【2021年版】SEOの基本とは?重要な6つの対策を初心者にもわかりやすく解説

篠原 誠

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「検索エンジン最適化」という言葉を聞いたことがある人は多いかと思いますが、「何をやったらいいのかわからない」「難しそう」というイメージがありますよね。
そこで今回はSEO初心者でもわかる簡単なSEOの知識と、明日からすぐに実践できる具体的な対策をまとめます。

  1. SEOとは?基本の考え方
  2. SEO対策に必要な環境づくり(事前準備編)
  3. 初心者でもできる重要なSEOの対策6つ
  4. 絶対にやってはいけないことを知る
  5. 初心者でも成功できる、新時代のSEO戦略

SEOとは?基本の考え方

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称で日本語にすると「検索エンジン最適化」といいます。
具体的には自分のWebサイトの内容を、Googleなどの検索エンジンに理解しやすいように最適化すること、自分が伝えたい情報をユーザーにきちんと届けられるように検索エンジンが理解しやすいように最適化することです。

SEOの仕組みを解説

「検索する」という行為が日常に浸透しているのを考えると、検索エンジンに向けて公開したWebページの情報をきちんと認識させることがいかに重要かは理解しやすいのではないでしょうか。

また2020年以降、在宅の割合が増加し、インターネットの利用時間も増加しているというデータ(※)もあり、Webページの重要度はさらに大きく上がっています。 現在の検索エンジンは、かつての検索エンジンと比べると能力が大幅に上昇しており、言葉の意味やWebサイトの内容をかしこく解釈できるようになっています。
そのため従来よりもマークアップなどの検索エンジン向け施策の重要性が下がり、ユーザーが体感する価値の高いサイトが、より評価されやすくなりました。これはSEOの特別な知識がなくてもチャンスが増えたとも言えるでしょう。

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SEOの施策種類

SEOですべきことはいくつもありますが、大きく分類すると次のようなものになります。

施策名

内容

担当者

内部施策(キーワード確認)

・キーワードの確認
・キーワードの最適化

Webディレクター

内部施策(HTMLの最適化やユーザー体験の向上など)

・HTMLタグの最適化
・構造化マークアップの確認
・ユーザー体験(ページスピードなど)の改善

マークアップエンジニア/システムエンジニア

外部施策(※)

・WebページのPRによるリンク構築
・自然発生的なソーシャルリンク構築のプランニング

Webマーケ/広報担当

コンテンツ制作
(コンテンツSEO)

・検索ニーズの把握に合わせたコンテンツの企画
・商品/ブランドの接点としてのコンテンツ企画
・古くなったページのメンテナンス
・サイトやページの信頼性向上

Webディレクター/Webマーケ

(※)外部施策には注意が必要です。詳細は本記事四章「絶対やってはいけないことを知る」に記載します。

内部施策とは今あるサイトの中身を修正するものです。
Webページは主にHTMLという言語で書かれていますが、記述が適正にされていない場合やわかりにくい記述をしている場合、人間から見ると普通のWebページに見えても検索エンジンのロボット(クローラー)から見ると何について書いているのかわかりにくいといったような状況が発生します。
そのため、検索エンジンにも人間と同じように内容を理解させられるよう、内部対策を行う必要があります。
外部施策は他のサイトからのリンクをいかにして獲得するかの施策です。

Googleが「Google が掲げる 10 の事実」(※)というページの中で

Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。

とリンクの重要性を記載しています。その重要性は以前と比べると相対的に下がりましたが、まだまだ評価の重要度は大きいです。
※引用:Google が掲げる 10 の事実

SEO対策に必要な環境づくり(事前準備編)

SEO対策はすぐに実施できるものではなく、まずは分析を行い改善すべきところを探すことからスタートです。必要な分析ツールの導入を行いましょう。すでに導入済みの方は次の章にお進みください。

【事前準備1】ツールの導入と分析準備

まずはじめに現状分析をしましょう。
SEOの施策ではよくこのような分析を行います。

  • 検索エンジンにきちんとページやサイトが認識されているか
  • 狙ったキーワードで検索結果に表示されているか・流入があるか
  • サイト全体または特定のページに検索エンジンからの流入があるか
  • 自社のサービスにどのような需要があるか

このような分析をするためのツールとして、SEOを行っている人のほとんどが登録している「Google Analytics」「Search Console」は必ず登録します。いずれも無料ですが、登録してからデータ計測されるため登録以前の過去のデータはさかのぼれません。

