2025年2月20日(木)に、「SATORI」から配信したメールの計測精度を向上させる機能のリリースを行いました。
※本リリースによるサービスの停止やご利用への影響はありません。
この機能により、メールリンククリックやファイルダウンロードにおいて、ボットアクセス(※1)の可能性が高いアクティビティを計測から除外することが可能になります。
(※1)ボットアクセスとは、「自動化されたプログラムによるアクセス」を指します。
機能リリースの背景
近年、メールソフトやセキュリティ対策ソフトの機能強化に伴い、人間ではなくボットによるアクセスが増加しています。これらのボットは、メール内のリンクの安全性を確認するため、実際にリンク先へアクセスすることがあります。その結果、ボットアクセスとユーザーの実際のクリックを区別することが難しくなり、正確なデータ収集や分析が妨げられる課題が生じています。
この課題に対応するため、「SATORI」独自のアルゴリズムを用いてボットによる可能性が高いアクティビティを計測結果から除外する機能を提供します。すべてのボットアクセスを除外するものではありませんが、この機能により、計測精度の向上が期待できます。
機能の概要
追加される設定
所属企業・組織に下記の設定項目が追加されます。
- [所属企業・組織] > [企業アカウント情報] > [ボットアクセスの除外設定] > [ON/OFF]
※本設定は、管理責任者または管理者の権限を持つユーザーのみに表示されます。
※リリース時の初期設定は「OFF」となっております。
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「ボットアクセスの除外設定」をONにする効果
以下項目でボットアクセスによる計測を除外します。
ボットアクセスによる計測を除外することで、より正確な計測結果を得るようになります。
- [メール] > [メール送信済みリスト] および [メール詳細]
「URLクリック数(率)」および「資料ダウンロード数(率)」の結果から、ボットアクセス分が除外されます。 - [カスタマー管理] > [カスタマー詳細]
ボットアクセスによる「メールリンククリック」および「ファイルダウンロード」が最新アクション一覧へ反映されなくなります。 - [シナリオ]
ボットアクセスによる「メール内リンククリック」および「ファイルダウンロード」をトリガーとしたシナリオの発火を防ぎます。
「ボットアクセスの除外設定」を利用する際の注意事項
- 本機能は、「SATORI」独自のアルゴリズムを用いてボットによる可能性が高いアクティビティを計測結果から除外する機能です。
- すべてのボットアクセスを除外する機能ではありません。
- 「ボットアクセスの除外設定」は設定を変更した後から適用されます。設定を変更する前のデータには適用されませんのでご注意ください。
- メール開封の計測に対しては適用されません。
- 設定の変更によりメール配信結果の「URLクリック数(率)」や「資料ダウンロード数(率)」が変動する可能性があります。過去の結果と比較する際は、設定変更の影響を踏まえてご確認ください。
- 設定を変更した操作履歴は管理画面から確認できません。
適切な運用を維持するため、設定を変更する際、必要に応じて「変更のタイミングや内容を記録する」「変更前後に社内へ通知する」などのルールを事前に策定し、手動で履歴を管理してください。
配信メールの計測結果が「通常より急増している」または「想定を超える数値が記録される」など、不自然な結果や傾向が確認された場合は、本設定を「ON」にすることをご検討ください。