2017年版マーケティングオートメーションおすすめの本 ~入門から実践まで~

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 ここ数年のマーケティングオートメーションの急速な普及に伴い、マーケティングオートメーションに関する良書が続々と出版されています。
 本記事では、マーケティングオートメーションの導入について迷っている方やこれからマーケティングオートメーションの運用を開始しようとしている方、「導入してはみたものの、どうもうまくいかないな…」とお悩みの方などに向けて、SATORI担当者お勧めのマーケティングオートメーション本を入門編/中級編/実践編に分けてご紹介します。

マーケティングオートメーションおすすめの本 入門編

 はじめに、これからマーケティングオートメーションに関わろうとしている方に向けて、マーケティングオートメーション入門書を2冊ご紹介します。

BtoBのためのマーケティングオートメーション 正しい選び方・使い方 日本企業のマーケティングと営業を考える
庭山 一郎(2015/9/19)/翔泳社

 国内のBtoBマーケティングに関する第一人者ともいえる、シンフォニーマーケティング株式会社の庭山一郎氏によるマーケティングオートメーションの入門書。近年のマーケティングオートメーションブームに先駆けて初期に出版されたマーケティングオートメーション本のうちの一冊で、「BtoBのための」と銘打たれているとおり、BtoB向けのマーケティングオートメーションに的を絞って書かれています。マーケティングオートメーションは本来BtoBの領域で発展してきたツールであり、そうした発展の経緯やツールの歴史なども含めて分かりやすくまとめられています。
 BtoBマーケティングにおけるデマンドジェネレーションとマーケティングオートメーションの関連を理解し、「マーケティングオートメーションとは何か」という問いに対する簡潔な答えを手にするために最適の一冊です。
 Oracle、Marketo、Adobe、Salesforce.comといった主要なマーケティングオートメーションツールベンダーによる製品の特長紹介などもあり、ツール選定にも役立ちます。ただし、発売時期が早いことで、国内外の後発ベンダーのツールは紹介されていないところが少々残念です。第7章の営業担当者による座談会は、営業部門のニーズを理解する上で一読の価値ありです。

マーケティングオートメーション入門
電通イーマーケティングワン(2015/7/1)/日経BP社

 マーケティングオートメーションの概要から活用方法までをまとめた簡潔な入門書。前項で紹介した『BtoBのためのマーケティングオートメーション』より2カ月早い2015年7月の刊行で、現・株式会社電通デジタル社の前身である電通イーマーケティングワン社により執筆された一冊です。
 発売時期が早いこともあって、内容に若干古さが漂うのは否めないものの、「マーケティングオートメーションとは何か」「マーケティングオートメーションで何が解決できるのか」を理解するための始めの一冊としては程よい内容となっています。マーケティングオートメーションの導入を迷っている方、BtoB商材のマーケティングで暗礁に乗り上げて次なる一手を探している方は、まずこの本から読み始めてみるのもよいでしょう。
 マーケティングオートメーションの「キモ」となるリードナーチャリングとリードクォリフィケーションについて、ペルソナ設計からカスタマージャーニー設計、コミュニケーションシナリオの整理やスコアリングの設計などを含めて詳しく説明されているため、マーケティングオートメーションの具体的なイメージを掴むことができるはずです。それにしても、2015年に発売された本の内容に「古さが漂う」というあたりに、マーケティングオートメーションを取り巻く業界の進化の早さを感じますね…。

マーケティングオートメーションおすすめの本 中級編

 続いて、マーケティングオートメーションの導入をより具体的に検討し始めている方、あるいは既に導入したがうまく使いこなせていないという方にお勧めの、中級向けの書籍を2冊ご紹介します。

マーケティングオートメーション導入の教科書 優良顧客を自動で育てる仕組みづくり
長谷川健人 他(2017/6/1)/エムディエヌコーポレーション社

 「マーケティングオートメーションの全てがこの一冊に!」…と銘打っても良いのではないかと思えるほどに、ありとあらゆるテーマを盛り込んだ贅沢な入門書。トヨタ自動車のマーケティング関連子会社の統括会社である株式会社デルフィスの長谷川健人氏、NTTコム オンライン・マーケティング株式会社の住岡洋光氏をはじめとした7名による共著です。マーケティングの基礎からマーケティングオートメーションの基本理念、マーケティングオートメーションツールに備わる機能紹介から具体的な運用の流れまでが5つのCHAPTERに分けて解説され、最後にツール別の導入事例が紹介されています。
 特筆すべきはBtoCのマーケティングオートメーションについて個別にCHAPTERを割いて解説されているところ。BtoB向けに特化した書籍が多い中、BtoC商材のマーケターにとっては貴重な一冊といえるでしょう。
 もちろん、BtoB向けのCHAPTERも充実していて、導入前の事前準備から導入のための稟議書の書き方、運用時に心がける事からレポーティングのコツまで、まさに痒い所に手が届く内容となっています。
 ただ、BtoBとBtoCのマーケティングを一人のマーケターが担当するケースは珍しく、そういう意味ではどちらかのCHAPTERが無駄になってしまうというデメリットはあるかもしれません。しかし、それを差し引いても十分にオツリの来る一冊だといえるのではないでしょうか。