Google Analytics

SEOの基本とは:Google Analyticsのイメージ

https://analytics.google.com/analytics/web/?hl=ja

Googleが提供しているアクセス解析ツールです。
訪問者数や訪問者のデータ(滞在時間・閲覧ページなど)、検索流入、他のサイトからの流入などサイトに関してのデータを確認することが可能です。

Google Search Console

SEOの基本とは:Google Search Consoleのイメージ

https://search.google.com/search-console/about

Googleが提供している検索周りのデータを確認できるツールです。
GoogleAnalyticsでは見られない検索キーワードのデータ(Google検索の表示回数、平均掲載順位など)が確認でき、サイトに問題点があった場合にはアラートメッセージなどで通知してくれます。

この2つのツールをあわせて活用することにより、サイトの現状を確認し、次に打つべき施策を探っていくのがSEOの基本的な流れです。

【事前準備2】現状を把握する

登録後、実際に自分のサイトへどんなキーワードで流入があるのかGoogle Search Consoleの「検索パフォーマンス」で確認をしてみましょう。
登録してからデータ計測されるので、新規登録した場合は2〜3週間データが溜まるのを待って確認してみてください。

検索パフォーマンス

SEOの基本とは:検索パフォーマンスのイメージ

Googleからの検索流入状況(クリック数・表示回数・平均CTR・平均掲載順位)が分かります。URL別、PC・スマートフォン別などの絞り込みも可能です。

SEOの基本とは:検索パフォーマンスの結果

どの検索キーワードで流入があったのかの数値確認ができます。
最初に確認しておきたいのは「そもそも自分のサイトが検索結果に表示されているかどうか」です。自分のサイトが検索結果に表示されていない場合、検索パフォーマンスで検索キーワードのデータが表示されません。
データが表示されない場合は、site:ドメイン(例: site:satori.marketing)で確認してみて、検索エンジンに自分のサイトが認識されているかどうかを確認します。検索結果にサイトのURLが表示されれば問題ありません。

サイトが認識されている状態
SEOの基本とは:サイトの認識がされている場合
サイトが認識されていない場合

検索結果で「情報は見つかりませんでした」と表示されます。

SEOの基本とは:サイトの認識がされていない場合

もし検索エンジンに認識されていないようであれば一度Search Console内のURL検査を使用してみましょう。

SEOの基本とは:URL検査のイメージ

問題がある場合にはこちらで具体的な問題内容が確認できます。

初心者でもできる重要なSEOの対策6つ

今回はSEOの中で特別な知識がなくてもすぐできる対策を、重要度が高い順に6つ紹介します。検索エンジンのコンテンツを読み解く能力が上がったことにより、ユーザーに対しての価値が高いサイトが検索エンジンの評価に直結することが多くなりました。そのため従来よりも取り組みやすい内容が増えています。

実施項目

内容

分類

1.タイトルタグとテキストの設定

ユーザーと検索エンジンにページ内容の理解を促すために特定のタグと文章に対策キーワードを設定します。

内部施策

2.検索ニーズ・キーワードを探す、対応するページを作る

検索するユーザーが求めている情報で、現在自社サイトにないコンテンツを新しく作ります。

コンテンツ制作

3.内部リンク構造を最適化する

欲しい情報へ遷移しやすくするために内部リンクを最適な場所に設定します。

内部施策

4.コンテンツの品質や信頼性を明示する

コンテンツ作成の際に「どうしてその情報が信頼できるのか」という根拠をできる限り明示します。

コンテンツ制作

5.告知活動を行い良い評判やリンクを獲得する

自社サイトや新しいコンテンツをSNSやチラシ、プレスリリースなどを利用して告知します。

外部施策

6.ページスピードを改善する

PageSpeed Insightsを利用してページの速度など改善点がないかを確認します。

内部施策

1.【内部施策】最低限実施しておきたいタイトルタグとテキストの設定

検索エンジンはテキスト(文字)でページの内容を判断するため、画像のみのページなどの場合、ページの内容を理解するのが難しくなります。検索エンジンにページの内容を判断しやすくするため各ページのタイトルタグとテキストは必ず設定しましょう。

タイトルタグの設定

目安として<title>サイトの内容 – サイト名</title>という構成にすると作成しやすいです。
このページを例に挙げてみます。
このページでは「SEO初心者の方にもできる対策」について書いているので「SEO」「初心者」「対策」を含めます。

タイトル例)

