2017年7月28日、日本マーケティング協会主催の「21世紀型マーケティングの手法と視点」にて、当社代表の植山が登壇いたしました。当日は、SATORI株式会社のほか、株式会社マックス、コムエクスポジアム・ジャパン株式会社、フュージョン株式会社、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社、楽天リサーチ株式会社といった、国内マーケティング業界を牽引する各社による講演が実施されました。
尚、今回は、有料イベントのため、詳細の講演内容について記載できない点が残念ではありますが、各講演の要点をお届けしたいと思います。
国産MAベンダーSATORIのマーケティングオートメーション活用術:SATORI株式会社 代表取締役 植山浩介氏
「匿名客」と「実名客」、そして「今すぐ客」と「そのうち客」という4つ視点から、MAツールを活用したマーケティング施策について解説を行いました。SATORIでは、少人数チームでありながらも設立わずか20ヶ月で導入社数170社を達成。自社でマーケティング活動に苦労した経験談も交え、少人数でも成果を上げられる仕組みづくりについて紹介しました。
流通最新動向から考える、これからの売場のつくり方:株式会社マックス 常務取締役 営業本部長 澤地正人氏
店頭マーケティングの課題や現状について解説をした株式会社マックス・澤地氏。流通マーケティングにおける環境の変化をもとに、営業活動の在り方、そして売れる売り場づくりについてお話ししました。また、いかにマーケティング施策を流通からWebマーケティングまで一貫して落とし込めるかを、具体的な事例を用いて解説しました。
海外カンファレンスから見える次のマーケティングテーマ:コムエクスポジアム・ジャパン株式会社 iMedia Chairman 中澤圭介氏
国内外のマーケティングカンファレンスについて、主に米国や欧州の事例を解説しました。コムエクスポジアム・ジャパン株式会社が実施した広告主アンケート調査結果より、マーケティングの注力項目や施策などについて紹介しました。
利用再開しやすい人を予測し販促活動を効率化!予測モデル構築とマーケティングへの応用:フュージョン株式会社 営業企画部マネージャー 花井優樹氏
「過去に利用していた人に営業活動ができないか」「離反対策が必要だが、そもそもサービス離反してしまう人の特徴は何か?」など、統計解析による予測モデルにより新たな気づきが得られることがあると解説。離反対策における予測モデル構築事例について紹介しました。
顧客をファンに、ファンをアンバサダーへ「アンバサダープログラム」:アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 営業部部長 出口潤氏
100社以上の導入実績にもとづく、アンバサダー的ファンの発見・分析、育成ステップの作成からアンバサダープログラムの始め方まで、最新事例や実際の取り組み方法などを紹介しました。特に、Facebookの活用事例では、自身の体験談から実践的な具体例を解説し、多くの参加者の関心を集める内容となりました。
楽天データによる「見える化」リサーチデータとウェブログデータの活用事例:楽天リサーチ株式会社 データマーケティング部部長 工藤光顕氏
楽天グループでは様々な種類の行動データ(ビッグデータ)を保有すると同時に、一部の消費者をリサーチパネル化して心理データを取得している旨を解説しました。楽天リサーチでは、それらデータを使用したサービスを提供しており、現在は特にアンケートとウェブログデータを組み合わせたカスタマージャーニーの見える化など、データ活用型マーケティング支援を行っていることを紹介しました。
講演会終了後には希望者による少人数制でのアフタートークセッションが実施され、各社の要職に就かれている方々と刺激的な議論をさせていただく場が設けられていました。このような刺激的な場を設けていただき、日本マーケティング協会の方々には心より感謝いたしております(写真では、議論が盛り上がっている様子が上手く伝えきれず少々残念ですが、皆で盛り上がりました)。チャンスがあれば、ぜひ次回も参加させていただきたいと感じる有意義なイベントでした。
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グリー株式会社、複数の外資系企業を経て、独立。香港・ロンドンでの勤務経験から、海外企業におけるデジタルマーケティング施策の戦略立案を得意とし、日本市場へのローカライゼーションを幅広く手がける。スタートアップ企業のブランドマーケティングにも関心があり、デジタルマーケティング支援を広く行っている。慶應義塾大学法学部卒。