デジタルマーケティングについての本質的な課題と取り組みについて。【2016年始のご挨拶】

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こんにちわ、SATORI(株)代表取締役の植山です。

謹賀新年、本年も宜しくお願い致します。新年のご挨拶として、2016年に皆様と共に取り組みたいマーケティング業界の課題について記載致します。

昨年度から本格始動したSATORI事業ですが、私自身が関係各所でデジタルマーケティングについてお話ししたり、少なからずMAやDMPを紹介したりするたびに、お会いする方々から様々なお悩みを頂きました。

皆様ご存知の通り、デジタルマーケティング業界は本年もより一層盛り上がりを見せると思います。しかしその裏には本質的な課題があることも見逃せません。

企業がデジタルマーケティングを成功させるために、今の私が必要だと感じること&今年の活動への抱負を書きましたので、お手すきの時にご覧ください。

1. マーケティングテクノロジーに囚われないこと。

マーケティングテクノロジー企業のSATORI社長が何を言ってるんだって思うかもしれませんが、この1年で見た各社のマーケティングテクノロジーは、テクノロジーとしての真新しさ・ブレイクスルーはほとんどありませんでした。

「人工知能」という表現なんかも、あたかも流行っているように見えますが、もう15-20年前のアルゴリズムを使ってみました的なものばかりですし、各企業が「これは自社で唯一」かの様なテクノロジー押しで顧客に営業するのを見ると、あいたたた、と自分のことのように恥ずかしくなる思いでした。

振り返ってみると、実は私たちも同じ過ちを犯すこともありました。SATORIは「広告とCRMとの融合」「Unknownリードのナーチャリング」「成功パターンのデータ分析」など、専門的に見ればそこそこ面白いテクノロジーが含まれていますし、開発するのもそこそこ難しいと思います。

しかし実はそれらのテクノロジーは、そこそこのエンジニア(もしくは技術の分かるディレクター)が上手く組み合わせれば、実はいつでも活用できる状態にあるというのが本質で、なぜそれがベンダーから高いお金で売られているのか?と考えたとき、利用者側である、我々マーケッターの知識やスキル向上が一番大事に思えてきました。

マーケティングの課題は様々です。お客様が成功するには、テクノロジーのみならず人材、コンテンツ、予算、販売戦略、商品開発、業務改善など、多様な課題への取り組みが必要です。

私自身、エンジニア出身ということもありテクノロジーへのバイアスがあったのですが、それを一旦捨て、お客様の課題解決を中心に考える。SATORIの範囲でなくても、ソリューションを提案できるくらいの考え方を持ちたいと思っています。そういった取り組みをしたいと考えています。

2. マーケティング人材育成に投資すること

SATORIの事業化を決めたのは、複雑化するデジタル世界で、生活者(消費者)と企業との正しい関係を築く。そのために企業自らが、代理店任せではなく、テクノロジーに翻弄されることなく、主体的に「顧客コミュニケーション」「自分たちでのPDCA」を簡単に実現できるプラットフォームを持つべきという想いからです。

だから本来の目的を達成するには、テクノロジーに限らない様々なマーケティング課題を、主体的に捉えて解決できる「素晴らしいマーケティング担当者が育つ」ことが大事です。(1.と同じことなのですが)

国内外においてマーケティング担当者は種類は違えど益々プレッシャーにさらされてます。国外ではROMIについての話が多いし、国内は「マーケティング後進国&担当者がそもそもいない/スキルがない」といった話を多く聴きます。

そのために、また我々自身のためにも、マーケティングというもの自体のレベルをあげていく取り組みをしたいと考えています。

教育と言ってしまうと簡単(もしくは偉そう)に聞こえますが、社内外に「マーケティング底力の向上」のための活動を行っていければと思っています。具体的には、SATORIに限らず「企業担当者のマーケティング力向上」に寄与できるようなオープンセミナーを開催していきたいと思います。

少人数・小資本の我々ができることは、ほんの一握りかもしれませんがITの力も借りて、取り組んでいきたいと思います。

3. パーソナルデータを正しく扱うこと

ずっと「マーケティングを強くする」ことばかり書いてしまいましたが、よく考えれば、その裏には生活者がいます。企業のマーケティングが成功するためには、生活者の信頼が欠かせませんが、まだまだ成熟していない&おざなりな印象を受けてきました

私たちは「友達に勧められたお店」には喜んで行きますが、「ウェブでリコメンドされたお店」には懐疑的です。なぜウェブが信頼できないのでしょうか。

私は1年前に子供を授かったのですが「家族で行けるオススメの和食」を友人に聞いたことがあります。その友人は「神楽坂のとある個室の居酒屋」を紹介してくれましたが、そこがとっても良く今でもリピートしています。なぜ友人のお店は信頼できるのでしょうか。

それは私の友人が、私しか知らない究極のパーソナルデータ(1歳の娘がいること)を知ったうえでリコメンドしてくれたお店だからです。

企業側にも私たちのパーソナルデータを提供すればするほど、ウェブはどんどん豊かにそして便利になるはずです。しかし、それはなぜか怖くてできません。

闇雲なリターゲティング広告、溢れる一斉配信メール、顔の見えないウェブサイト、一方的な電話営業。ウェブのサービスが便利になる一方で、生活者は自分のパーソナルデータを出す不安にかられています。そういった弊害が出ているのがいまのデジタルマーケティングです。

実は私たちのミッションは、「企業のマーケティング活動を安全で透明なものにする」なのですが、個人情報保護法案の施行もあり、我々のみならず皆様がこの分野に詳しくなるべきだと考えています。

具体的には、オープンセミナーはもちろんのこと、SATORI自体でもパーソナルデータ取扱いを便利に&透明にする機能を提供していきます。こちらも出来るところから取り組んでまいります。

以上、長くなりましたが、皆様とこういった取り組みでご一緒できれば幸いです。

合わせまして皆様の益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

本年も宜しくお願い致します。

SATORI株式会社
代表取締役
植山 浩介

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