<title>初心者でもわかる基本SEOとは?具体的な対策をわかりやすく解説します – マーケティングオートメーションツール SATORI</title>

前半はページ内容の説明(初心者でもわかる基本SEOとは?具体的な対策をわかりやすく解説します)、後半はサイト名称(マーケティングオートメーションツール SATORI)といった構成です。
ポイントはキーワードを詰め込みすぎず、なるべく簡素にページの内容を説明すること。決まった文字数はありませんが40文字前後が検索結果にきれいに表示されるため理想的です。

テキストの設定

ページの内容を示すキーワードをページの中の文章に含めます。
タイトルタグと同じく「初心者」「SEO」「対策」といったキーワードを文中のテキストとして含めます。
ページのテーマになるものなので意識しなくとも自然と含まれることが多いですが、念のため確認しましょう。
書き出しの文章に入れておくと便利です。

例)冒頭の文章より

そこで今回はSEO初心者でもわかる簡単なSEOの知識と、明日からすぐに実践できる具体的な対策をまとめます。

この「タイトルタグの設定」「テキストの設定」を各ページのテーマに沿って記述していくだけでも、検索エンジンが各ページの内容を理解する大きなヒントになります。検索されていないキーワードでSEOを行っても意味がないため、一般的にどんなキーワードが検索されているのかについてはGoogleキーワードプランナーなどを参考にすると良いでしょう。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
※広告向けのツールなのでGoogle広告を一定予算以上使用していない場合、おおよその数値のみ確認することができます。

2.【コンテンツ制作】検索ニーズ・キーワードを探す、対応するページを作る

自社サイトにまだ存在しない検索ニーズを探し、新しくコンテンツを作成することも重要です。検索ニーズに合うコンテンツを作成することで情報を探しているユーザーを自社サイトに呼び込めます。
検索ニーズの大まかな探し方は以下のとおりです。

主要キーワードのオートコンプリートを確認する

Googleの検索窓にキーワード入力した際に関連キーワードの候補が表示されます。

SEOの基本とは:主要キーワードの確認

ここを確認することで検索ユーザー需要を探れます。自社のサイトに掲載されていないキーワードを探してみましょう。
その時点のトレンド性や地域情報などが含まれる場合があります。各種サジェストを抽出するツールなどもあるので状況に応じて使用してみてください。

キーワードの月間平均検索ボリュームを確認する

ターゲットキーワードの候補をリストアップした上で、そのキーワードの月間平均検索ボリューム回数をキーワードプランナーで確認します。
キーワードの検索数がない場合、そのキーワードで上位表示しても検索流入が期待できないため、一定数の検索数のあるものをターゲットキーワードとして選定します。

ターゲットキーワードの検索目的を確認してコンテンツを作る

キーワードを選定したら実際にそのキーワードで検索してみて、ユーザーがどのような要望を持って検索しているのかをイメージします。

SEOの基本とは:検索ニーズの確認

検索のユーザーイメージに対して「どのようなコンテンツを提供するのがベストなのか」を考えながらコンテンツを作成していきましょう。

3.【内部施策】内部リンク構造を最適化する

コンテンツを作成しても、ページが探しにくい・関連するコンテンツからたどりにくい等の問題を抱えていると利便性が損なわれます。
例えば「新規でコンテンツを作成したのにどのページからもリンクが設定されていない」「あるページに関連するページが他にもあるのにリンクが設定されていない」などのケースでは、ユーザーが情報を探しにくくなるのはもとより、検索エンジンも同様に情報を探しにくくなります。
内部リンクでできる簡単な施策として「欲しい情報を見つけやすくすること」を念頭に入れておきましょう。

(例)知ってほしい最新情報はできるだけ目立つ場所にリンクする

SEOの基本とは:内部リンク構造の最適化

(例)関連性のあるコンテンツは読者の利便性を高めるためにリンクする

SEOの基本とは:内部リンク構造の最適化の例

4.【内部施策】コンテンツの信頼性を明示する

ネット上のコンテンツは年々増加しており、その内容も玉石混交です。検索エンジン側もユーザーに適切な情報を届けるため、できるだけ信頼性の高い情報を表示するようにしています。
そのため、コンテンツを作成する際に、ユーザー向けに「どうしてこの情報は信頼できるのか」という根拠をできるだけ明示しましょう。

  • 具体的に調査したデータであればそのデータについて記載
  • 公共機関のデータを参照したのであればそのデータ元を記載
  • その界隈で著名な人物による記述や監修である場合には著者のプロフィールを記載

ユーザーが情報を見た際に「信用できる情報」ということをできるだけわかりやすく記載します。
参照:5分で理解「E-A-T」とは?SEOで重要視されるGoogle品質評価基準を解説

