訪問者の履歴管理やプッシュ通知、メール機能…などなど、MA (マーケティングオートメーション)ツールには様々な機能が搭載されていますが、それらの中にも、比較的よく使われている機能と十分に活用しきれていない機能があるようです。
今回は「SATORI」を導入頂いているお客様を対象に、MAツールの中で使いこなせている機能・あまり使いこなせていない機能について調査してみました。
MA活用!よく使われる機能と・活用が難しい機能はどれ?
せっかく導入したMAツール、理想をいえばすべての機能を十分に活用してマーケティングに役立てたいところですが、実際にはなかなかそうもいかないようです。
今回は、「SATORI」 を導入頂いているお客様に向けて2019年10月に行った調査結果を踏まえ、運用現場におけるMAツール活用の状況を見ていきましょう。
上記は「SATORI」の理解度と利用頻度に関する調査結果のグラフです。
「機能を理解しており、定期的に使っている」と回答された機能のトップにはカスタマー管理機能とカスタマー検索条件機能が同率で並びました。逆に、「機能理解が足りず、利用を検討したことがない」と回答された機能のワースト1位はスコアリング機能、続いてJavaScript連携機能となっています。以下、それぞれについて順に見ていきましょう。
「カスタマー機能」「メール機能」は圧倒的に理解度・使いこなせ率が高い
※カスタマー機能:「カスタマー管理」「カスタマー検索条件」の平均値、メール機能:「メール作成・送信(一斉配信)」「メール作成・配信(ターゲティング・セグメント配信)」の平均値になります
数ある機能の中でも圧倒的に理解度・活用度が高かったのは、カスタマー機能とメール機能です。カスタマー機能はリードの情報を管理し、可視化する機能。リードデータを管理したり、様々な切り口でリードデータを検索したりできるのに加えて、オンライン/オフラインのアクション履歴やリード毎のスコアなど、顧客の情報を閲覧することが可能です。
メール機能は文字通りメール配信を行う機能で、「SATORI」に登録されているリードに対してメールを配信することができます。指定したセグメントに対して一括でメールを送信できる他、シナリオを活用したメールの配信も可能となっています。
「蓄積されたリード情報をセグメント化し、セグメントごとにメールを配信してアプローチをかける」のは、数あるマーケティング施策の中でも王道ともいえるもの。この施策に役立つ機能の理解度・活用度が圧倒的に高いというのは、マーケティング担当者の実感としても頷けるところなのではないでしょうか。
JavaScript連携機能は「使ったことがない率」が高い
次に、「使ったことがない」という回答が比較的多かったのが、JavaScript連携機能とプッシュ通知機能です。
JavaScript連携機能は、「SATORI」で設定したセグメントに対して、任意のJavaScriptタグを配信する機能です。Google ディスプレイネットワーク・Yahoo!ディスプレイアドネットワーク・その他DSPといった、外部の広告配信サービスなどから提供されるリターゲティングタグ(JavaScriptタグ)を設定することで、各セグメントにマッチした広告配信を行うことができます。
※「SATORI」から広告配信をする機能ではございませんのでご注意ください。
一方プッシュ通知機能は、自社サイトを閲覧していない見込み顧客に対して、ブラウザにプッシュ通知を表示し、自社サイトへの誘導を推進する機能です。一度自社サイトへ訪れた見込み顧客からオプトインを取り、許諾が取れた相手に対してプッシュ通知を表示します。
こちらは「使ってみたいが機能理解が足りずまだ使っていない」と「機能理解が足りず、利用を検討したことがない」「使ったことがあるが、機能理解が足りず活用しきれていない」の合計が54%と過半数を超えました。
この他、スコアリング機能やアクセス企業レポート機能、キャンペーン・目標管理機能なども「機能理解が足りず利用していない」と回答した率が高くなっています。
前述のメール機能がマーケティング施策自体と直結したわかりやすい機能であるのに比べて、これらはいずれも何らかの施策を進める上で補完的に利用される機能であり、現実的な利用シーンがイメージしづらいのかもしれませんね。
普段の運用で活用されている機能
通常の運用時によく利用している機能はどれかという問いに対しては、やはりカスタマー管理機能とメール関連の機能が上位にランクインしました。セグメント機能、シナリオ機能もメール配信に関連した機能であり、マーケティングにおけるメール活用がまだまだ根強いことが伺えます。
一方、Webサイト内にフォームを埋め込むエンベッド・フォーム機能も38.3%と高い活用率を示しています。Webサイトからの資料請求・問い合わせをリード獲得につなげるという取り組みは、もはや一般的なものとなってきているようです。
MAって難しい?SATORIを活用するために労力が必要?
