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2022.10.27

タクシー広告とは?仕組みと費用、成功事例を解説

タクシー広告とは?仕組みと費用、成功事例を解説

タクシー広告は「タクシーアド」とも呼ばれ、タクシーの車内に掲示される交通広告のことです。以前はステッカーやリーフレット等を車内に貼付していましたが、昨今では助手席の後方に設置されたディスプレイに表示される動画広告が主流です。

タクシー広告の仕組みと費用

タクシー広告(動画)は車内にディスプレイを設置し、広告動画を表示するというもの。これを、後部座席に座ったタクシーの乗客が視聴する仕組みです。動画は専用のアプリケーションによって、クラウド経由で全国のタクシーに広告が配信されます。

動画には枠が設けられ、配信される順番や期間などが決まっています。例えば乗車後すぐに流れる1本目の動画と、長距離で乗った際にしか表示されない広告では費用が異なります。

タクシー広告アプリのイメージ

タクシー広告の魅力

デジタルサイネージの市場はコロナ禍の影響などから、全体的に見ると低迷傾向が続いていました。これは、外出を控える人が増えたことなどが原因として挙げられるでしょう。しかし、タクシー広告は回復傾向にあり、市場が伸びています。

タクシー広告はタクシーを良く利用するビジネスマンや経営者や決裁権を持つ役職者、富裕層などを対象とする業種に向いているでしょう。そのためBtoBサービス、特にSaaS系(システム・ソフトウェア)サービスの出稿が多いようです。

タクシーサイネージ広告市場推計・予測
「CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施
~2021年のデジタルサイネージ広告市場規模は594億円の見通し、2025年には1083億円と予測~」より
https://cartaholdings.co.jp/news/20211209_01/

タクシー広告を出稿するメリットには、以下のようなものが挙げられます。

  • ビジネスマンや決裁者、富裕層にリーチできる
  • ブランド名検索やQRコードで即時のアクションが期待できる
  • 乗車中は目の前にディスプレイがあるため、じっくり広告を視聴してもらえる
  • テキスト等のみの広告と比べて、動画はサービス等を理解してもらいやすい

タクシー広告の費用

タクシー広告の費用をまとめました。なお、各社の詳細については後ほど解説します。

メディア(配信)名

保証・条件

費用目安

GROWTH

FIRST VIEW:最大60秒、乗車直後1本目

650万円/1週間

BUSINESSS VIEW:最大30秒、発車から2~7本目

450万円/1週間

Tokyo Prime

Premium Video Ads(FULL):最大60秒、発車直後1本目

1,500万円/1週間

Collaboration Video Ads(FULL):最大30秒、発車から2~7本目

1,000万円/1週間

Standard Video Ads(FULL):最大30秒、Collaboration Video終了後

490万円/1週間

参考:

https://growth-tokyo.jp/media-guide/

https://tokyo-prime.jp/

※2022年8月時点の情報をまとめています

タクシー広告(動画)メディア一覧

タクシー動画広告について、メディア毎に特徴などを解説します。

GROWTH

東京23区内、12,500台のタクシーに設置されたタクシー広告。月間820万人の乗客へ動画を配信でき、これは都内タクシー利用者の約45%をカバーします。2022年10月より媒体のリニューアルを行い、従来のモニターよりも156%サイズUPした新型サイネージを導入。

Tokyo Prime

全国61,500台のタクシーに設置。東京や大阪、福岡、札幌などの主要都市に展開しており、月間3,100万人以上にリーチします。

動画以外のタクシー広告

昨今、タクシー広告は徐々に動画に切り替わっています。そのため、動画以外のタクシー広告は減少傾向にありますが、以下のような種類もあることも覚えておきましょう。

  • リーフレット広告

車内にリーフレットを設置し、乗客に持ち帰ってもらうものです。乗車時間が短くても、後からリーフレットを見て興味を持ってもらうことができます。

  • ステッカー広告

タクシーの窓やドアなどに、ステッカーを貼ります。1台あたり月1,000円程度~と、費用が安いことが特徴です。QRコードをステッカーに記載して読み取ってもらったり、サービス名等を検索してもらったりすることで訪問促進が可能です。

タクシー広告成功事例「SATORI」

「SATROI」はBtoB商材のためタクシー広告との相性が良く、GROWTHを導入して2週間のオリジナルタイアップ広告を出稿。タクシー広告の視聴者から反響が多く、視聴者の21%から検索やSNSシェアを含めたアクションを得られました。営業担当者からは、契約に向けたアシスト効果があったとの声も挙がっています。

タクシーの窓も広告枠に

GROWTHの運営元である株式会社ニューステクノロジーは、2021年6月から国内初となるモビリティ車窓メディア「Canvas」を開始しました。これはタクシーの窓に広告を配信し、乗客ではなくタクシーを外から目にした人々に視てもらうというもの。大和自動車交通株式会社、国際自動車株式会社のJPN TAXI から開始されており、段階的に対象車両を増加し、S.RIDEの株主タクシー会社が保有するJPN TAXIを中心に搭載していく予定とのことです。新しい形のタクシー広告として期待が高まっています。

参考:国内初のモビリティ車窓メディア「Canvas」公式サイト

https://canvas-tokyo.jp/

タクシー広告の効果を出すには

タクシー広告は、ただ動画を作って流すだけで効果を得られるものではありません。広告からランディングページやWebサイトへ誘導し、リード獲得へ繋げる必要があります。タクシー広告を出稿する際の、基本的な準備について以下で解説します。

1)ランディングページの用意

ランディングページには、タクシー広告と連動したビジュアルが必要です。ビジュアルイメージが異なると、せっかく遷移しても早期離脱に繋がってしまいます。ページ内で同じ動画を視聴できるようにすると良いでしょう。

関連記事>> 【わかりやすい】ランディングページ(LP)とは?基礎知識と作り方と注意点

2)検索エンジン最適化

ブランド名検索など、「●●で検索」という動画を流す場合、検索1位にページが表示されないと見つけられません。SEOを行い1位を獲得しつつ、リスティング広告も出稿しておくと安心です。

関連記事>> SEOとは?基本と初めにやるべき具体策5つをわかりやすく解説

3)Web接客とリード獲得施策

タクシー広告からWebページに流入してきた人へ、具体的にアクションを起こしてもらうための施策が必要です。例えばポップアップなどで効率的にアプローチし、フォームへ誘導するのも良いでしょう。「SATORI」のようなMAツールを用いることで、よりユーザーに対して適切な施策を講じられます。

タクシー広告には、他のWeb施策と合わせた戦略が必要です。そのため、Webマーケティングに関する幅広い知識の習得が欠かせません。以下の資料も、ぜひ参考にご覧ください。

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