恩恵を受けられるという点です。純広告の場合と同様に、自社のターゲットにあわせてタイアップ先を選ぶことが重要です。

事例)タイアップ広告の例

タイアップ広告の事例

上記はマイナビウーマンとハウステンボス株式会社のタイアップ広告の事例です。同メディアの主要なターゲット層である20~30代の女性を主要なターゲットとして、バラ祭りの季節の母娘旅プランを紹介しています。2日間の旅の工程を追うような形の記事に仕立て、ローズガーデン、レストラン、ホテルを自然な流れでPRしています。

3)動画広告

動画広告にはいくつかの種類がありますが、近年多く利用されているのはインストリーム広告です。インストリーム広告は、YouTubeなどの動画の再生前や再生途中に表示される広告です。一方、SNSやポータルサイト等の外部メディアに配信するタイプの動画広告はアウトストリーム広告と呼ばれます。

広告の種類(動画広告)のイメージ
広告クリエイティブの種類動画
課金形態期間固定、CPV方式、CPM方式、CPC方式等
参考媒体と費用YouTube広告、ABEMA、TVer、YouTubeスキップ可能なインストリーム広告:2円~/1視聴

※CPV:Cost Per Viewの略で、1回の視聴ごとの料金。
※CPM:Cost Per Milleの略で、掲載回数1000ごとの料金。
※CPC:Cost Per Clickの略で、1クリックごとの料金。

動画広告のメリットは、テキストコンテンツに比べて短い時間で多くの情報量を視聴者に届けられるという点です。また、動画は視覚と聴覚の双方に同時に訴えることができるため、文章に比べて記憶に残りやすいと言われています。文章では説明が難しいような商品・サービスには、動画広告が特に適しているといえるでしょう。

一方で動画制作は比較的コストが高く、一度制作したものを修正することが難しいというデメリットもあります。このようなメリット/デメリットを理解した上で、コストパフォーマンスを考えて採用方針を検討するとよいでしょう。

4)ネイティブ広告

広告の種類(ネイティブ広告)のイメージ

ネイティブ広告は、SNSやニュースサイト等のフィードに溶け込むような形で表示される広告です。たとえばキュレーションメディアのグノシーであれば、あたかもグノシーの記事の一つであるかのように広告が表示されます。テキストや画像はもちろん、最近では動画を利用した広告を配信できるサービスも増えてきています。

広告クリエイティブの種類テキスト、画像、動画等
課金形態媒体、サービス形態により異なる(期間固定料金、CPM方式、CPC方式等)
参考媒体と費用Gunosy Ads、Outbrain、popIn等:80万円~

※CPM:Cost Per Milleの略で、掲載回数1000ごとの料金。
※CPC:Cost Per Clickの略で、1クリックごとの料金。

5)SNS広告

SNS広告はTwitterやFacebook、Instagram、LINEなどのSNS上で配信される広告です。SNS広告にもいくつかの種類があり、Twitterであればあたかも一つのツイートのように広告を表示するプロモツイート、特定のアカウントのフォロワーを増やすことを目的としたフォロワー獲得広告などがあります。

広告クリエイティブの種類テキスト、画像、動画等
課金形態期間固定料金、CPM方式、CPC方式、CPV方式等
参考媒体と費用Facebook広告、Instagram広告、Twitter広告、LINE広告
広告形態により変動。下記はクリック課金の場合のクリック単価例
Facebook広告:100円~、Instagram広告:40円~、Twitter広告:24円~、LINE広告:40円~

※CPM:Cost Per Milleの略で、掲載回数1000ごとの料金
※CPC:Cost Per Clickの略で、1クリックごとの料金

SNS広告のメリットは、媒体をうまく選べばターゲティングが行いやすくなるということです。SNS運営企業が保有するユーザーの属性や行動履歴といったデータを活用して、狙った相手にピンポイントにアプローチすることができます。また、各SNSとも使いやすい広告配信ツールが提供されているため、手軽に出稿できるのもメリットの一つだと言えるでしょう。

SNS広告については、下記の記事もあわせてご一読ください。

事例)プロモツイートの例

下記は株式会社マイナビが運営する転職サービス「マイナビ転職」の転職アプリのダウンロード数増加を目的として実施したプロモツイートです。通常のTwitterのツイートと同じような体裁で、フィードの中に自然に表示されているのが分かりますか?このプロモツイートでは、通勤時間にゲームアプリをプレイするビジネスパーソンをターゲットとしてマンガや動画・RPG風のクリエイティブを活用した構成とし、高いエンゲージメントを獲得できたと言います。

