【2017年】ジェネレーションZ向けマーケティング最新動向

鈴木あゆみ (デジタルマーケティング)

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ジェネレーションZ世代向けマーケティング、すなわち10代向けマーケティングに取り組まれているマーケティング担当者の中には、ソーシャルメディアの運用などで苦戦された経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

Chief Marketerの先月の記事では、2017年のマーケティング最新動向として、モバイル・人口知能(AI)・インスタントコミュニケーションの3つの分野について取り上げています。中でも、インスタントコミュニケーションは、ジェネレーションZ*と呼ばれる世代のユーザーを中心に重要性が高まっていると指摘しています。具体的には、スナップチャット・インスタグラムといった瞬時性とイメージ画像が重視されるプラットフォームを最大限に活用し、ジェネレーションZ世代向けのマーケティング施策を実施していかなくてはなりません。

*本記事においては、think with Googleの定義にもとづき、13歳~17歳のユーザーを「ジェネレーションZ」と呼ぶものとします。

ジェネレーションZ

ジェネレーションZユーザーについて~think with Googleの調査結果から読み解く実態~

ジェネレーションZと呼ばれる世代が、どのような行動をとる傾向にあるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。think with Googleでは、アメリカの国民のうち26%を占めるジェネレーションZ世代を対象とした市場は、年間440億ドルに上ることを指摘した上で、ジェネレーションZの世代の特徴について、以下のように調査結果を発表しています。

  1. 初めて携帯(スマートフォン)を所有する年齢は、平均12歳
  2. スマートフォンで動画を閲覧する時間は、1日平均3時間
  3. 買い物はスマートフォンで行う
  4. 電話や対面での会話よりも、メッセンジャーアプリでの会話を好む

    1については、納得の結果ではないでしょうか。イメージ的には、小学校を卒業と同時にスマートフォンを親から買い与えられる、といったものです。ちなみに、現在20代・30代では、携帯電話を初めて持つ年齢は10代後半~20歳だったようです(think with Googleの調査結果より)。2の動画閲覧時間については、意外な結果ではないでしょうか。以下、think with Googleより、ジェネレーションZ世代にあたる13歳から17歳のユーザーのスマートフォン使用時間についての調査結果のチャートをご紹介します。ジェネレーションZ世代では、何と71%ものユーザーが、1日に3時間以上もの時間をスマートフォンでの動画閲覧に費やしていることが分かります。

    ジェネレーションZ

    ジェネレーションZ向けマーケティング戦略のご紹介です


    ジェネレーションZ世代について、もう一つ、面白い調査結果をご紹介したいと思います。13歳から17歳のユーザーのうち、53%もの人が、ソーシャルメディア上での自分のアカウントへのフォロワーの数を重視していると発表しています。つまり、ジェネレーションZ世代にとっては、ソーシャルメディア上でのフォロワー数によって、社会的地位が決まるかのように捉えているというのです。think with Googleの調査では、20代・30代のユーザーの数値については述べられていませんが、これは10代ならではの特徴でしょう。ジェネレーションZは、ソーシャルメディアによるストレスが大きく、疲れてしまいそうな世代です。若い時期からスマートフォンを所有しており、利便性を享受できるというメリットがありつつも、同時に様々なデメリットもありそうです。

    ジェネレーションZ

    ジェネレーションZ向けマーケティング戦略のご紹介です。

ジェネレーションZの日本のユーザーの特徴は?

ジェネレーションZ世代について、日本のユーザーの特徴についても見ていきましょう。MMD研究所とインテルセキュリティが2016年に実施した「高校生のスマートフォン利用実態調査」は、高校生のスマートフォン所有率は93.0%となっており、2014年との比較で13.5%上昇したことを明らかにしました。また、スマートフォンで普段していることとして、LINE(92.1%)がトップを占めており、スナップチャット・インスタグラムが主流の米国とは、プラットフォームこそ違えど、ジェネレーションZ世代向けのマーケティング戦略においては、インスタントコミュニケーションが大きな課題になることは間違いないでしょう。

また、think with Googleの調査結果が示すように、購買プロセスをスマートフォンのみで完結させてしまうジェネレーションZ世代へのマーケティング活動においてこそ、モバイルフレンドリーなインターフェース設計や、コンテンツマーケティング・SEOといったマーケティングの担当者の力量が厳しく問われる時代になると予想されます。

ジェネレーションZ向けマーケティング戦略攻略へ向けて~まとめ~

ジェネレーションZ世代が企業のマーケティング戦略のターゲットになることで、インスタントコミュニケーションが一層重視されるようになるとはいえ、One to Oneマーケティングの根本は変わりません。SATORIは、購買プロセス以前のリードナーチャリングに特に強みをもつMAツールです。顧客の行動を正しく理解し、一人ひとりへの適切なアプローチを行うことが、ジェネレーションZ世代のマーケティング攻略にもつながるでしょう。SATORIセミナー(無料)では、さまざまな企業のSATORI導入事例もご紹介しています。ご興味のある方は、ぜひ一度足を運ばれてみてください。

 

<参考文献>
・Stacy DeBroff, ‘TOP 10 TRENDS TO TRANSFORM DIGITAL MARKETING’, 2017. [Online]. Available: http://www.chiefmarketer.com/top-10-trends-to-transform-digital-marketing/ [Accessed: 24- Jul- 2017]
・think with Google, ‘Generation Z New insights into the mobile-first mindset of teens’, 2017. [Online]. Available: https://storage.googleapis.com/think/docs/GenZ_Insights_All_teens.pdf  [Accessed: 24- Jul- 2017]
・MMD研究所, ‘高校生のスマートフォン所有率は93.0%、2014年より13.5ポイントアップ’, 2017. [Online]. Available: https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1605.html [Accessed: 24- Jul- 2017]

PROFILE

鈴木あゆみ

デジタルマーケティング


グリー株式会社、複数の外資系企業を経て、独立。香港・ロンドンでの勤務経験から、海外企業におけるデジタルマーケティング施策の戦略立案を得意とし、日本市場へのローカライゼーションを幅広く手がける。スタートアップ企業のブランドマーケティングにも関心があり、デジタルマーケティング支援を広く行っている。慶應義塾大学法学部卒。
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