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2016.09.29

注目の動画コンテンツマーケティングの事例(日本&海外)

注目の動画コンテンツマーケティングの事例

大手だけでなく中小企業でも大きな効果を発揮してきている動画マーケティング。売上を伸ばすだけでなく、YouTubeやInstagramといった動画サイトと、TwitterやFacebookといったSNSを組み合わせて、ブランディングやサービス紹介、ユーザサポートなどにも活用されつつあります。今回はその事例をいくつかまとめました。

動画コンテンツマーケティングの役割

近年、動画コンテンツマーケティングを活用する企業が増えています。背景には、動画を制作する側のコスト、動画を視聴する側のコスト(ネット環境や端末のスペック等)の双方のコストが下がり、活用しやすくなったこと、動画サイトだけでなく自社WebサイトやSNSなど、様々な場面でコンテンツとして活用できることなどがあります。

動画コンテンツの主な目的を整理してみましょう。

動画コンテンツマーケティングの役割のイメージ

認知/集客を狙ったブランディング動画

企業が映像を通して目指すこととして、ミッション、イメージなどを伝えるブランディング動画があります。直接、商品やサービスを紹介するのではなく、イメージとして持ってもらいたいことを伝えるためのものが多く、ストーリーを重視した10分以上の動画もあります。

成約率・購買率向上を狙うサービス紹介動画

サービスや商品の使い方、デモなどを紹介するのがサービス紹介動画です。こちらは操作や機能をわかりやすく伝えることが重要です。操作説明を兼ねたチュートリアル動画もここに分類されるでしょう。

特にコンピュータ関係のサービスでは、最近マニュアルよりもチュートリアル動画を充実させることがあります。使い方を詳しく紹介することで利用のハードルを下げ、利用頻度を向上させられます。使い方で質問が多い部分は、動画を公開することでユーザサポートにもなります。すでにある程度、企業やサービスを認知しているターゲットに向けて、より具体的な検討をしてもらうために役立ちます。

インフルエンサーを活用した動画

YouTuber(ユーチューバー)など、多くのフォロワーを持つインフルエンサーに商品を使ってもらい、レビューやプロモーションをしてもらう手法です。一般的に、作成した動画は企業のアカウントではなく、インフルエンサーのアカウントで公開してもらいます。ターゲットにマッチするフォロワーを持つインフルエンサーに動画をアップしてもらえば、認知や集客に役立てることができます。なお、インフルエンサーに商品を提供していたり、報酬を支払っていたりする場合は、PR動画として取り扱う必要があります。

使い方やコツを紹介するハウツー動画

商品やサービスの使い方、アイデアなどを紹介するのがハウツー動画です。文字で伝えてもわからないことは、動画で説明するのが一番伝わります。ハウツー動画は、商品購入の検討前の、手法などを調べているときなどに見つけることが多く、認知獲得に効果があります。

導入事例紹介動画

サービスや商品を実際に利用している人の様子やインタビューなどを、導入事例として紹介する方法です。製品やサービスの導入を検討している人にとっての参考資料となりますし、また、実際導入した企業の担当者の声には説得力があります。

動画コンテンツマーケティング成功事例

では、国内外の動画コンテンツマーケティングの事例を見ていきましょう。

ブランディング動画の事例:Under Armour

2015年のカンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルで、サイバー部門のグランプリを始め複数の賞を獲得したのが、アメリカのスポーツウェアブランドのUnder Armourの動画「I will what I want」です。ブランディング動画のよい事例です。

「I will what I want」はターゲットを女性にして、なりたい自分になるために頑張る女性を勇気づける動画シリーズです。最初にアスリートを起用し、非常に話題になりました。しかし、モデルのGiselle Bundchenを起用したときに、ソーシャルメディア上で賛否両論の議論が巻き起こりました。動画では、そのコメントが壁に次々と表示される中、彼女がサンドバックを黙々と打つ姿が映し出されます。メッセージは、「彼女は完璧」というポジティブなものもありますが、多くが「何もしてないただのモデル」「おばさん」などというネガティブなコメントです。周りのコメントを気にすることなく、ただひたすらサンドバックを打つ姿に、自分が目指すものに向かう女性の美しさがあります。