出典:Twitterマーケティング「アプリDL数が4,000%増!マイナビ転職に聞く、潜在層向けTwitter広告で効果を引き出す方法

6)リスティング広告

広告の種類(リスティング広告)のイメージ

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの結果一覧ページに表示する広告です。ユーザーの検索キーワードに連動して広告を出せるため、見込み度の高いターゲットにアプローチできるのが特徴です。

広告クリエイティブの種類テキスト等
課金形態CPCがメイン
参考媒体と費用Google広告、Yahoo!広告:数十円~数百円程度/1クリック~

※CPC:Cost Per Clickの略で、1クリックごとの料金。

リスティング広告のメリットは、広告予算を見積もりやすく、かつ成果を測定しやすい点にあるでしょう。逆にデメリットは運用難易度が若干高い点ですが、運用次第では高い効果を実現できる可能性があります。複数の入札をベースとし、広告の品質等も加味して表示順位が決まるため、いかにチューニングを行うかがポイントとなります。

事例)リスティング広告の例

下記の図は、Googleで「Web広告」のキーワードで検索した際に表示されるリスティングの事例です。このキーワードのクリック単価(CPC)は2023年2月時点で約570円ですので、広告が1回クリックされるたびに約570円の費用が発生することになります。

「Web広告」と検索した場合の検索結果

7)ディスプレイ広告

広告の種類(ディスプレイ広告)のイメージ

ディスプレイ広告は、Google やYahoo!などの検索エンジンの提携先サイトに掲載される広告です。ターゲットを設定して配信することで、また、特定のカテゴリーを指定して配信することも可能です。

広告クリエイティブの種類テキスト、画像、動画等
課金形態CPM、CPC
参考媒体と費用Google広告、Yahoo!広告:数十円程度/1クリック~

※CPM:Cost Per Milleの略で、掲載回数1000ごとの料金。
※CPC:Cost Per Clickの略で、1クリックごとの料金。

ディスプレイ広告はGoogle広告やYahoo! 広告等の広告配信プラットフォームから、手軽に出稿することができます。ターゲット(性別、年齢、興味関心など)を設定することで、自社の製品やサービスに関心の高そうなユーザーに向けて広告を表示できるため、リスティング広告と同様に高い効果を期待することができます。

8)リターゲティング広告

リターゲティング広告は、広告主のWebサイトを訪問したことのあるユーザーに対して、別のWebサイト上で広告を表示する手法です

広告クリエイティブの種類テキスト、画像、動画等
課金形態CPM、CPCなど
参考媒体と費用Google広告、Yahoo!広告:数十円程度/1クリック~

※CPM:Cost Per Milleの略で、掲載回数1000ごとの料金。
※CPC:Cost Per Clickの略で、1クリックごとの料金。

既に自社のサイトを訪問しているユーザーは、自社に対してなにかしらの関心を持っていると考えられます。そうしたユーザーに対して繰り返し訴求できるのがリターゲティング広告の特徴ですが、あまり頻繁に表示しすぎると敬遠されてしまう恐れがあるため、頻度の調整がポイントとなります。

9 ) アフィリエイト広告

アフィリエイト広告は、Webサイトなどの媒体主が広告主に代わって宣伝や広告を行う形のサービスです。

媒体主はアフィリエイターと呼ばれ、その多くを個人のブロガーやユーチューバー、インスタグラマーなどが占めています。アフィリエイターは自分が運営するWebサイトなどの媒体に広告を掲載し、企業は広告のクリックや製品の購入といった成果に応じて広告費を支払います。

通常、企業はこのようなアフィリエイターを多く抱えるASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)と契約を締結し、ASPが企業とアフィリエイターとの交渉を仲介します。

広告クリエイティブの種類テキスト、画像、動画等
課金形態成果報酬型
参考媒体と費用Amazonアソシエイト、A8.netASP利用料:月額3~5万円程度
成果報酬費用:広告主が自由に設定

アフィリエイターとの交渉や契約はほぼASPが運営するWebサイト上で完結することが多く、運用開始のハードルはさほど高くありません。

一方で、ASPはアフィリエイターの選定に際して一定の基準を設けてはいるものの、全員が媒体運営のプロというわけではないという点には注意が必要です。このため、運用状況を適時モニタリングし、必要に応じて掲載先をチューニングしていくのが成果をあげていく秘訣といえるでしょう。

また、アフィリエイターの失言などによりいわゆる「炎上」を招く恐れもあるため、万一に備えてあらかじめ対策を練っておくのも重要なポイントです。

10) リワード広告

リワード広告は、動画視聴やアプリインストールなどの特定のアクションに対して成果報酬が発生するタイプの広告で、広告の運用形態という観点では上記のアフィリエイト広告の一種に位置づけられます。