5.【外部施策】告知活動を行い良い評判やリンクを獲得する(チラシ、SNSなど)

SNSやチラシなどPR活動を行って自社の告知活動をすることも重要です。
告知活動をすることで自社の活動を知ってもらい、良い評判を獲得する、誰かに紹介してもらう、リンクを獲得するなどの機会を増やせます。
前述の「Google が掲げる 10 の事実」内「ウェブ上の民主主義は機能する」にある通り、リンクにおいてはその重要性が言及されています。また、良い評判に関しては公式発表はないものの、Googleの理念を考えると重要度が高いことが想定されます。
また検索エンジンのみに頼らずさまざまな手法で集客する・ユーザーと接点を持つという意味合いも兼ねています。

6.【内部施策】ページスピードを改善する

コンテンツの内容と比較すると重要度はやや下がりますが、表示速度などユーザーが快適にページを閲覧できているかどうかもユーザーの利便性に関わる重要な指標です。
ページの読み込み速度は公式にユーザー体験の指標として段階的にランキング要因に含まれています。

・PCのページスピードをランキング導入(2010年)
Using site speed in web search ranking

・モバイルのページスピードをランキング導入(2018年)

ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

・具体的なページ体験として評価導入(2021年5月導入予定)

より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価

ページスピードを確認するにはSearch ConsoleとPageSpeed Insightsを使用して確認しましょう。

Search Console「ウェブに関する主な指標」

SEOの基本とは:ウェブに関する主な指標

「ウェブに関する主な指標」は実際のユーザーが使用した際のデータなのでデータ量が少ない場合、表示されないことがあります。もしデータが表示されない場合は重要なページ(アクセスの多いページなど)のURLをPageSpeed Insightsに入力してみてください。
モバイル版とPC版のデータが表示されますが一旦はモバイル版の「不良」(赤い部分)のURLを確認し、PageSpeed Insightsに入力します。

PageSpeed Insights

https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

PageSpeed InsightsでURLを入力するとページパフォーマンスの点数(100点満点)と具体的な改善案が表示されます。

点数表示の例
SEOの基本とは:ページパフォーマンスの結果
改善案(スクロールすると記載されています)
SEOの基本とは:ページパフォーマンスの結果と改善案

具体的な改善案についてはエンジニアと相談し、すぐに改善できそうなところを改善しましょう。

絶対にやってはいけないことを知る

ここまですぐできる基本的なSEOについてまとめましたが、「絶対にやってはいけないSEO」を知っておくことも非常に重要です。
Googleは検索結果の品質を保つためにガイドライン(ルール)を設けており、違反するとペナルティを受け、検索結果に表示されにくくなることがあります。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

https://support.google.com/webmasters/answer/35769

いくつかの項目がありますが特に注意しなくてはいけないものとしては「リンクプログラムへの参加」です。人為的なリンク操作、業者からのリンク購入はガイドライン違反となり長期に渡って検索結果に表示されにくくなります。
このような話を持ちかけられても購入しないようにしましょう。

初心者でも成功できる、新時代のSEO戦略

SEOというと「キーワード含有率」「効果的なマークアップ」「Googleのアルゴリズム対策」などをイメージし、裏技的な情報に振り回されてしまう方も多いです。
実際にネット上ではいまだにそうした裏技的な都市伝説が流布しており、ユーザー体験の上昇につながらないムダな修正に時間を取られてしまう初心者の方を見かけます。

昨今では検索エンジンが進化したことにより、知識がなくとも本質的な価値が評価されやすくなっています。つまり、初心者の方でも基本的なルールを覚え取り組めば結果も出やすくなっているということです。

Googleが掲げている「10 の事実」のひとつに「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」とあります。
小手先の技術にとらわれず、ユーザーにとっていかに有益になれるかを考えてサイトやサービスを運用していくことが、長い目で見ると検索エンジンの評価にもつながっていきます。

従来よりも短期的な手法が効かなくなったため、一朝一夕で効果を出すのが難しくなりましたが、コツコツとサイト改善をして取り組んでいくことで初心者でも結果を出すことが可能です。

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PROFILE

篠原 誠


2007年10月にSEOディレクターとしてSEO事業者に入社。企業サイトを中心にコンサルティングを行う。 2015年4月に独立。 メディア運営とSEOコンサルティングを中心に活動中。 個人活動として2008年にSEOの勉強と情報発信のために「バカに毛が生えたブログ」開設し、現在もSEO関連の情報を発信している。
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