インスタグラム・マーケティング最新情報(2017年10月度)

鈴木あゆみ (デジタルマーケティング・コンサルタント)

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インスタグラム・マーケティング最新情報

インスタグラム・マーケティングに取り組まれる企業が、国内でも近年急速に増加しています。特にEコマース、とりわけラグジュアリーやファッションブランド企業にとっては、インスタグラムはもっとも重要なマーケティングチャネルであると言っても過言ではありません。このブログの記事の読者の方にも、「インスタグラムで目にした製品を購入した経験がある」という方は少なくないでしょう。今回は、インスタグラム・マーケティングの最新情報をお届けします。

インスタグラムの月間ユーザーは世界で8億人に到達。

BUSINESS INSIDERの記事によると、インスタグラムの月間ユーザーは、2017年9月時点で8億人に到達しています。2017年4月時点から、さらに1億人のユーザーがインスタグラムに登録していることがわかります。その他、同記事で紹介されている要点をご紹介します。

 

インスタグラム・マーケティング

Source: Business Insider, credit: www.businessinsider.com

  • アクティブな広告主の数は、2017年3月から9月にかけて100万企業ほど増加しており、現在では200万企業に到達。背景としては、中小企業・スタートアップ企業が一気に増加したことが要因。Facebookが現在500万ほどの広告主を抱えていることを考慮すると、今後さらに伸びることが予想されている。
  • この一年間で、インスタグラムのユーザー数は2億人ほど増加し、現在では8億人に到達。直近の5か月間では、1億人のユーザーが増加。さらに、デイリーアクティブユーザーは、5億人に到達している。
  • 25歳以下のユーザーの1日のインスタグラム使用時間は、約32分間である。一方、25歳以上のユーザーにおいては1日のインスタグラム使用時間は約24分間に留まっている。とはいえ、25歳以上のユーザーの1日のスナップチャット使用時間は約20分に留まっているため、 25歳以上のユーザーへリーチするには、スナップチャットよりもインスタグラムの方が適したチャネルであると言える。
  • インスタグラムでは、動画コンテンツの活用が一層進む傾向へ。インスタグラムで、動画コンテンツを目にする頻度は、前年度比4倍に増加。動画コンテンツの活用は広告主からも広く注目を集めており、多様なユーザー層の中から特定のオーディエンスにリーチできるとして、エンゲージメントの向上が期待されている。

インスタグラムのユーザー数は、米国内ではFacebookよりもはるかに少ない。

インスタグラムのユーザー数が急速に増加しているとはいえ、米国内の成人のインスタグラム使用率は、Facebookと比較するとまだまだ少ないことが分かります。2016年時点で、Facebookの使用率が79%であるのに対し、インスタグラムの使用率は32%に留まっています。また、2016時点の使用率のみを見ると、後に続くPinterest(31%)やLinkedIn(29%)とも大差ないことが分かります。それにもかかわらず、インスタグラム・マーケティングがここまで注目される理由は、一体どこにあるのでしょうか。

Source: Business Insider, credit: www.businessinsider.com

ショッピング機能の影響により、ラグジュアリー/ファッション業界で特にインスタグラム・マーケティングが重視される傾向に。

Facebookに比べるとユーザー数がまだまだ少ないプラットフォームであるにもかかわらず、インスタグラムが多くのEコマース企業にとって有力なマーケティング・チャネルとして重要視されるようになった背景には、「ショッピング機能」の登場が挙げられます。ショッピング機能とは、企業アカウントからインスタグラムの投稿に商品名をタグ付けすることができ、クリックすると商品の写真および、「Shop Now」というボタンを表示させることができる機能です。また、「Shop Now」をクリックすると、ユーザーを商品の購入ページに直接誘導することができます(以下の画像をあわせてご覧ください)。

インスタグラム・マーケティング

Source: TechCrunch, credit: techcrunch.com

このショッピング機能の登場により、 大きく影響を受けたのは、ラグジュアリー/ファッション業界です。特に2016年から2017年の1年間で、FacebookやTwitterに比べ、業界全体で大きくフォロワー数を増加させていることが分かります(以下のBUSINESS INSIDERの画像より)。
 

インスタグラム・マーケティング

Source: Business Insider, credit: www.businessinsider.com

元々インスタグラムのショッピング機能は、2016年に米国内でCOACHやkate spade new york, Michael Korsなどを含む主要な20ブランドに限定して実装され、その後、米国内の多くの企業にも使用可能になりました。インスタグラムのユーザーのうち、72%の人はインスタグラム上で目にした製品を実際に購入した経験があるとも回答しています。特に、ラグジュアリー業界におけるインスタグラムの影響力は拡大しているとBusiness Insiderでは分析しています。

インスタグラム・マーケティングが重要視されるラグジュアリー/ファッション業界であっても、やはり他のマーケティングチャネルとの組み合わせが重要。

上述の通り、Eコマース、とりわけラグジュアリー/ファッションブランド企業においては、近年ますますインスタグラム・マーケティングの重要性が高まっています。とはいえ、インスタグラムも数あるマーケティング施策の一つに過ぎません。インスタグラム・マーケティングにおいても、ユーザーの嗜好をしっかりと理解し、ターゲットとなるユーザーに適切なアプローチをする視点が欠かせません。

また、他のマーケティングチャネルとの組み合わせについては、自社の運用・組織体制、マーケティング戦略やマーケティング・ミックスを考慮した上で、企業のマーケティング担当者が効率的な方法を見つける必要があります。インスタグラムのフォロワー数や直近の投稿へのいいね!数のみに一喜一憂せず、長期的な視点を持ち、マーケティング施策に取り組む姿勢が大切です。

マーケティングオートメーションのSATORIでは、インターネット上のブラウザ情報などにもとづき、個人情報を取得する以前の匿名ユーザーへのアプローチを効率的に行うことが可能です。インスタグラムから自社サイトへ誘導したユーザーに対し、次のステップとして適切な施策(リターゲティング広告、ポップアップなど)をユーザーの行動に応じて打つことができます。MAツールSATORIの機能紹介の詳細は、こちらの資料からご覧いただけます。

コンテンツマーケティング

 

参考文献

・Kevin Tran, ‘Instagram breezes past two major milestones’, 2017. [Online]. Available: http://www.businessinsider.com/instagram-breezes-past-two-major-milestones-2017-9 [Accessed: 9- Oct- 2017]
・Kevin Gallagher, ‘THE SOCIAL MEDIA DEMOGRAPHICS REPORT: Differences in age, gender, and income at the top platforms’, 2017. [Online]. Available: http://www.businessinsider.com/the-social-media-demographics-report-2017-8 [Accessed: 9- Oct- 2017]
・Daniel Keyes, ‘Instagram rolls out shoppable posts for more merchants’, 2017. [Online]. Available: http://www.businessinsider.com/instagram-rolls-out-shoppable-posts-for-more-merchants-2017-10 [Accessed: 9- Oct- 2017]
・Josh Constine, ‘Instagram tests shoppable photo tags’, 2017. [Online]. Available: https://techcrunch.com/2016/11/01/instagram-shoppable-photos/ [Accessed: 9- Oct- 2017]

 

 

 

 

PROFILE

鈴木あゆみ

デジタルマーケティング・コンサルタント


グリー株式会社、複数の外資系企業を経て、独立。海外企業におけるデジタルマーケティング施策の戦略立案を得意とし、日本市場へのローカライゼーションを幅広く手がける。
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