「SATORI利用上の問題を解決するため、どれだけの努力を必要としましたか?」という問に対しては、「努力度3」と回答した方が22.1%と最も多く、2位が「努力度5」の21.4%、3位が「努力度4」の17.5%という結果となりました。
努力度3~5の3つの合計が61%と過半数を超えるところから、「導入してすぐにスイスイ使えるほど単純なツールではなかったが、ある程度の努力で使いこなせるようになった」と考えている方が多いことが伺えます。
MAツールと一口に言っても様々なものがありますが、SATORIには匿名顧客を管理できる匿名ナーチャリング機能のように、一般的なMAツールではあまり扱われない機能が搭載されています。また、埋め込みフォームのABテストを行える機能なども、MAツールとしては比較的珍しいものといえるでしょう。
Webコンテンツの管理、リードの管理、スコアリング、メール配信といったシンプルな構成のMAツールと比較すると、機能を理解して活用するためには多少の努力が必要であるという意見が多いのは頷けるところです。
マニュアルやサポートの活用状況
最後に、オンラインマニュアルの閲覧や「SATORI」オンラインサポートセンターへのお問い合わせの経験の有無に対しては、「ある」と答えた方が74%と圧倒的に多いという結果となりました。
「SATORI」では充実したオンラインマニュアルを提供していることに加え、顧客サポートを「カスタマーサクセス」と表現し、単なる受け身のカスタマーサポートのように問い合わせ対応にとどまらず、お客様が「SATORI」を利用することで得られる「成功」に向けて共に歩む存在として総合的なサポートをサービスとしてご提供しています。これはMAツールの選定において「SATORI」を選ぶポイントにもなっていますが、本回答からもそのことが伺えます。
「SATORI」のオンラインマニュアルは下記からご覧いただけます。
オンラインマニュアル:https://satorihelp.zendesk.com/hc/ja
以上、この記事では「SATORI」を導入頂いているお客様を対象とした、MAツール活用状況のアンケート結果をご紹介しました。
搭載されている機能の充実度は、しばしばMAツール選定時の基準とされますが、大切なのは機能の豊富さではなく、自社の戦略に沿って必要な機能が過不足なく提供されているか、それを活用して成果を上げていくことができるかです。
MAツールの導入をお考えの方は、改めてそうした視点で選定基準を見直してみてはいかがでしょうか。
なお、自社のマーケティング戦略が明確になっていない、あるいは、戦略はあるがそれを実現するためにどのような施策を展開すればよいか、そのためにどのような機能を持つツールが必要になるかを判断するのが難しいという場合、まずは豊富なノウハウを持つツールベンダーに相談してみるのも一つの方法です。
「SATORI」では導入前のサポートとしてそうしたご相談もお受けしていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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マーケティングオートメーション入門の手引き
マーケティングオートメーションについて、どんなことを知っていますか?
MAとも略させるマーケティングオートメーションですが、導入企業は年々増え続けている一方で、上手く活用しきれていないという声も耳にします。
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SATORI株式会社は見込み顧客や匿名見込み顧客へのアプローチ及び育成を可能とし、お客さまの営業課題を解決するマーケティングオートメーション(MA)ツール「SATORI」を開発・提供しています。
「あなたのマーケティング活動を一歩先へ」をミッションに、累計1,500社を超える企業の最前線で働くマーケターやセールスの方々を「SATORI」を通じてサポートします。
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MAツール「SATORI」のご紹介
匿名の見込み顧客へもアプローチできるMAツールです。
「SATORI」は、“名前のわかる見込み顧客”だけでなく、“匿名の見込み顧客”にも接点を創出することができる国産のマーケティングオートメーションツールです。Webサイト内の行動履歴を把握、興味関心の高い見込み顧客を発見し、アプローチすべき最適なタイミングをご担当者さまへお伝えいたします。