【2019最新】プロが使うSEOツールおすすめ6つ(機能別)
SEOを実施する上で検討したいのが、効果測定や業務の効率化を行えるSEOツール。ただSEOのツールを探そうと思っても数が多すぎてどのツールを選んだらいいのかわからないということが多いかと思います。
そこで今回は無償で利用できるサービスから、有償で利用できる高機能なものまでSEOのプロが使うオススメのツールを紹介します。
目次
SEOツールの機能と種類
SEOで使用するツールの機能は主に3種類に分類されます。
それぞれどのような機能なのか、詳しく説明します。
1)分析・モニタリングツール
SEOの効果測定や分析などに使用するツールです。これがないと実施したSEO施策の効果の有無が分からないので必ず導入すべきと言えます。
2)調査系ツール
サイトの改善や競合調査などで使用するツールです。具体的な施策を行う前に利用します。
3)レポーティングツール
分析などの結果を自動的にレポーティングするツールです。定期的に決まったデータを確認・報告、または複数人で共有するような場合、導入した方が効率的です。
プロも使う!おすすめSEOツール6つ
SEOを考慮する際に知っておきたいツールをまとめました。SEO以外でも利用できるものもあります。
ツール名 | 機能の種類 | 費用(有料/無料) | |
1) | Google Search Console | 分析・モニタリング系ツール | 無料 |
2) | Google Analytics | 分析・モニタリング系ツール | 無料 (※1000万ヒット/月を超えると有料) |
3) | データポータル | レポーティングツール | 無料 |
4) | Googleキーワードプランナー | 調査系ツール | 無料 (広告キャンペーン登録の必要あり) |
5) | ahrefs | 調査系ツール (分析・レポーティング機能もあり) |
有料 (月額$99〜までプランによって異なる) |
6) | MIERUCA | 調査系ツール (分析・レポーティング機能もあり) |
有料 (月額10万円〜プランによって異なる) |
施策を開始したばかりの段階ではGoogleから無料で提供されているツールがあれば十分です。
より詳細な調査などを行いたい場合や無料ツールでカバーできないような業務が発生した場合に有料ツールの導入を検討すると良いでしょう。
気軽に使える無料SEOツール4つ
はじめに知っておきたい無料のツールを紹介します。いずれもGoogleが提供しています。
1)Google Search Console(サーチコンソール)
Google検索の検索結果で表示されたキーワードの掲載順位やクリック率などのデータを閲覧でき、サイトにエラー等が検出された時にメールで通知してくれるなどの機能があります。
種類 | 価格 | 難易度 | 使用頻度 |
分析・モニタリング | 無料 | 初心者~中級者 | 毎週 |
公式サイト:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
唯一無二の機能としてGoogle検索で自分のサイトが表示されたキーワードの情報が取得できる機能、そしてサイトに何かしらの問題(サイトのエラーやペナルティなど)が起こった際にも通知できる機能があります。他の解析ツールでは獲得のできない情報なのでSEOを考慮する上では欠かせません。
普段の使用方法としては定期的にどんなキーワードで集客しているのか、順位の動きがないかなど確認するのに使います。
注意点は、あくまでGoogleのデータしか取得できないという点(Yahoo!など他検索エンジンの情報は獲得できない)、検索キーワードのデータがリアルタイムではなく少し遅れる(2〜3日遅れでデータ化される)という点です。
2)Google Analytics(アナリティクス)
Googleが無料で提供している(※)アクセス解析ツールです。検索以外にも他のサイトから流入、広告からの流入など各種対応しています。
種類 | 価格 | 難易度 | 使用頻度 |
分析・モニタリング | 無料 (※1000万ヒット/月を超えると有料) |
初心者~上級者 | 毎日 |
※1000万ヒット(Google Analyticsデータ送信の回数)/月を超えると有料となりますので、大規模なサイトに導入する場合にはご注意ください。
公式サイト: https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
自然検索・広告・他のサイトからの流入測定、成果の計測、ユーザーの動きなどウェブサイトの解析周りのさまざまなことがわかります。また利用者も多いため、使用方法が分からないときに他の人に聞きやすく、ネットや書籍でも参考になる情報が多いのも特長です。
上級者向けの複雑な設定になると難解になってきますが、最初は日々のアクセス数を見て、サイトの健康状態を確認しておく程度なので比較的扱いやすいです。毎日見るとサイトの特徴や変化に気づきやすくなります。
3)データポータル
データをまとめてわかりやすく可視化してくれるツールです。前述のSearch ConsoleやGoogle Analyticsに連携しており、定期的に見る情報はここでまとめておくと便利です。
種類 | 価格 | 難易度 | 使用頻度 |
レポーティングツール | 無料 | 初心者~上級者 | 毎日 |