この動画は大いに話題になり、現在300万回視聴されています。またWebサイトへのアクセスが42%アップ、売上が28%アップするという効果がありました。

参考:Droga5’s Gisele Campaign for Under Armour Scores the Cyber Grand Prix at Cannes

ブランディング動画の事例:Eight

最近話題になった動画といえば、株式会社サンサンの名刺管理アプリEightのPR動画です。公開後わずか2日間で、100万回再生を達成しました。

Facebookでは2万以上の「いいね!」、1万3千人以上がシェアしており、ソーシャルメディア経由で広がったことがわかります。この動画では「スマートすぎる名刺交換」として、様々な人数でのアッと驚くような名刺交換方法が紹介され、最後にスマートな名刺交換としてEightを使った交換が紹介されるというもの。音声を流さなくてもおもしろさが伝わりますし、スマートフォンの小さい端末でも見やすい演出であることが、ソーシャルメディア経由で拡散された理由でしょう。

Facebook:https://www.facebook.com/Eight.33inc/videos/1170694366282299/
YouTube:https://youtu.be/gpM_rnQBCr0
参考:2日間で再生回数100万回突破! 「スマートすぎる名刺交換」動画がFacebookで話題に。

サービス紹介動画の事例:Slack

チーム向けのメッセージサービスSlackのサービス紹介動画です。この動画を見ただけで、Slackを使ったコミュニケーションやファイル共有の方法、すぐれた検索性、モバイル対応などの基本機能がわかります。

サービス紹介動画の事例:転職サービスmeeta(ミータ)

株式会社インテリジェンスの転職サービスmeeta(ミータ)の動画はTwitterの広告で見かけました。最初の女性の映像が、驚きの表情とともに劇画タッチに変わるところがおもしろく、その衝撃の理由が知りたくなって再生した人も多いのではないでしょうか。

自分の希望や適性を登録すると、企業の方から連絡がきて面接に進めるという内容が、40秒でわかりやすくドラマ化されています。

YouTuberを使った動画の事例:Lenovo

Lenovoは、世界のYouTuberを活用した「#Goodweird」(変わっているのはいいことだ)キャンペーンを開催しました。これは、世界のYouTuberに同社のYOGAタブレットをPRしてもらうものです。YouTuberに動画のアイデアを出してもらい、クリエイティブエージェンシーと一緒に動画を撮影し、本人のアカウントで公開してもらうというもの。

こちらは、ロシアのYouTuberであるEeOneGuyが作成した動画で、2日間で280万回の再生回数を突破し、現在は1900万回以上再生されています。

クリエイターが作成しやすい環境を作ることで、普段はできないレベルでの創造性をふんだんに発揮した作品になっています。Lenovoは、このキャンペーンを通して、「変わっている方がいい」という同社の信念を打ち出しており、ブランディングにつなげています。商品のYOGAタブレットも変わっていて、スクリーンをどこにでも映し出せるというような機能を、YouTuberが好きな若い世代に届けることができています。

参考:Why This Weird and Wonderful Global Influencer Campaign Works

ハウツー動画の事例:ライオン

ライオンのオウンドメディア「Lidea」(https://lidea.today)には、生活のアイデア、家事のコツなどをわかりやすく紹介するコンテンツがたくさんありますが、動画を使ったコンテンツも多くあります。

例えば、「“洗えるスーツ”の上手なお洗濯と干し方」(https://lidea.today/articles/131)というコンテンツの中の動画です。記事内にも写真が多く掲載されていますが、スーツのたたみ方などの手順を動画で示すことで、とてもわかりやすくなっています。

インタビュー動画の事例:Wantedly

インタビュー動画といえば、Salesforceというくらい、Salesforceは導入事例のインタビュー動画に力を入れており、たくさんの動画を公開しています。導入事例動画を検討しているならば、一度は見ておいた方がよいでしょう。

国内の企業では、Wantedlyが採用事例のインタビューを公開しています。採用担当者が、Wnatedlyを使って採用した実績、機能、よかったことなどについて、お話されています。

まとめ:マーケティングの活用方法はいろいろ

動画を使ったマーケティングについて紹介してきました。主な手法をまとめてみましたが、アイデア次第で様々な活用ができます。たくさん再生されることも大事ですが、その動画を見た後に、ユーザにどんな気持ちになってもらいたいのかをよく考え、うまく動画を活用していくとよいでしょう。

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