「スマートフォンのSEO対策」って大切なのは分かるけど・・・「何からはじめるべき!?」 そんな方のために優先的にするべきことをまとめました。この記事を参考に早速スマートフォンのSEO対策を!
スマートフォンのSEO対策をするべき理由
これまでのウェブマスターはWebサイトといえば、デスクトップやラップトップを代表とするPCサイトのみを構築し、管理しておくだけで事足りていました。
しかし、ガラケーと呼ばれるフィーチャーフォンに変わり、iPhoneやAndroid端末のスマートフォンが爆発的に世界中に普及してきたことで、SEOと取り巻く状況も変わってきたのです。
スマートフォン用サイトに対して、SEO視点を持つ必要が出てきた理由は大きく2つ挙げられます。
①スマートフォンの世界的な普及
上グラフはMM総研が発表した、2014年の携帯電話の出荷状況です。
2014年度ではスマートフォンの出荷台数が前年比5.3%減と微減していますが、フィーチャーフォンに対して約2.7倍の台数となり、スマートフォンの需要が圧倒的に高いことが窺えます。
また上グラフは同年の携帯電話契約状況を調査したグラフです。
継続的に右肩上がりで上昇しており、2015年1月1日時点では、スマートフォン契約数は6,544万件となっています。
世界で見てもスマートフォン保有率は、日本が53.5%に対して米国69.6%、英国79.0%、フランス71.6%、韓国88.7%、シンガポール93.1%といずれの国も高い割合を示しています。
日本の保有率が世界各国から見て低いのは、独自で普及したガラケー文化がまだ根強く残っていることが伺えます。
しかし今後はますますスマートフォンへシフトしていくことは明確で、それが世界共通で起きていると言えます。
②Googleのモバイルフレンドリーアップデート実施
2015年4月21日から実施された「モバイルフレンドリー アップデート」がSEOにも強く影響を与えるようになっています。
このアップデートの背景には①で述べたスマートフォンの普及も大きく関わってきますが、スマートフォンユーザが増えたことにより、彼らにとってもWebサイトが使いやすいものである必要が出てきたということです。
今「スマホ SEO」と注目されているのは上記の理由です。
ただ、「今すぐSEOしなきゃ!」と急ぐのではなく、まずは一度googleの公式ツールを利用して、現状のスマホサイトについて調べることが大切です。
引用:
株式会社MM総研(2014年国内携帯電話端末出荷概況)
総務省(ICTの利用環境の変化)
チェックすべき2つのこと!
Googleが出しているスマホサイト作成ガイドはもう読みましたか?
これはサイトを管理するウェブマスター向けのガイドで、なぜモバイルフレンドリーが必要なのかということや、デバイス毎の違い、実装方法などを分かりやすく解説しています。
では実際、どのようにチェックを行えばよいでしょうか。
①現サイトのモバイルユーザの行動を知る
事前に自身が運営しているサイトの状況を調べずに、スマホSEOを進めても結果的に非効率になり、実際、それは優先度が低い項目かもしれません。
そのような事態を回避するためにもGoogle Analyticsに代表されるようなアクセス解析ツールを使い、自身のサイトの状況を知りましょう。
そこでのポイントは2点です。
- スマホユーザ比率
サイト訪問者の内、パソコンでの流入とモバイル端末での流入を比較しましょう。
物販系の通販サイトでは、モバイル端末でのアクセス数が50%を超えるサイトは珍しくありません。
また企業サイトなどではPCからのアクセスがまだまだ多いと思われますが、前年比で数値を見るといかがでしょうか。
この伸び率も多いようならスマホSEOを考え始める必要がありますね。
- スマホユーザの直帰率、滞在時間、平均PV数、コンバージョン率
では次にモバイルユーザの傾向を見ます。
コンバージョン率が高ければスマホユーザの流入数を増やすことでコンバージョン数の絶対数を増やせる可能性があります。
また、直帰率や滞在時間、平均PV数も標準よりいい数値の場合、アクセス数を増やすことでリーチ出来る見込み客が増え、結果的に顧客の数を増やせる見込みがあります。
この2つのポイントを軸に総合的に判断するとよいです。
②モバイルフレンドリーかどうかの確認する
Google定める、モバイルフレンドリーかどうかを確認する方法は2つあります。
1つ目は、モバイルフレンドリーテストを実施することです。
2つ目は、サーチコンソール(旧ウェブマスターツール)にあるモバイル ユーザビリティを確認する方法です。
それぞれの違いですが、モバイルフレンドリーテストは合否を分かりやすく判定出来ますが、それがページ単位であることで、サーチコンソールは、サイト単位でどういったエラーがどの程度発生しているかを確認することが出来ます。
チェック項目は、文字の大きさ、リンク同士の位置、横スクロールの有無、viewportの設定、表示速度、再生できないコンテンツなどがあり、こられがGoogleの定める条件に当てはまらないとエラーとして検出される仕組みになっています。
この2つをチェックし、現在のサイトに対してスマホSEOが必要かどうかを判断しましょう。
スマホ検索ユーザへの備えを万全に!
スマートフォンからのアクセスは増加を続け、PCからモバイルへと移行し、インターネット環境の変化に伴いGoogleも都度アップデートを繰り返しています。
そういった環境の変化が訪れる度に、慌てて対応するのではなく、サイト運営者は常に不変の事実を見極めることが必要です。
Googleの目的は「ユーザにとって有益な情報を提供すること」です。
SEOをするにあたり「有益なコンテンツをユーザに伝える」ということをしっかりと頭に入れておけば、この先デバイスが変わってもサイト運営者が行うべきことは変わらないはずです。
決して、スマートフォンのSEOを意識しすぎて、順位を上げることが目的になってしまわないように注意しましょう。
まずは、自身の運営するサイトがスマホ対応しているかどうかを確認し、対応している場合は各種ツールを活用し、さらにモバイルユーザにとって使いやすいサイトに改善していきましょう。
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