リワード広告の特徴は、広告を掲載した媒体主(アフィリエイター)だけでなく、アクションを起こしたユーザーにもリワード(報酬)が発生するという点です。

スマホ向けのゲームアプリなどで、本来課金しなければ入手できないアイテムを動画視聴によりプレゼントするといった仕組みを導入しているものがありますが、これがリワード広告のひとつの典型と言えるでしょう。

広告クリエイティブの種類動画がメイン
課金形態成果報酬型
参考媒体と費用Google AdMob、Facebook Audience Network、Twitter Audience Platform
アプリ1インストールにつき100円~

リワード広告は広告主が定めた「アクション」に対して成果を支払う形のため、計画段階から費用対効果を測りやすいという特徴があります。また、リワードを獲得したいユーザーが自発的に広告を見てくれるため、広告に対する嫌悪感が少ない状態で閲覧してもらえる点もメリットの一つです。

11) デジタル音声広告

デジタル音声広告はオーディオ・アドとも呼ばれ、インターネットラジオや音楽配信サービス、ポッドキャストといったWeb上の音声媒体で配信される広告です。

音声を用いた広告は古くからあり、その代表的なものがラジオ広告です。従来のラジオ広告とデジタル音声広告との最大の違いは、インターネットというメディアの特性を活かし、ユーザーの属性や行動履歴、嗜好などに基づいて細かくターゲティングできる点にあるといってよいでしょう。このため、効果の測定がやりやすいのも大きなメリットの一つです

広告クリエイティブの種類音声
課金形態広告を聞いたユーザー数によって変動
参考媒体と費用Spotify、radiko:50万円~

デジタル音声広告は「耳から入る」メッセージであり、バナー広告などの視覚に訴える広告に比べて消費者の記憶に残りやすいという特徴があります。また、ラジオ番組中にユーザ体験を邪魔しない形で自然に織り込むことで、広告に対する嫌悪感を減らせるというメリットもあります。

以上11種類のオンライン広告については、下記記事でも詳しく解説しています。ぜひこちらもあわせてご一読ください。

オフライン広告5種類

続いて、オフライン広告について解説します。
オフライン広告にも様々なものがありますが、主要なものとしては、4大マス広告、交通広告、屋外広告、デジタルサイネージ、タクシー広告を挙げることができるでしょう。

以下ではそれぞれについて、順に解説していきます。

1)4大マス広告(テレビCM、雑誌、新聞、ラジオ)

4大マス広告とは、テレビCM、雑誌、新聞、ラジオの4大マスメディアに対して出稿する広告で、古くからある伝統的な広告手法です。近年ではインフォマーシャル(インフォメーションとコマーシャルをあわせた造語)といって、あたかも一つの番組のように放映されるCMも普及してきています。テレビショッピングなどは、その一例だといえるでしょう。

また、新聞や雑誌では、オンライン広告のところで説明したネイティブ広告のように通常記事と同じような体裁で商品を紹介する広告手法も用いられます。

クリエイティブの種類テキスト、画像、音声、動画等
課金形態期間固定料金が多い
参考媒体と費用媒体・地域により異なる
※テレビCM:東京キー局(制作込):200万円程度~
※新聞:全国版 2段1/2:300万円程度~

4大マス広告のメリットは、なんと言っても幅広い層にアプローチできることでしょう。一方デメリットとしては、制作費用が高額になること、効果測定がし辛いことなどが挙げられます。

近年インターネットがマスメディアを駆逐する勢いで成長しているとはいうものの、まだまだテレビや新聞、ラジオの影響力は強く残っています。高いコストをかけてでも広範囲にアプローチしたいようなシーンでは、こうした広告手法を採用するのもよい戦略です。

2)交通広告

交通広告は電車やバスなどの公共交通機関を利用した広告で、電車の中づり広告や駅構内、バス停などに貼られるポスターやシート広告、電車やバスの車体をラッピングする車体広告などの手法があります。

広告クリエイティブの種類ポスター、ステッカー、シート、動画等
課金形態期間固定料金が多い
参考媒体と費用JR東日本 トレインチャンネル全線セット:4,800,000円/1週間

交通広告のメリットとしては、生活導線上での高い接触力を持つという点を挙げられるでしょう。公共交通機関は通勤・通学などで毎日利用するものですから、一定期間掲載し続けることで消費者の目に触れる回数を増やせるという効果があります。