マーケティングオートメーションの基礎: One to Oneマーケティングを徹底的に理解する
秋山 尊謙(2015/10/21)/Kindle

 なんとワンコイン(500円)で購入できるマーケティングオートメーション本。Kindle本のみのリリースで、Kindle Unlimited(読み放題サービス)の対象となっているため、サービスに加入していれば無料で読むことができます。著者の秋山氏は法政大学法学部、帝京大学文学部を卒業後、ドイツのマーケティングファームやアメリカのコンサルティングファームでアナリストとしての修行を積んだ後、現在は大手広告代理店にてシニア・データアナリストとして活躍中。
 DMP(Data Management Platform)とマーケティングオートメーションを連携させたデータドリブン・マーケティングについて、ページを割いて語られているのが大きな特徴といえるでしょう。また、CRMとの連携などについても触れられているほか、第2章ではリードマネジメントについてペルソナの抽出からカスタマージャーニーの設計、属性グレーディング、行動スコアリング、リード向け施策の具体例などまで幅広く紹介されています。
 500円というお手頃価格ながら内容はなかなか深く、入門書というよりは入門書プラスアルファといった位置づけの書籍だといえるでしょう。ただし、マーケティングオートメーションについて何も知らない状態から、これ一冊ですべてを理解するのは少々難しいかもしれません。前項でご紹介した「マーケティングオートメーション導入の教科書」のような本で「マーケティングオートメーションとは何か」を一通り理解したところで、基礎知識を補強する意味で読んでおきたい一冊です。

 以上、入門編から中級編までのお勧め書籍を4冊ご紹介しました。
「マーケティングオートメーションの前に、まずはマーケティングの基礎知識から身に着けたい」という方は、ぜひ下記のページも参考にしてください。

おすすめのマーケティングの本の画像

マーケッターにはぜひ読んで欲しい!SATORIマーケティングブログが選ぶマーケティングの本を10冊ご紹介します。

マーケティングオートメーションおすすめの本 実践編

 最後に、「マーケティングオートメーションの基礎は理解できた。より具体的な実践のイメージやテクニックについて知りたい」という方に向けて、次の二冊をお勧めします。

マーケティングオートメーションに落とせるカスタマージャーニーの書き方
小川 共和(2017/6/26)/クロスメディア・マーケティング社

 顧客行動の理解と把握に欠かせないカスタマージャーニーの書き方について丁寧にまとめられた本です。タイトルのとおり、「マーケティングオートメーションに落とせる」ことを前提に、理論だけでなく具体的な実践方法まで解説されているところが大きなポイントだといえるでしょう。具体的な事業を想定したカスタマージャーニー作成事例を参考に実際にシナリオを作成することができるため、こうした作業が初めての方にも理解しやすい内容となっています。
 カスタマージャーニーマップの作成方法について解説した書籍・資料は多々ありますが、設計したカスタマージャーニーをベースにいかにマーケティングオートメーションをまわしていくかについて、具体的に説明してくれている書籍は今のところあまり多くありません。そうした「つなぎ目」となる情報を探していた方にとっては、まさにこの本が福音となるかもしれません。
せっかく導入したマーケティングオートメーションツールを「戸棚の飾り」で終わらせたくないマーケッターの方に、強くお勧めしたい一冊です。
 著者の小川氏は東京大学文学部を卒業後、電通マーケティングソリューション局次長、電通イーマーケティングワン(現電通デジタル)の専務取締役を経て小川事務所を設立。現在はマーケティングコンサルタントとして、株式会社マルケトや株式会社ロックオン、福島県庁観光交流局などのマーケティング顧問を務めておられます。

できる100の新法則 実践マーケティングオートメーション 会わずに売れるリード育成法
永井俊輔(2017/2/24)/インプレス社

 オープンソースのマーケティングオートメーションツールであるMauticというツールを使ってマーケティングオートメーションを実践しよう、という趣旨の本。ツールの設定からリードの獲得、育成、抽出、スコアリングまで、実際にツールを触りながら実践的に学ぶことができます。タイトルの通り実践に重きが置かれていますが、マーケティングオートメーションに関する基礎知識についても冒頭で丁寧に解説されています。
 Mautic以外のツールを既に導入してしまっている方には不向きかもしれませんが、これからツールを選定しようと考えている方には、マーケティングオートメーションツール導入の作業を実際にイメージするのに役立つでしょう。無料で利用できるため、「とりあえずマーケティングオートメーションツールを触ってみたい」という方には参考になります。
 著者の永井氏は株式会社クレストの代表取締役社長。経営者兼マーケッターとして自らマーケティングオートメーションツールを駆使して会社を成長させてきた、実践的なノウハウが詰まった一冊です。

<まとめ>

 以上、SATORIおすすめのマーケティングオートメーション本を6冊ご紹介しました。
 本稿執筆時点の2017年12月、マーケティングオートメーションはまさに「今が旬!」の勢いで伸び続けている分野。今後も細分化されたテーマで様々な書籍が登場してくると予想されますが、まずはここでご紹介した入門書でしっかりと基礎知識を身に着けていただければと思います。

 なお、SATORIではマーケティングオートメーションの基礎、活用事例、マーケティングオートメーションツール「SATORI」のフルデモンストレーションまでを90分にギュッと詰め込んだ少人数制セミナーを開催しています。MAツールの導入を検討されている方は、ぜひお気軽にお申し込みください。
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