公式サイト: https://datastudio.google.com/navigation/reporting?hl=ja
Google AnalyticsやSearch Consoleのデータをレポートとして出すことができます。(それ以外のデータと接続することも可能です)
日々の業務の中でGoogle Analyticsを見て、Search Consoleを見て…といったことをやっていると、毎回ツールを開くのが面倒ですし、複数人でデータ管理をする場合、他の人にもツールの見方の手順などを教えなくてはいけません。
このような面倒なことを避けられるのがデータポータルで、レポートの出力フォーマットを作成しておけば、データポータルにアクセスするだけで必要なデータを誰でも簡単に確認することができます。
カスタマイズも簡易的にできるようになっているため定期的に見る数値がある場合や複数人で同じデータを確認する必要がある場合にはデータポータルでまとめると非常に効率的です。
4)キーワードプランナー
種類 | 価格 | 難易度 | 使用頻度 |
調査系ツール | 無料 (広告キャンペーン登録の必要あり) |
初心者~中級者 | 施策のタイミング |
SEOツールというよりも「Google広告出稿の際に検索数を確認するためのツール」という立ち位置が正しいです。キーワードの(おおよその)検索数が確認できます。
公式サイト:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
SEOを実施する際に、どんなキーワードを選ぶかは非常に重要です。まったく検索数のないキーワードで上位表示しても検索流入は期待できないため、一定数の検索数があるキーワードを探す必要があります。
そこで利用したいのがこのキーワードプランナー。使用すると、キーワードが月間でどのくらいの回数が検索されているのかがわかります。
以前は詳細数値が表示されていましたが、残念なことに現在は広告費が少ない(ない)場合、おおよその数値(100〜1000回など)しか確認できません。ただし何の当てもないところからキーワードを探すよりははるかに良いので施策の際には必ず確認するようにしましょう。
お金をかけても使いたい!有料SEOツール2つ
前述の通り最初は無料ツールで十分ですが、さらに踏み込んだ施策をする際に使いたい便利な有料ツールを紹介します。
5)Ahrefs(エイチレフス)
シンガポールの会社が開発している調査ツールです。元々は被リンク調査のためのツールでしたが、機能が続々拡大し、競合他社の(おおよその)集客キーワードなども分析できるようになっています。
種類 | 価格 | 難易度 | 使用頻度 |
調査系ツール (レポーティングなどもあり) |
有料 (月額$99~$999までのプランによって異なる) |
中級者~上級者 | 施策のタイミング |
公式サイト:https://ahrefs.com/ja
※一部日本語翻訳あり
Ahrefsは独自のクローラーを持っており、そのクローラーを回すことで各サイトの被リンクデータを取得しています。そのため、一般的にはわからない競合他社サイトの被リンクなどが確認でき、「どういうことをして、どんなリンクを獲得しているのか」が分かります。(※ただしGoogleが認識しているものと必ずしも一致するわけではないことにご注意ください)
また独自のデータから他のサイトがどんなキーワードで集客しているのか、どんな順位の動きをしているのかが分かるため競合他社がどんなキーワードで集客をしているのかも簡単に調査することができます。
競合の施策状況を確認する際には非常に便利なツールですが、サポートが英語という点がやや難点です。
6)MIERUCA(ミエルカ)
株式会社Faber Companyが開発しているSEO支援ツールです。主にコンテンツ作成などに役立ちます。
種類 | 価格 | 難易度 | 使用頻度 |
調査系ツール (レポーティングなどもあり) |
有料 (月額10万円~プランによって異なる) |
初心者~上級者 | 施策のタイミング |
公式サイト:https://mieru-ca.com/
検索数のボリューム調査、どのようなキーワードを使うとより良いか、検索者はどんなことを気にしているかなど、コンテンツ作成のヒントになることが可視化されるためコンテンツの作成、改善の効率化に役立ちます。コンテンツをこれからしっかりと作ろうとする人におすすめです。Search ConsoleやGoogle Analyticsを連携することによりレポーティング機能なども使用できます。
他にもさまざまなSEOツールがありますが、筆者が主に使っているものをご紹介いたしました。SEOは広告と違い、ツールを導入したからといって施策ができるわけではなく、ツールを活用しながら考え、実施する施策を決定し、実装まで手をかけていかねばなりません。まずは無料ツールを導入し、施策の方向性が決まってきたら、足りない機能を把握してから必要な有料ツールを見極めてゆきましょう。
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PROFILE
篠原 誠
2007年10月にSEOディレクターとしてSEO事業者に入社。企業サイトを中心にコンサルティングを行う。 2015年4月に独立。 メディア運営とSEOコンサルティングを中心に活動中。 個人活動として2008年にSEOの勉強と情報発信のために「バカに毛が生えたブログ」開設し、現在もSEO関連の情報を発信している。