3)屋外広告

屋外広告は文字通り屋外に掲出される看板などの広告で、これも古くからある伝統的な広告手法です。

広告クリエイティブの種類大型シート、動画、静止画
課金形態期間固定料金が多い
参考媒体と費用地域・場所によりまちまち(数百万円~数千万円程度)
渋谷憲章シート広告:7,000,000円/14日間

屋外広告の特徴は、反復訴求が可能な点です。1つの場所に中長期に渡って掲載される場合が多いため、その近くを通る人に何度も繰り返しアプローチすることが可能です。

基本的には特定のエリアの来訪者に対してアピールするために用いられますが、最近は屋外広告からSNS上での口コミを狙うような手法も見られるようになってきています。

4)デジタルサイネージ

もう一つ、近年になって普及が進んでいるのがデジタルサイネージタイプの広告です。デジタルサイネージとは、従来のようなポスターの代わりにデジタルパネルを設置し、静止画や動画を表示する広告手法です。駅や屋外は大型化でより注目を集めやすくなり、電車内は郊外の路線にも設置が進んでいます。さらに、最近では商業施設内でも活用範囲が広がってきています。

広告クリエイティブの種類動画、静止画
課金形態期間固定料金が多い
参考媒体と費用東京メトロ Metro Concourse Vision【MCV】:2,000,000円/1週間

デジタルサイネージは看板の持つメリットと動画広告のメリットを併せ持ち、特定のエリアに向けて短時間で多くの情報を伝えることができるのが特徴です。近年では、スマートフォンの位置情報に基づく統計データを活用し、人数や属性に合わせた効率的な配信を実現する手法も開発されています。

5)タクシー広告(動画)

タクシー広告は、タクシーの中に掲出される広告です。最近では後部座席から見える位置にディスプレイを設置し、動画広告を流すような手法が主流になりました。

クリエイティブの種類動画
課金形態期間固定料金が多い
参考媒体と費用Tokyo Prime Premium Video Ads [FULL]:15,000,000円/1週間・全国66,000台

タクシー広告のメリットは、タクシーに乗車中のターゲットに対して、比較的まとまった接触時間を確保できる点にあるといえるでしょう。また、タクシー利用者には金銭的に余裕のある人が多いため、そういった層に対してアプローチしたい場合には特に有効な手法です。

タクシー広告とは?仕組みと費用、成功事例を解説 https://satori.marketing/marketing-blog/taxi-ad/

※出典:Tokyo Prime 媒体資料

広告を効果的に運用する方法

最後に、広告を効果的に運用するためのポイントとして、オンラインとオフラインの双方に共通するものを3点ご紹介しておきます。

1) 広告を出稿する目的とターゲットを明確にする

一つ目は、広告出稿の目的、および配信ターゲットを明確にするということです。

ご紹介してきたとおり、広告には様々な種類があり、それぞれに適した用途があります。このため、まずは誰に向けて、何のために、どのようなメッセージを伝えたいのかをあきらかにしておきましょう

2) 目的・ターゲットに合わせて広告・媒体を選定する

二つ目は、目的とターゲットに合った広告手法・媒体を選定するということです。

先述のとおり目的とターゲットを明らかにした上で、もっともニーズにマッチする手法と媒体を選びましょう。

広告手法と媒体の選定に際しては、この記事の前半でご紹介した各広告手法を参考にしてください。ただし、記事中で紹介しているのはあくまでも概要のみです。ある程度方向性が絞れたら、「参考媒体」の記載内容などを参考に各媒体から資料を取り寄せ、最新のサービス内容・費用などを調査いただくことをお勧めします。

3) ターゲット設定やクリエイティブなどを見直して定期的に改善

三つ目は、出稿した広告の成果を定期的に測定し、必要に応じて改善に取り組むということです。

たとえばリスティング広告の場合、広告の運用状態をモニタリングしてキーワード、クリック単価、広告のクリエイティブなどを調整することで、コストパフォーマンスの向上が期待できます。純広告であれば、一定期間出稿しても狙った効果が得られない場合は、広告掲載先の媒体を見直す必要があるかもしれません。

いずれの手法を使うにしても、「広告は一度掲載したらそれで終わりではない」ということを念頭に置き、計画→実施→測定→改善のPDCAを回し続けることが大切です。

以上、この記事ではオンライン広告とオフライン広告の概要を説明し、主要な広告手法について解説しました。

広告は、見込み顧客の集客において無くてはならない手段です。自社の製品やサービスの性質、顧客属性等を踏まえて適切な手法を選定し、効果的に広告を活用していきましょう。

下記の資料では、広告運営やその他マーケティングの実践において、ぜひとも知っておいていただきたいポイントを丁寧に解説しています。ぜひこちらもあわせてご一読ください。

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